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夏奈「妹が欲しい」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:01:59.10 ID:ZkOh39m9I
内田「……どうしたの?突然」

夏奈「いや、妹が欲しいなと思って」

内田「カナちゃんにはチアキがいるじゃん」

夏奈「違うんだよ。チアキは私を姉として見てくれていないんだよ。いつも呼び捨てだし」

内田「そ、そうかな?」

夏奈「そうなんだよ。チアキみたいにじゃなくて、私をちゃんと、姉としてみてくれる妹が……」

夏奈「……」

夏奈「そうだ、内田、私の妹になれ!」

内田「えっ」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:07:00.47 ID:ZkOh39m90
夏奈「……いや?」

内田「いやじゃないけど……」

夏奈「けど?」

内田「突然だなっと思って」

夏奈「内田、鉄は熱いうちに打てってしてるか?」

内田「なんとなく」

夏奈「内田がかちんこちんの鉄になる前に、私が姉として再教育する!」

夏奈「そして、それは早ければ早い方がいい!だからね?!」

内田「えっと……結局、私がカナちゃんの妹になればいいんだよね?」

夏奈「そう!それじゃあ、今からチアキが帰ってくるまでお前は私の妹ってことで!」

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:17:31.58 ID:ZkOh39m90
内田「それで妹になるって、なにすればいいの?ねえカナちゃん?」

ペチッ

内田「いっ、なにすんのさ!」

夏奈「お前、姉に対してちゃん付けか?!お友達感覚か?!」

内田「えー……実際友達じゃ……」

バシッ

内田「痛っ、頭叩かないでよ!」

夏奈「今は妹だから」

内田「じゃあなんて呼べばいいの?」

夏奈「おねえちゃんと呼べ!」

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:21:54.96 ID:ZkOh39m90
内田「お、おねえちゃん……」

内田「カナちゃん、恥ずかしくない?」

夏奈「……」

内田「カナちゃん?」

夏奈「……」

内田「あっそっか、おねえちゃん?」

夏奈「恥ずかしくなんかないよ?!前々から一度呼ばれて見たかったんだよね。チアキはハルカばっかりお姉ちゃん扱いするし」

内田「あはは、チアキはハルカちゃんにベッタリだもんね」

内田「……ところでおねえちゃんは私の事なんて呼ぶの?」

夏奈「ユカ」

内田「え?」

夏奈「だからユカだよユカ。あれ、ユカじゃなかったっけ」

内田「ユカだけど……?」

夏奈「それならユカで決定!」

内田「普段、内田って呼ばれているから変な感じ……」

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:25:13.42 ID:ZkOh39m90
内田「そう言えば、今日は一人?」

夏奈「うん、ハルカとチアキは昨日から温泉に行ってる」

内田「カナちゃんは、なんで行かなかったの?」

夏奈「……」

内田(めんどくさいなぁ……)

内田「おねえちゃん!」

夏奈「……昨日は中学の友達とのお泊まり会があってね。行きたかったんだけど、しょうがないからトウマに代わりに行かせた」

内田「そうなんだ。私も温泉行きたかったなー。」

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:28:07.81 ID:ZkOh39m90
内田「 ………あれ、代わりっているもんなの?」

夏奈「4名様だったから」

内田「?」

夏奈「ハルカが当てたんだよ、温泉地宿泊券を福引きで。あとの1人は運転手ね」

内田「へぇ、また当たったんだ。ハルカちゃんって運いいよね~」

夏奈「また? 」

内田「ほら、北海道」

夏奈「………ハルカ達、今頃は温泉入ってるかなぁ」

内田(なかった事にしようとしてる……)

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:30:53.48 ID:ZkOh39m90
夏奈「あっ言い忘れてたけど、ハルカ達は明日帰って来るから、今日は泊まりという事で」

内田「なにも持って来て無いよ?」

夏奈「一回荷物とって来る?」

内田「そうする。じゃあいったん帰るね」

夏奈「あーそうだ、ちょっと待って」

内田「なに?」

夏奈「宿題とか持って来て。ヒマつぶしにでも」

内田「えー ヤダよ。っというか私の宿題はヒマつぶしじゃないよ!」

夏奈「いいから、一石二鳥だから」

内田「?」

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:33:34.37 ID:ZkOh39m90
内田「カナちゃん、荷物持って来たよー」

夏奈「おー内田、早かったなー」

内田「それじゃ再びお邪魔しま……」

夏奈「待て。おまえは自分家にはいる時、お邪魔しますと言うのか?!」

内田「ええっ、でもカナちゃん、今さっき私の事を内田って呼んだよね……?」

夏奈「……それは、あー……そうだ、これにはルールがあってね。家の中でしか適応されないんだよ」

内田「今作ったでしょっ!そのルール!」

夏奈「とにかくやり直しだ!」

内田「これ、劇かなんかなの……?」

15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:36:19.23 ID:ZkOh39m90
内田「ただいまー」

夏奈「おかえりー」

内田「お母さんには、明日の夕方までお世話になるって言っといたよ」

夏奈「よし、これで準備は整った。さあ私に存分に甘えるがいい!」

夏奈「どうしたユカ、おねえちゃんだぞー甘え放題だぞー」

内田「いきなりおねえちゃんだぞ、って言われても……」

夏奈「……そうだね、まあ普通にのんびりしてよ」

内田「そうする」

夏奈(このままでは妹にしたというより、ただ呼び方を変えただけになってしまう……)

夏奈(ここは一つ、私のおねえちゃんですアピールをしよう!)

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:40:10.45 ID:ZkOh39m90
夏奈「なぁユカ、そろそろお昼だよね。なに食べたい?」

内田「なんでもいいよ」

夏奈「ユカの食べたいものを言って。おねえちゃんが作ったげるから!」

内田「えーと、じゃあ、……そうめん?」

夏奈「おい、私が料理できない事を前提に考えてないか?一応カレーだってクリームシチューだって作れるぞ!」

夏奈「あとご飯炊いたりパンも焼ける」

内田(それ、料理なの?)

夏奈「ご飯ものでも、麺類でも何でも来い!」

内田「うーん……そうだ、ホットケーキ……ホットケーキが食べたい!」

夏奈「よし来た、任せなさい!」

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:45:37.42 ID:ZkOh39m90
内田「私、手伝うよ」

夏奈「いやここは姉である私が、あっと言わせるホットケーキを作るから」

内田「ニンジン擦るね」

夏奈「ユカ、話聞いてる?おねえちゃん悲しいんだけど」

夏奈「というかニンジンってなにさ?」

内田「えっ?入れるでしょ?ニンジン」

夏奈「ニンジン」

内田「うん」

夏奈「隠し味みたいな?」

夏奈(……今度チアキに作る時はタップリ入れてやろう。オレンジ色になるくらいに)

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:51:00.29 ID:ZkOh39m90
内田「……おねえちゃん、あの擦るやつどこ?」

夏奈「そこの棚の一番下………ああ、そこじゃなくて、その下………それ!」

内田「よし見てて!お母さんが料理するのを手伝ったりしてるから、バッチリだよ!」



内田「ふふん? 見て見て速いでしょ」

夏奈「速いかどうかわからないけど、腕力はあるね」

内田「違うよ、業っていうやつのおかげだよ」

夏奈「擦るのに技術は必要なの?」

内田「必要だもん!こうしゃっしゃっと……」

夏奈「いい大工になれるよ」

内田「ヒドイ!」

夏奈「ゴメンゴメン、それでユカの業っていうやつは、皮ごとニンジンを擦る事なの?」

内田「あっ………」

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:58:22.36 ID:ZkOh39m90
夏奈「出来た!」

