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梓「あれ……制服がキツい……?」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 00:45:49.47 ID:032h75IbO
梓「何でだろう……縮んだのかな?」

梓「うーっ、うーっ!ダメだ、ブレザーのボタンが……」

梓「……まあ、律先輩はボタン止めてないしいっか。それより……」

梓「ふっ!ふっ!……ダメだ、スカートのチャックが上がらない!」

梓「クリーニング屋さんが私のと、よく似たどこかの中学の制服とを間違えたんだろうな……」

梓「でも、今日は始業式だし……とりあえず今日はこれを着て……ふっ!」

ビリッ

梓「あ」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 00:55:28.37 ID:032h75IbO
純「……それでジャージなんだ」

梓「うん……はあ、一人だけこの格好で始業式出たくないな」

純「確かに恥ずかしいよね」

梓「あ、ゴメン私ちょっとトイレ行ってくるね」

純「いってらっしゃーい」

憂「おはよう純ちゃん」

純「お、おはよー」

憂「今話してた子、ジャズ研の子?」

純「え……梓だよ」

憂「……」

憂「や、やだなもう純ちゃんったら!そんなの嘘でも梓ちゃんに失礼だよ!」

純「いや……マジで梓なんだって、私も朝会った時誰だかわからなかったもん」

憂「……」

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 01:04:01.46 ID:032h75IbO
梓「あ、憂!おはよう」

憂「……あ、梓ちゃん?」

梓「どうしたの憂?なんか私に付いてる?」

憂「う、ううん!ジャージだからちょっと驚いちゃって!」

梓「そうそう、聞いてよ!今朝クリーニング出した制服着てみたらさ………………」

憂「へ、へぇ……」

憂(ね、ねぇねぇ純ちゃん……もしかして)

純(うん……梓は自分がデブになったって気づいてないみたい)

梓「さっきから二人とも携帯見てるけど、朝から誰とメールしてるの?」

憂純「め、迷惑メールだよ!」

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 01:17:26.04 ID:032h75IbO
梓「そうなんだ、受信拒否しちゃえばいいのに」

純「そ、そうだね……梓ナイス」

キーンコーンカーンコーン

憂「あ……チャイムなったしそろそろ行こうよ!」

純「そうだね、ほら梓行く……」

梓「ちょっと待ってて、なんかさっきから喉乾いちゃって」

ゴクゴク ゴクゴク

憂「……あ、梓ちゃん?それって……」

梓「え、ただのコーラだよ?休み中からハマっちゃって、1日四本は飲んでたんだよね」

純「……1日2リットルも飲んだら飽きない?」

梓「え?6リットルだよ、純そんな単純計算間違えてどうしたの?」

純「……」

憂「……」

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 01:29:06.08 ID:032h75IbO
キーンコーンカーンコーン

純「あー、疲れた……校長の話って、どうして長いんだろうね?」

憂「うーん、何でだろうね……?」

梓「暑い……早くコーラ飲みたい……」

純「梓……汗ダラッダラだけど大丈夫?」

梓「え……だって、暑くなかった?」

憂「……あ、梓ちゃんはジャージだったししょうがないよ!」

純「そ、そっか!ジャージだもんね!なら、しょうがないっか!」

憂(純ちゃんダメだよそんなこと言っちゃ!)

純(ゴメン!でも、気になっちゃってつい!)

梓「……二人とも、何くっついてこそこそ話してるの?」

純「な、何でもないよ!ね、憂!?」

憂「う、うん!本当、何でもないんだよ梓ちゃん!」

梓「そう?……こんな暑いのにくっついてたら暑そうだけどな……」

純(そこかよっ!?)

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 01:44:40.49 ID:032h75IbO
唯「あ!う~い~!」

憂「お姉ちゃん!あ、皆さんおはようござい……」

憂(あっ!?ど、どうしよう!み、澪さんたち梓ちゃんに気づいてくれるのかな……?)

澪「憂ちゃん、おはよう。あれ、梓は……」

梓「先輩たち!おはようございます!」

唯「……え?」

律「……は?」

澪「……」

紬「……」

澪(え……この子誰……?)

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 01:58:22.38 ID:032h75IbO
ツンツン

澪「えっ?」

紬(澪ちゃん……おそらくこのまるっこい子は梓ちゃんよ……)

澪(梓!?……そんな馬鹿なっ!?第一、梓はこんなでっぷりした体型じゃ……)

梓「……どうしたんですか、澪先輩?」

澪(梓の声!?……じゃ、じゃあ……この子が、ほ、本当に……梓、なのか?)

律「おい澪、この子澪