内田「いい匂い!」

夏奈「焼き色は……まぁいい!」

内田「……ねえ、おねえちゃん、コレ」

夏奈「ん?チョコレート?」

内田「トッピングしようよ」

夏奈「いいね。フルーツ缶も使おう」

内田「ゼータクだね」

夏奈「チアキが余計な事するなってうるさくて、普段はできないからね。やっぱオリジナリティ溢れるのを作らないとねっ!」

内田「ね!」

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:02:15.33 ID:ZkOh39m90
内田「ホットケーキ、美味しかったぁ」

夏奈「そうだろう、そうだろう!さて食っことだし、ごろごろするか」

内田「えー、なんかして遊ぼようよ。 食べた後すぐ寝ると牛になっちゃうよ?」

夏奈「焦るんじゃない。まだ2時前だから。一日は長いんだよ?」

内田「……おねえちゃんって休みの日、ひとりの時はなにしてるの?」

夏奈「ごろごろしてる、こんな風に」ごろごろ

内田「……それもったいないよ!ゲームでもしよう?」

夏奈「ユカは私の妹だから、ごろごろの良さがわかるはずだ!はい、れっつごろごろ!」

内田「ちょっと、寝転びながら服ひっぱんないで……うわっ!!」どすん

夏奈「ごろごろ空間にようこそ、ユカー」

26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:13:33.95 ID:ZkOh39m90
夏奈「どう?いいでしょう?!」

内田「いいね~」

夏奈「これでユカもごろごろか」

内田「も?」

夏奈「ハルカが始めて、私、チアキ、トウマ、とごろごろが増えている」

内田「ごろごろって……普通に寝っ転がってるだけだよね?」

夏奈「ごろごろと寝っ転がるのは違うよ?!ごろごろしないと、ごろごろじゃない、ただの寝っ転がるだから」

内田「よくわかんない」

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:21:32.48 ID:ZkOh39m90
夏奈「ん、ごろごろしてたらもう三時か」

内田「一時間もごろごろしてた」

夏奈「さて三時と言えば、おやつの時間だ!」

内田「おやつ!」

夏奈「今日はとっておきの……あの駅前の角の店のプリンだ!しかも期間限定の奴」

内田「やった!!……っとそれ、私が食べちゃっていいの?」

夏奈「もちろん。妹なんだから」

内田「あとあとケンカにならない……?」

夏奈「そんな心配はいらないよ?もしかしてお前、意外と真面目か?」

内田「普通に真面目だよ!?」

夏奈「それでプリンは?」

内田「いただきます」

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:25:48.99 ID:ZkOh39m90
夏奈「たいへん美味であった!さすがだね、あの店は」

内田「トウマがプリンを取った取られたで、お兄さんとケンカしたって言ってたけど」

内田「よく分かるなぁ。美味しいもん」

夏奈「……よし、じゃあ今からするか!」

内田「えっ?なにを?」

夏奈「プリンの取り合い」

内田「食べちゃったじゃん」

夏奈「甘いな……冷蔵庫にはまだあるんだよ?」

内田「でもそれは……」

夏奈「ふふふ……限定のは確かにハルカとチアキのだ。しかし、まだ焼きプリンが、誰が食べるか決まってないのが1つあるのだ!」

内田「!」

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:30:17.99 ID:ZkOh39m90
夏奈「ユカはもちろん食べたいよね?」

内田「……」こくこく

夏奈「なら仕方がない、とったもん勝ちだ!」ダダッ

内田「あっ、ちょっと!」

夏奈「冷蔵庫前に到着!楽勝だな」ガチョ

内田「おねえちゃんずるい!」

夏奈「ずるいもなにもないよ。プリン食べたいもん。さてどこに置いたっけな」

内田(…… そうだ!)

夏奈「プリンゲット!……なんかチアキと違って張り合いないなぁ」

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:33:46.93 ID:ZkOh39m90
夏奈「さあ食べよっと……あれ?」

夏奈「さっき使ったスプーンって、どうしたっけ?流しに持ってってないし……」

夏奈「まあ新しいの出すか……」



……………!

夏奈(スプーンが全部なくなっている……)

内田「残念だったね、おねえちゃん。スプーンは私が全部持ってるんだから!」

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:35:41.07 ID:ZkOh39m90
夏奈「負けた……」

内田(これ勝敗ってどうやって決まるものなの?)

夏奈「はい、戦利品……」

内田「え?」

夏奈「美味しそうに食べてあげてね……」

内田「おねえちゃん……」

内田「ねえ、はんぶんこしようよ?」

夏奈「いいよぉ…妹と結んだ約束は守らなきゃ、姉として…」

内田「あの店の焼きプリンは、カラメルはバラの花よりかぐわしく、プリンは絹よりも滑らかで、どんな王子様とよりも甘い時をすごせるよ!」

夏奈「はんぶんこしよう!」

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:45:08.38 ID:ZkOh39m90
内田「ごちそうさま」

夏奈「私は今っ幸せだ!」

内田「私も!」

夏奈「ユカにおやつの取り合いという、姉妹では避けて通れない戦いを体験してもらったけど」

内田「毎日二人で大変だね」

夏奈「本来はこれにハルカが加わるから」

内田「……ハルカちゃんって取り合いするの?」

夏奈「いかにハルカに止められないかだよ?」

33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:48:47.42 ID:ZkOh39m90
夏奈「えっと……まだ3時半か。っと何しようかね」

内田「おねえちゃん、今度こそゲームしよう」

夏奈「私に勝負を挑むとは……いいだろう!こてんぱんにしてやる!」

内田「返り討ちにするもん!」

夏奈「それで、なんのゲームにする?」

内田「これがいい」

夏奈「『先生と二宮くん The Battle of Love 2 ~二人の輪舞よ永遠に~』 か。そういや、ケイコに返してなかった」

内田「恋愛ゲーム?」

夏奈「いや、アクションとか格闘とかがミックスされたゲームだよ。結構難しい」

内田「アクションで難しいのかぁ……でも逆におねえちゃんも苦手だし、勝てるかも」

夏奈「どうだろう」

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:55:48.29 ID:ZkOh39m90
夏奈「まずは、格闘の奴ね。私二宮くん」

内田「私先生にする!医者の」

夏奈「あー医者は車には強いけど、二宮くんにはきついかも。」

内田「じゃあ車にする」

夏奈「そこは先生だろ」


ラーウンドワン ファイッ


…………

にのみやくーん!!
GAME OVER……

内田「……あれ?どうなったの?」

夏奈「どっちかのライフが無くなるとこうなる」

内田「私の勝ちだよね?」

夏奈「勝ち負けなんてないんだよ……相手を傷つけて勝ちをとる、そんなことはとても悲しい事だ、このゲームはそう言っているんだ」

内田「私の勝ちだよね?」

35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 23:00:54.88 ID:ZkOh39m90
夏奈「他のにしよう」

内田「そうだね。よく分からないもん、これ」

夏奈「てきとうに……これ、『イマコイ』にしよう」

内田「それ、ゲームになってたんだ。どんなのなの?」

夏奈「落ちものパズルだったけな……?」

内田「パズルなの?元は感動恋愛ものの漫画だよ?!」

夏奈「なんか『連鎖で届け、私の思い』ってある」

内田「連鎖するとどうなるの?」

夏奈「確か連鎖するほど強い告白が出来て、高得点みたいな感じだったと思う」

夏奈「『月が綺麗ですね』から始まって……」

内田「……」

夏奈「オセロしよう」

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 23:07:12.33 ID:ZkOh39m90
夏奈「ユカー今何時?」

内田「5時半ぐらいだよ」

夏奈「そろそろ夕飯の準備でもするか。なんにする?」

内田「そうだな~カレーかな、やっぱり」

夏奈「カレーな。そう来ると思ったよ。」

内田「予想してたの?」

夏奈「昨日の夜中、こんな夢を見たんだ」

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 23:08:27.29 ID:ZkOh39m90
ーーーーー
ーーー

ふじおか「こんばんは」

夏奈(ふじおかがでかくなって、しゃべってる……!)

夏奈「えっと、どちらさま?」

ふじおか「あははっ!あいかわらず冗談きついな、カナちゃんは。君たちの母の姉の息子であるおじさんだよ!」

夏奈「いや、お前いとこじゃん。クマじゃん。ぬいぐるみじゃん」

千秋「お前何言ってんだよ、おじさんだよ」

夏奈「いやいや、だって……」

ふじおか「まあまあケンカはよそうよ。そうだ、お土産があるんだ。ほらっ」コトンッ

千秋「これは……?」

ふじおか「熊カレー缶だよ」

ーーー
ーーーーーー

夏奈「それで、今日の夕飯はカレーだと分かっていた!いわゆる予知夢ってやつ」

内田「あの……熊カレーは作らないよね?」

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 23:24:38.15 ID:ZkOh39m90
内田「おねえちゃん、野菜切るよ!」

夏奈「さっきの見てたら不安だからいいよ」

内田「なっ……そういうカナちゃんだって包丁苦手でしょ!」

夏奈「甘いな!プロフェッショナルだから」

内田「えー本当かな?」

夏奈「本当本当」

内田「でもチアキから聞いたよ。じゃがいもの皮を剥いたら、ほとんどなくなっちゃったって」

夏奈「元から小さかったんだよ、じゃがいも」

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 23:29:45.37 ID:ZkOh39m90
内田「おねえちゃんはご飯セットしてて。私皮向いて切るから」

夏奈「ユカよ、料理は包丁だけではないんだよ」

内田「?」

夏奈「ピーラーにかかれば、じゃがいももニンジンも一瞬だ!」

内田「貸して?」

夏奈「ダメダメ、カレーは私が作る。ユカは、もうひとごろごろしてなさい」

内田「……いいよ、包丁だけでやるもん!」

夏奈「いいだろう。勝負しようって事だね」

内田「違います!」

41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 23:31:43.24 ID:ZkOh39m90
夏奈「さて、こっちは皮むき終わったよー ユカはどう?」

内田「えっと……」

夏奈「……なぁ、それはなんだ?」

内田「じゃがいも……」

夏奈「え?」

内田「じゃっ、じゃがいも!」

夏奈「……」

内田「ごめんなさい……」

夏奈「安心しろ!以前の私のよりは全然大きい!私のがチアキのなら、ユカのは吉野のそれっていうくらい!」

内田「チアキも皮剥き苦手なの?」

夏奈「そうじゃなくて、身体的な」

内田「おねえちゃんって、オジサン入ってるよね」

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 23:36:41.02 ID:ZkOh39m90
内田「野菜も肉も切ったし、あとは 煮込んだら完成!」

夏奈「ううっ……」グスッ

内田「大丈夫?」

夏奈「水泳ゴーグルあんまり意味無いじゃんかよ~!!」

内田「なんでだろうね?」

夏奈「今度からスノボー用のゴーグルにしてやるから、待ってよろっ!タマネギめ!」

内田「……そういえば、結局スキー行ってないね」

夏奈「だいぶ楽になった……スキーねぇ、今年こそ行きたいなぁ」

内田「行った時には教えてね」

夏奈「もちろん!私の板系テクニックを伝授しようじゃない!」

内田「じゃあ、まな板系もぜひ!」

夏奈「なんかチアキに毒されてきてるだろ」

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 23:41:45.25 ID:ZkOh39m90
夏奈「料理の匂いを嗅ぎながら過ごすこの時間、素晴らしいね!」

内田「でもお腹減ってきちゃうよ。もういいんじゃない?」

夏奈「まだ早いだろ。あと20分くらい」

内田「えー……」

夏奈「空腹は最高のなんたらって言うじゃない」

内田「がんばる」

夏奈「オセロ二勝二敗だったから、最後の一戦をしよう」

内田「しよう!」

45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 23:46:51.44 ID:ZkOh39m90
夏奈「いい感じかな」

内田「食べよう食べよう」

夏奈「よし盛り付けだ。皿あるから、これにご飯よそってきて。ルーかけるから」

内田「うん!」



内田「大盛りにしちゃおうかな~」

内田「でもおかわりする方が……」ガチャ

内田「あ……れ……?」

47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 23:51:15.32 ID:ZkOh39m90
内田「おねえちゃん……」

夏奈「どうしたのかね?ユカくん?!」

内田「ご飯を炊くの忘れた……」

夏奈「!」

夏奈「そういや、すっかり忘れてた」

内田「どうしよう……」

夏奈「もうちょっと待って、いますぐ用意するから」

内田「うん……」

48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 23:57:03.49 ID:ZkOh39m90
内田「おいしい、おいしい!お腹はすかせるものだね!」

夏奈「……それにしても、ユカはよく食うなぁ。太るぞ?!」

内田「成長に使われるから大丈夫です!」

夏奈「お腹の?」

内田「それはおねえちゃんでしょ」

夏奈「私は食いしん坊と言われながらも、ちゃんとスマートさを維持しているよ」

内田「じゃあ私もそうだから」

夏奈「どれどれ、余分な脂肪がついていたら、トウマと藤岡の朝練に行かせるから」

内田「トウマみたいな余分な脂肪がついてからにしてよ!」

夏奈「?」

49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:05:30.79 ID:uXG9zO+90
夏奈「ふー……洗い物でもするか」

内田「お風呂いれて来るね」

夏奈「ん、おねがい」



夏奈「……」

夏奈(……果たして今まで、私は姉らしく振舞えていただろうか?)

夏奈(あんまりお姉さんっぽくなかったような……)

夏奈(もっとお姉さんらしいのを……)

50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:06:24.97 ID:uXG9zO+90
内田「おねえちゃん!」

夏奈「うわっ!脅かすなよ!」

内田「だって、皿も持たずに、流しの前で固まってたんだもん」

夏奈「風呂は?」

内田「ばっちりだよ。ところで何考えてたの?」

夏奈「ちょっとね」

内田「何か分からないけど深刻そうだね」

夏奈「ああ深刻だ……とっても」

内田(明日の朝ごはんのメニューかな?)

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:09:25.59 ID:uXG9zO+90
ピピピピ……

夏奈「お、風呂沸いた」

内田「おねえちゃん、先入ってきていい?」

夏奈「いいよー」

内田「じゃあ入ってくるね」

夏奈「おーう、ごゆっくり」




内田「そういえば、チアキんちの風呂に1人で入るのって、初めてだなぁ」ガラガラ

内田「結構広い……」

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:13:25.32 ID:uXG9zO+90
ーーーーガラガラッ

夏奈「よー、あったまってるか?」

内田「わ!なに?」

夏奈「風呂を焚き付けたりしにきたんじゃないよ。1人だし」

内田「熱いぐらいだからいいよ!それでどうしたの?」

夏奈「そういう意味じゃ……まあいいけど。それでね、シャンプーなんだけどさ、切れてるんだよね」

ぷしゅぷしゅ……

内田「本当だ……」

夏奈「そこで、新しいシャンプーだ!」

内田「おお、ありがとう!」

夏奈「んじゃ出るね。何かあったら言って、確かボディーソープとリンスはあった
はずだけど」

内田「うん、ホントありがとね、おねえちゃん」

夏奈「姉として当然の行為だ!それと、風呂上がりの牛乳は、大きいコップにしとくよ。それも2杯」

内田「それはいりません」

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:17:01.60 ID:uXG9zO+90
内田「さすがに2杯はキツかった……」

夏奈「トウマはラッパ飲みしてたからね。それだけだとまだ追いつけないよ」

内田「ううぅ」

夏奈「でもなユカ、牛乳だけじゃないから大丈夫かもよ」

内田「?」

夏奈「好き嫌いせず、なんでも食べればきっと……トウマだってうちに来ると、緑だろうが赤だろうが何色でも食うし」

内田「そうだね、私は好き嫌いないもん」

夏奈「あのホイップ姫よりは絶対勝てるよ!だって食べてるもの!」

内田「……そういえばおねえちゃんは?」

夏奈「長女ハルカに吸われた」

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:19:55.17 ID:uXG9zO+90
夏奈「よし、タオルだけであらかた乾いたかな。ドライヤーかけるけど、熱かったら言えよ?」

内田「うん」

夏奈「さらさらだね」

内田「そうかな?」

夏奈「とってもキレイですよお客さん」

内田「えへへ」

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:21:01.11 ID:uXG9zO+90
夏奈「……昔チアキが小さい頃、こんな感じで髪を乾かしてあげてたんだけどさ」

夏奈「あいつ結構癖っ毛でさ。ほら頭のあれ、別にわざとってわけじゃないんだ」

夏奈「はねちゃってなおらないみたいでね。あんまり気にしていないみたいだけど」

夏奈「それで、私は奮闘したんだ。乾いてもはねないように乾かすのに。」

夏奈「結局、出来てもすぐまたはねちゃって……でもチアキは………」

夏奈「あっごめんな内田。」

夏奈「チアキは嫌がるし、トウマは面倒くさがってやらせてくれないしで久々なんだ。他人の髪乾かすの。それで変なこと思い出しちゃった。」

内田「……カナちゃん………」

夏奈「……あっ!おい、私はおねえちゃんだぞ!」

内田「それならば、そっちだって、さっき私のこと内田って言ったよ」

夏奈「言ってない!」

内田「言った!!」

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:22:22.21 ID:uXG9zO+90
夏奈「はい終わりだよ」

内田「ありがとー」

夏奈「じゃあ私風呂」

内田「はいはい」

夏奈「あっ、入る前に……ユカはどこで寝たい?」

内田「どこでもいいよ」

夏奈「ならチアキの部屋でいい?でも1人で寝れるかな……?」

内田「おねえちゃん、バカにしすぎ。1人でもへっちゃらだよ」

夏奈「ごめん、わかったよ。いやさ、前はチアキの部屋に布団敷いてたし……今回は私の部屋に布団かな、なんて」

内田「うーん………そうする」

夏奈「やっぱ怖かった」

内田「違う違う、チアキに悪いかなって」

夏奈「無理すんなよ?」

内田「違うからっ!」

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:24:28.59 ID:uXG9zO+90
夏奈「はーいい湯だった」

夏奈「ん?牛乳がコップに並々つがれている……」



ゴクゴク……

夏奈「くーうまい!火照った体に冷たい牛乳が気持ちいね!」

内田「……」

夏奈「なんだ?じっと見つめて」

内田「……」

夏奈「あー……その、これは喉が乾いていたからで……ね?」

内田「一緒に頑張ろう、おねえちゃん!」

夏奈「違うからっ!」

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:26:33.72 ID:uXG9zO+90
内田「あはははっ!」

夏奈「ユカー?歯みがいた?」

内田「あっおねえちゃん、この芸人さん面白いよ!!」

夏奈「テレビも程々に、歯みがけよー」

内田「はーい。今みがくよ」

夏奈「しっかりとね。虫歯やだもんね?」

内田「ね」

夏奈「ユカはさ、虫歯になったことある?」

内田「ないよー」

夏奈「うらやましい。私つい最近やっちゃったんだよね、虫歯」

内田「ええっ、さっきプリンとか食べてたけどいいの?」

夏奈「処置済みだから。うちって虫歯になりやすいのかな……」

内田「ハルカちゃんもちょっと前になってたよね」

夏奈「チアキもまずい気がするんだよなぁ……さあ、歯磨き歯磨き」

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:29:22.89 ID:uXG9zO+90
夏奈「布団は既に準備完了!いつでも寝れるぞ!」

内田「これ見終わったら寝るー」

夏奈「わかった。私も見てよう」

ーーーーー

内田「面白かったねー」

夏奈「あそこでふんどしは反則だよな!」

内田「あれ出るだけで……ふぷぷっ」

夏奈「私寝るよー?」

内田「こっちも寝るよ。もう10時だし」

夏奈「じゃあベッド使って。布団使うから」

内田「悪いよ」

夏奈「んじゃ一枚の布団で二人寝るんだな?」

内田「それはもっと悪い」

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:31:15.01 ID:uXG9zO+90
内田「電気消すと真っ暗だね」

夏奈「私がどこにいるかわかるかな……?」

内田「布団の中じゃないの?」

夏奈「……ところで、こういう場合、寝る前にすることといえば?」

内田「歯磨き?」

夏奈「それは幼稚園児に言うことだよ」

内田「えー……トイレ?」

夏奈「怪談だよ!怪談!」

内田「ああそいういうのなの?」

夏奈「そういうのなんだよ」

内田「普通恋愛トークじゃないかな」

夏奈「王子様とか架空の話されても困るじゃない」

内田「王子様はいるもん」

63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:33:24.34 ID:uXG9zO+90
夏奈「暗黒の扇風機と、地獄の乾燥機と、黄泉の食器洗浄機のどれいっとく?」

内田「結局怪談するの……そして、あいかわらず家電製品なんだね」

夏奈「前のトウマや吉野の話聞いてたら、思い出してね。どれもユカの昔話よりはいいよ」

内田「眠いから寝る」

夏奈「おっと、怖いのか?!」

内田「怖いとかじゃなくて。眠いし、そういうの面白くないんだもん」

夏奈「そっか、ユカは虫の話のほうがいいんだっけ。セミっているじゃん?あれってね………」

内田「扇風機がいい」

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 00:42:08.96 ID:uXG9zO+90
夏奈「どうだ?怖いだろ?」

内田「…………」

夏奈「怖くて声も出ない?」

内田「いや、それって扇風機が壊れてたよっていう話でしょ?」

夏奈「やっぱり?私もそんな気がしてた」

夏奈「……チアキは怖がってたけど」

内田「ごめん、もう寝ちゃいそう……おやすみ……」

夏奈「おやすみー………」

99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:49:33.40 ID:uXG9zO+90
内田「ううん……もう朝だぁ」

夏奈「おはよう!よく眠れたか?」

内田「おはよう。ぐっすり眠れたよ」

夏奈「それは良かった。朝ご飯作るから着替えてて」

内田「おねえちゃん早起きだね」

夏奈「まあな!頑張って起きてみたよ。やればできるもんだね」

夏奈「さーて朝食作るかな。パンだけどいいよね?」

内田(やっぱり、おねえさんなんだなぁ……)

夏奈「ん?いやか?」

内田「ううん、パンでいいよ」

101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:00:46.44 ID:uXG9zO+90
内田「えっと、これは?」

夏奈「スクランブルエッグ」

内田「なんか色がおかしい……?」

夏奈「ちょっと隠し味入れすぎたかなー?」

内田(隠れてない、隠れてない!)

夏奈「めんつゆとトーバンジャンいれてみた」

内田「更にケチャップ?」

夏奈「うん、和洋中折衷みたいな感じで」

内田「なってないよ?」

夏奈「まあシェフのこだわりを話すのも程々にして、いただきます!」

内田「いただきます……」

102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:12:44.99 ID:uXG9zO+90
内田「……ところで、このケチャップで書かれた『引く足す』ってなに?」

夏奈「その前に、これはなんだと思う?」

内田「たすなな?」

夏奈「お前は天才にはなれなかった……」

内田「えー……それでなんなの?」

夏奈「『加える』に『7』で、カナだ!」

内田「おお!すごい、確かにそうだ!」

103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:14:03.33 ID:uXG9zO+90
内田「……それなら私のは、ユカだね?!」

夏奈「いや、そのつもりだったんだけどね。どうしても『ユ』が思いつかなかったから……」

内田「から?」

夏奈「その引くを『バー』と読んで、『バーカ』と読む」

内田「………」

夏奈「あっちょっと!それ私のオムレツ!名前あるだろ?!」

内田「+に一本、7に一本加えて……」

内田「できた!おねえちゃん、見てよこれ!」

夏奈「『カユ』……お粥が良かったの?」

内田「違うって、ほら縦書き!」

夏奈「!」

夏奈「……なんだお前も天才だったのか」

104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:18:42.89 ID:uXG9zO+90
内田「ごちそうさまでした」

夏奈「ごちそうさま」

内田「なんか斬新な味だったね……」

夏奈「折衷というかケンカしてた」

内田「やっぱり料理はレシピどおり作らないと、美味しくならないね。レシピって大切だなー」

夏奈「……違うよ、料理っていうのは閃きの方が重要なんだよ」

内田「でも今日の閃きは、美味しくなかったけど……」

夏奈「閃くことはそんなに甘くないぞ?!思いつきを試して試してーーその先に美味しい物が作れるんだ」

内田「なるほど……」

夏奈「ほら、こんな言葉があるじゃない。『失敗は成功の母』って」

内田「あー、なんだっけ、確かワトソンの」

夏奈「そうそう」

105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:21:53.36 ID:uXG9zO+90
内田「……」

夏奈「おー、ユカも休みの朝はこのドラマか」

内田「おねえちゃんもみてるの?」

夏奈「チアキがね。意外だけど好きみたいだよ」

内田「ふーん、確かに意外だね」

夏奈「………」

夏奈「なんかこのミツキって子、チアキに雰囲気にてるよな」

内田「あーわかるわかる!もしかしたら、チアキも予知能力あったりして?!」

夏奈「チアキにそんなもの持たせたら、あの遠慮なさゆえに、皆立ち直れなくなるよ。」

夏奈「ほら、『お前永遠に出世できないから』とか、軽く言いそうだもん」

内田「確かにねー……チアキってあだ名とかつけるのも、容赦ないし」

106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:23:18.56 ID:uXG9zO+90
内田「はーテレビも終わっちゃったし、なんかしない?」

夏奈「そうだな……そういえば宿題って持ってきてる?」

内田「一応持ってきたけど」

夏奈「よし宿題を片付けよう」

内田「おねえちゃんはなにするの?」

夏奈「私は中学生。小学生をクリアした存在……言いたいこと、わかるね?」

内田「つまり、教えてくれるってこと?」

夏奈「そのとおり!このおねえちゃんがっ!勉強を教えてしんぜよう!」

内田「おおっ心強い」

107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:26:28.92 ID:uXG9zO+90
夏奈「宿題は何があるの?」

内田「算数と国語のプリント、結構多いんだよね……」

夏奈「任せろ!中学生のおねえちゃんからすれば、小学校の宿題なんて、プリント十枚でも二十枚でも軽々だ」

内田「じゃあさっそくだけど、ここ教えて?」

夏奈「ん?」

内田「ここ教えて?お願い」

夏奈「……」

夏奈「……甘ったれるな!少しは自分で考えろ!」

夏奈(あっ同級生のちっちゃいのと似たような目をしていたから、つい言っちゃったけど……)

夏奈(これでは姉としての優しさと聡明さを示す機会が……作戦が……)

内田「え?!さっきまで教えてくれる気満々だったじゃん!」

夏奈「あーごめん、さっきのは……」

内田「……でもそうだね、自分でやらないと意味ないもんね。一人でやってみるよ!」

夏奈「お、おぅ………でもわかんなかったら聞いてもいいよ?ホントに」

内田「いや、全部一人で頑張るよ!」

108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:32:38.80 ID:uXG9zO+90
夏奈「どーした?わかんないところあったのか?」

内田「考えてるんだけど、分からなくて……」

夏奈「どれ、見せてみなさい」

内田「うん、これなんだけどー」

夏奈(あっさり決心折れたな……)

夏奈「『13パーセントの濃度の食塩水が200mlあります。これに8パーセントの濃度の………』」

夏奈「……ふぅん、難しいのやってるねぇ」

内田「わかる?」

夏奈「留年も落第もした事が無い、この無敵のおねえちゃんに任せなさい」

夏奈「えっと、これはー」

内田「これは?」

夏奈(まずい……こんなんやった覚えないぞ……)

夏奈「まずさ、どの位になると思う?濃度」

内田「うーん、9から11くらい?」

夏奈「そうそう、そんなもん」

109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:35:24.79 ID:uXG9zO+90
夏奈「まあ濃度っていうのは、あれだ、塩と食塩水の量であれだからー」

内田「うんうん」

夏奈「メモとんないでいいよ」

夏奈(自分でも何言ってるかわかんないから)

夏奈「混ぜたあと、食塩水と塩がどの位になるかを……ね?」

内田「わかった!これをそれで割って、次にあれをかけて………こうかな?」

夏奈「……えっと、うん。……もしかしてユカって意外に出来る子なの?あっちサイドだけど」

内田「バカサイドじゃないもん!私、ちょっとやれば出来る子なんだよ?!」

夏奈「やっぱバカサイドだよ」

110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:37:30.56 ID:uXG9zO+90
夏奈「ここはこうして……」

内田「あっ出来た!」

夏奈「これで最後だったっけ?」

内田「そうだよ、やっと終わった~」

夏奈「お疲れー」

内田「さすがおねえちゃん、全部解けちゃったよ、ありがとう」

夏奈「ま……まーね!また分からなかったら、バンバン聞いちゃって!」

内田「うん!よし、じゃあ次は国語」

夏奈「ああ算数だけなのか、終わったの」

内田「そーだよ。宿題、やたらに多いんだよ」

夏奈「大変だな、小学生も」

112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:41:43.58 ID:uXG9zO+90
夏奈「!」

夏奈「おいユカ、これはなんだい?」

内田「え?私の教科書だけど」

夏奈「いやこの落書き」

内田「可愛いでしょ?」

夏奈「誰これ?」

内田「諭吉先生だよ」

夏奈「……お前こんなことしてると、罰当たるよ?!」

内田「ええっ」

夏奈「多分あれだな、来年のお前のお年玉から一万円札が消えるよ」

内田「そんなぁ……」

内田「あっ5000円札二枚か」

114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:46:39.72 ID:uXG9zO+90
夏奈「でも中々上手いねぇ」

内田「でしょでしょ?!」

夏奈「私もやってたな、人の顔に落書き。ヒゲつけたり、髪伸ばしたり」

内田「うんうん!」

夏奈「ちょっと待ってて。見せてやろう我が作品を」

内田「おぉ~」

115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:49:10.97 ID:uXG9zO+90
夏奈「これこれ、自信作はこのおっさん」

内田「ふぷっ……三つ編みっ……」

夏奈「髪無いから可哀想だなって」

内田「いかついのに三つ編み……っ……!」

夏奈「あとこっちの算数のやつ」

内田「……普通だよ?」

夏奈「問題にたけしくんが自転車で130km行くってあるだろ」

内田「うん。kがムリやりねじ込まれてるね」

夏奈「で、その結果が次のページのこれ」

内田「っひ……あはははは!たけしくん脚が、筋肉がっ!」

夏奈「チアキはくだらない、の一言で終わりだったのに、ユカはよく笑うなー」

内田「笑やすいみたいなんだよ私。たまに吉野とにらめっこをやるんだけど、勝ったことないし」

夏奈「そりゃ相手が悪いんじゃないの?誰も勝てる気がしないけど」

116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:57:04.47 ID:uXG9zO+90
夏奈「よし私とにらめっこ勝負だ!」

内田「いいよ、なんかおねえちゃんには勝てそうな気がする!」

夏奈「いくぞ」

夏奈「あっぷっぷ!」

内田「ふにぇ」

夏奈「……やる気あるのか?」

内田「えー?結構面白いと思うんだけど、私の顔」

夏奈「いいか、にらめっこっていうのはな、こうやるんだ」うにゅ

内田「………っは……あふ……」

夏奈「……」ぐゅにゅ

内田「……っひ…あはは…あはははは!止めて!止めて!」

117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:59:17.60 ID:uXG9zO+90
夏奈「ということで、にらめっこの特訓をします」

内田「はい、師匠」

夏奈「えー、まず面白い顔するんだけど………さっきのは全力じゃ無いだろ」

内田「全力ってなにさ?」

夏奈「………」

内田「なんで後ろに回り込みの?」

夏奈「こういうこと」

内田「あぇー………痛いよ」

夏奈「そうだろう、痛いほど顔を引かないと!」

内田(そういえば以前、吉野も容赦なくほっぺたを引っ張ってきたっけ。怒ってるのかと思ったくらい)

内田(そのおかげか、ハルカちゃんを笑わせられたけど……)

内田「わかりました!頑張って顔を……」

夏奈「それ」むにゅ

内田「おねーしゃん、ふぃっはらあいで!」

夏奈「……餅をよく食う奴は、ほっぺが餅みたいになるんだなぁ」

118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:02:54.60 ID:uXG9zO+90
内田「終わった!完全に終わった!!」

夏奈「なに絶望してんだい」

内田「違うよ、宿題が片付いたんだよ」

夏奈「あーそうだった、おめでとう」

内田「結構量あったからなぁー、えらくかかっちゃった」

夏奈「その時間の50パーセントは落書きに消えたんだけどね」

内田「30パーセントです!」

夏奈「パーセントはバッチリだね」

119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:05:35.26 ID:uXG9zO+90
夏奈「さてもうお昼です」

内田「二度めのお昼ご飯だね」

夏奈「何にしようか……麺類……そうめんにしよう」

内田「ちょっと寂しくない?それに昨日、私が言ったら怒ったじゃん」

夏奈「そうだけど……ハルカがいない時はよくやるよ?やっぱつくるの楽だし」

内田「じゃあそうめん」

夏奈「……ホントにいい?」

内田「え?うん」

夏奈「ダメだ!少しくらいワガママ言ってくれないと!」

内田「ええ?!」

夏奈「ということで、そうめん以外で」

内田「よくわからないけど、そうめん以外で食べたい物を言えばいいの?」

夏奈「そうそう」

内田「それじゃあ冷やし中華はどうかな?」

121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:10:53.53 ID:uXG9zO+90
夏奈「冷やし中華~」ガサッ

内田「あった?」

夏奈「あったあった、二食入りが二つ」

夏奈「えっと、作り方はっと………ん?」

内田「?」

夏奈「……お好みの具材ってなんだ?」

内田「好きな物じゃないの?」

夏奈「それはそうだけど……そうは言っても、やっぱり冷やし中華の常連を入れるだろ?」

内田「うーん……そうだね」

122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:17:36.16 ID:uXG9zO+90
夏奈「冷やし中華の常連って……?」

内田「………」

内田「キュウリ!」

夏奈「シャキシャキなみどりのあいつ」

内田「ハム!」

夏奈「黄色い麺にピンクが映えるね」

内田「あとは~あのたまご!」

夏奈「なんだっけ、らんしたまごだっけ?」

内田「そんな感じのやつ!」

123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:22:15.82 ID:uXG9zO+90
夏奈「ところでそのたまご、どう作るか知ってる?」

内田「知らないよ?」

夏奈「残念だが私もだ!」

内田「どうするの?おねえちゃん。なしにしちゃう?」

夏奈「それだと『冷やし中』になってしまう。『冷やし中華』じゃあない」

内田「何冷やしてるの……?」

夏奈「しょうがない、奥の手だ」

124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:28:55.91 ID:uXG9zO+90
夏奈『もしもーし、みなみさんちの次女です』

夏奈『あー違う違う。……いや、お前に教えて欲しいことがあるんだよ』

夏奈『料理………そう、そっちのほうの料理』

内田(そっちじゃないほうの料理ってなに?)

夏奈『らんしたまご……え?きんし?どっちでもいいよ』

夏奈『メモ用意した……いいよ』

夏奈『ふんふん、それで………なるほど……』

夏奈『うんおっけーだ、ありがと、じゃあな』

内田「どう?わかった?」

夏奈「おう!このカナおねえちゃんに任せろ!」

125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:33:19.18 ID:uXG9zO+90
夏奈「キュウリとハムよろしく」

内田「まかせといて」

夏奈「まず卵を溶いて……片栗粉を……」

夏奈「フライパンに油……」

夏奈(油って、なに油だ?)

夏奈「ユカユカー!油ってなんだと思う?」

内田「何が?」

夏奈「フライパンにしくの」

内田「……なんだろう?」

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:36:56.59 ID:uXG9zO+90
夏奈「いったん他の料理を考えてみようか」

内田「………はっ!すき焼き!」

夏奈「うん?」

内田「すき焼きだよおねえちゃん!ほらあの白い四角いやつ!」

夏奈「ああっ、あれか!あれですか?!」

夏奈「……でもうち、そんなんないよ?」

内田「他には、うーんと………」

夏奈「しょうがない、そこにあるのでいっか」

内田「なに油?」

夏奈「オリーブ油」

128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:44:19.99 ID:uXG9zO+90
夏奈「錦糸卵出来たよ!」

内田「おお!?なんか思ってたのと違う」

夏奈「切ってないからだよ。ちょっと分厚いけど」

内田「そうだね」

夏奈「あとは……」

夏奈「麺だ!麺を茹でなきゃ」

内田「はい、鍋」

夏奈「パスタ鍋だよ?それ」

内田「同じようなもんだよ?」

夏奈「じゃあもうそれでいいや」

130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:48:24.01 ID:uXG9zO+90
夏奈「完成だっ!」

内田「美味しそう!」

夏奈「しかし何か寂しいな……」

内田「そう?」

夏奈「……ミニトマトってあったよね」

内田「冷蔵庫に?」

夏奈「冷やし中華に」

内田「あった気がする」

夏奈「よし、のせよう」

131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:00:26.69 ID:uXG9zO+90
ーちゅるちゅるっ

内田「?」

夏奈「ユカはホント、気持ち良く啜って食うな~」

内田「えへへ」

夏奈「いや褒めてないよ?私は美味しそうで嬉しいけど、女子としてどうなの、それ」

内田「えー?おねえちゃんだってそうじゃない」

夏奈「私はいいんだよ。ユカは王子様を求める身としてね?」

内田「王子様も私を見て食欲が出るんじゃないかな!」

夏奈「……そうか、まあパスタをズルズル啜る、どっかのサッカー少年役の子よりはいいと思うよ」

内田「……そもそも、麺って啜るもんじゃないの?」

夏奈「……そういえばハルカもそうめんは啜ってた」

内田「じゃあそうなんだよ。ハルカちゃんがそうなんだから」

夏奈「なんだ?世界はハルカ中心に回っているのか?」

133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:03:11.74 ID:uXG9zO+90
夏奈「……ん?」

夏奈「あれ?ミニトマト嫌いだっけ?食べてあげよっか」

内田「そんなことないよ」

夏奈「残すの?ならば私が食べる」

内田「違うよ、好きなものって残すでしょ?」

夏奈「一番始めに食うだろ」

内田「そしたら最後に嫌いなものが残っちゃうじゃん!」

夏奈「チアキもやってるよ。まず急いで好きなものを食べる。そして嫌いな物は残す」

内田(それって、絶対カナちゃんが横取りしてくるせいだよね……)

内田「……ダメダメ、好きなものはとっておく、常識だよ!」

夏奈「どんどん勝手な常識作るなよ!なんだっけ?お餅は2つで1セットだっけ。相撲取りになりたいの?」

内田「ううっ、それは今関係ないでしょ!」

夏奈「じゃあ、食べる順も関係ないよ」ひょいパクっ

内田「ああっ!私のミニトマト!!」

134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:07:12.17 ID:uXG9zO+90
内田「………」

夏奈「ゴメンゴメン、ほら、飴あげるからさ」

内田「本当?……じゃぁ許す」

夏奈(相変わらず素直だけど、現金なやつだなあ)

内田「ところで、さっき誰と電話してたの?」

夏奈「チアキの親友」

内田「吉野?」

夏奈「マコちゃん」

135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:13:25.24 ID:uXG9zO+90
内田「マ、マコトくんが料理!?」

夏奈「うん。あいつ、成長しているんだよ。ハルカともっと話したくて、一人でに料理し出した」

内田「前の調理実習のときは、包丁で卵の殻剥こうとしてたけど……?」

夏奈「それは過去のマコトだよ。今はハルカと料理本を貸し借りするレベルだ」

内田「スっスゴイね?!」クスクス

夏奈「笑ってる場合じゃないぞ?ユカは今料理ということにおいて、マコトに大きく劣ってるんだよ」

内田「………」

夏奈「やつはきっと、掃除や洗濯も習得するぞ!なんたってハルカに気に入られたいからね」

夏奈「そうしたとき、マコトはそんじゃそこらの女子より、女の子らしくなるよ」

内田「そうかも……」

136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:17:55.48 ID:uXG9zO+90
夏奈「そうなったら、ユカ、どうするんだ?」

内田「え?どうするって?」

夏奈「『とにかく男欲しい』って言ってるやつと、料理掃除に洗濯も出来るって子、男子はどっちを選ぶだろうねぇ」

内田「だから私そんなこと言ってないよ?!」

夏奈「そこじゃないだろ」

内田「でも、マコトくんは男の子だけど?」

夏奈「今の世の中、性別なんてたいした問題じゃないんじゃないかな」

内田「そんなことないでしょ!それに私の方が女の子女の子してるもん!!」

夏奈「……それだ!家事の習得は置いといて、女子としての魅力、これを手に入れよう!」

137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:21:39.94 ID:uXG9zO+90
夏奈「待たせたね!さて二度目になります、モテる法の宝庫!」バサッ

内田「これは……!?」

夏奈「以前のやつだよ。前はチアキが怒っちゃって、1しかできなかったけど」

内田「さっそくやろう!」

夏奈「法則その2『こわくなくてもっ!』からいきましょう」

内田「はい先生」

夏奈「あー……でも、うちに怖い映画なんてあったけなー?」

内田「ホントに怖いとダメじゃないの?」

夏奈「そっか。じゃあこれでいいかな」

内田「これ、昨日のゲームだよね?」

夏奈「昨日のの一個前のやつ。これにゾンビが出てくるんだけど……」

内田「怖いじゃん!」

夏奈「あのチアキも普通にやってるから」

内田「じゃあ大丈夫だね」

138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:26:48.78 ID:uXG9zO+90
夏奈「この次にゾンビが出てくるから」

夏奈「怖がって飛びついてきてね」

内田「うん」

夏奈「………来るよ」

内田「………………キャー!」ガバッ

夏奈「うわっ!」

内田「ど、どうかな?」

夏奈「どうかな、じゃないよ!」

内田「えー?」

夏奈「まずさ、怖がり方にやる気が感じられないね!更に飛びつき!お前ねぇ、それもうむしろ突進だよ?!」

内田「厳しいね……」

夏奈「もう一回だ!」

139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:35:20.79 ID:uXG9zO+90
内田「………キャー!!」

内田「どう?今度こそ完璧だよね?!」

夏奈「……へたくそ!」

内田「なにさなにさ!そんなに言うなら、おねえちゃんがやってよ!!」

夏奈「えー……手本がいるときに、またね?」

内田「やってよ!」

夏奈「落ち着け。そもそも、虫だけであれだけ嫌がれるんなら十分だ」

内田「そうなの?」

夏奈「知らないけど」

140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:38:23.88 ID:uXG9zO+90
内田「おおぉ………」

夏奈「ふう、洗い物って面倒だな……」

内田「あっ、おねえちゃん洗い物終わったの?早いね」

夏奈「うん、皿2枚だし」

夏奈「……今度はなに見てんの?」

内田「『師匠と三宮くん』の再放送だよ」

夏奈「落語家とその師匠の恋物語」

内田「そうそう!」

夏奈「あのゴールデンには気まずいやつか」

141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:45:49.75 ID:uXG9zO+90
夏奈「この人奇抜な髪型だな」

内田「私も思った!なんかとげとげしてる」

夏奈「さっきの雑誌にも色々あったよね。」

内田「ねー、でもドラマとかならいいけど、実際あんな人いたらおかしいよね」

夏奈「んー……」

内田「どうかした?」

夏奈「ユカってさ、髪型いつも同じだよね」

内田「そうかな?」

夏奈「少なくとも、私は二つ結びか解いてるかしか見たことないな」

内田「言われてみれば……」

夏奈「ちょっと変えてみよう」

142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:01:48.42 ID:JOStXqNX0
夏奈「こんな風にして……できた」

内田「鏡で……これは!」

夏奈「私と同じように結んでみました!」

内田「どう?」

夏奈「なんか引っ張りたくなるね」

内田「やめて!」

夏奈「他にも………こんな感じで……」

内田「お団子だね」

夏奈「うん、うんうん」

内田「どうなの?」

夏奈「団子で食いしん坊アピールかな?」

内田「伝わらないと思うよ!」

夏奈「あとは……ちょっと待ってね」

143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:08:38.54 ID:JOStXqNX0
夏奈「これを使って……」

内田「おねえちゃんシュシュなんて持ってたんだ」

夏奈「バカにするな?!こう見えても衣装持ちだし」

内田「へぇ~」

夏奈「こんなんで……出来たよ、はい鏡」

内田「ポニーテールだね」

夏奈「いい出来だ!人参を与えたくなるね」

内田「なんかもう無茶苦茶だね」

144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:13:33.86 ID:JOStXqNX0
内田「さっき、バカにするなとか、衣装持ちだ、とか言ってたけどさ、おねえちゃんもいつもその髪型だよね」

夏奈「ああ聞いちゃったか……」

内田「ごめんダメだった?」

夏奈「いやいいけど」

夏奈「まず一つ目に、時間がない」

内田「あー……」

夏奈「学校っていうのはさ、なんであんなに朝早くからあるんだろうね」

内田「それは私も思うよ」

夏奈「二つ目に、最後にして最大の問題なんだけど……」

夏奈「チアキが私を判別できなくなる」

内田「えええ!!」

145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:19:32.88 ID:JOStXqNX0
夏奈「やつは私の顔を見たことがない。恐らくは、言動と髪型で判断している」

内田(髪型は見るの……?)

夏奈「例えば、私がここで髪型を変えて一人でいたとする」

夏奈「すると帰ってきたチアキはこう言うだろう」

「どちら様でしょうか?」

夏奈「ってね」

夏奈「敬語だぞ!敬語!!」

夏奈「至極ナチュラルに!」

内田(そこなの?)

146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:23:38.14 ID:JOStXqNX0
夏奈「だから、私はいつもこれ。気に入ってるからいいんだけどね」

内田「なるほど……姉とは大変なものですね……」

夏奈「まあ幸い、服は変えてもわかるみたいだけど」

内田「じゃあさ、服はいっぱいあるの?」

夏奈「あるよ~」

夏奈「よし、見に行く?ユカにサイズ合うのもあるし」

内田「行きたい行きたい!」

147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:31:49.99 ID:JOStXqNX0
内田「うわー結構あるね」

夏奈「まぁハルカのおさがりや、チアキのもあるんだけどね」

内田「チアキの?」

夏奈「私があげたけど、結局着ないままとかね。最終的におさがりはチアキにいくからね」

内田「いいなぁ服がたくさんもらえて!」

夏奈「まあね……私のもハルカのも総取り出来る、美味しくも悲しいポジションだよな」

内田「悲しくはないんじゃない?」

夏奈「ハルカはほとんど新品だからね」

内田「?」

148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:36:13.24 ID:JOStXqNX0
内田「……そっか、チアキはおさがりがあるから、新しいものが少ないのか……」

夏奈「まあ姉がいるってそういうことだよ。上から何もしなくとも色々得られるけどー」

夏奈「逆に自分のものっていうのが減っちゃうんからね」

内田「……」

夏奈「あいつ、クマのぬいぐるみをいつも手元においておくだろ?」

夏奈「それは、サンタがくれたっていうのが大半の理由だろうけど……」

夏奈「あれはチアキだけの、他の誰のものになったことのないぬいぐるみ、っていうのもあるのかもなぁ……」

149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:38:42.55 ID:JOStXqNX0
夏奈「まあそんなことは置いておいて。なんか気に入ったのある?」

夏奈「ここからこっちはもう私着れないから、ユカにおさがりという事で」

内田「突然だね?」

夏奈「チアキはさっきの事もあって、私のおさがりはウンザリしてきてるみたいなんだ。私としては妹のユカに嬉しそうに受け取ってもらいたいし」

内田「なんか悪いよ」

夏奈「欲張っていけ!私のクロゼットとチアキを救うかもよ!」

内田「えー……じゃあこれ!」

夏奈「さすがお目の高い!それ高いやつだよ、こん中じゃ」

内田「いや、別にそんなんで選んだんじゃないよ?!」

夏奈「わかってる、わかってるって!なんたって私はユカの姉だからね!よく分かってるから」

150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:01:26.03 ID:JOStXqNX0
内田「着てみたけど、どうかな?!」

夏奈「いいね!私が着てたよりも断然似合ってる!」

内田「ふふん?」

夏奈「これとかどうだ?」

内田「あっいいかも」

夏奈「あとはね………」

内田「これかわいい!」

夏奈「………それと……これ良さそうじゃない?……」

内田「………これで………似合うかな?………えー?……」


……………………

151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:03:50.52 ID:JOStXqNX0
ーガチャッ

春香「ただいま~」

千秋「ただいま」

春香「カナー?」



夏奈「ハルカ達帰ってきたみたいだ」

内田「ホントだね。これで終わりかぁ……」

夏奈「そうだね。ありがとな、内田」

内田「なんか今度は、内田って呼ばれるのが変な感じだよ、カナちゃん……」

夏奈「……最後に、これをあげよう」

内田「これは、Tシャツ?なんて書いてあるの?」

夏奈「『私はー』……なんだろう?」


『I AM UNDERLING』

152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:06:19.82 ID:JOStXqNX0
夏奈「ハルカ!チアキ!おかえり!」

内田「お邪魔してます」

千秋「おー内田、ちょうど良かった、お土産があるんだ」

内田「えーなになに?」

千秋「温泉地限定ストラップだ。はい」

内田「おーかわいいね!ありがとう!」

春香「私とチアキで選んだんだけど、喜んでもらえて良かったわ」

夏奈「……良かったね喜んでもらえて。ハルカのセンス、微妙にずれてるからさー」

春香「え?……そうかな、チアキ?」

千秋「そんなことありません、ハルカねえ様。カナのやつ、自分より先に内田にお土産が渡されたんで、拗ねてるんです」

153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:10:08.48 ID:JOStXqNX0
夏奈「おい、てきとうなこと言うなよ!」

千秋「だってそうだろ?お前の方がセンスないし」

夏奈「ちょっとこっちきなさいよ?!」

千秋「ヤっ」

夏奈「このぉ、私を舐めるなよ!」

千秋「なにおぅ、クワガタめ!」

春香「やめなさい!」

千秋「すみません……」

内田「……あのー、そろそろ帰るね」

春香「もう帰るの?もうちょっとしたら夕食だし、一緒にどう?」

内田「ハルカちゃんとチアキ、帰って来たばっかだし……」

タケル「あっ、おじさんもいるよ?」

内田「それに……昨日もご馳走になったから……!」

内田「さようなら!またね、チアキ、ハルカちゃん、……カナちゃん!」

154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:12:29.72 ID:JOStXqNX0
内田「………」

内田「面白かったなぁ」

内田「………」

内田「………」

内田「やっぱり、毎日楽しそうだなぁ」

内田「いいなーチアキのうちは」

内田「………」

内田「やさしいお姉さんとー」

内田「おもしろいおねえちゃんがいて」

おわり
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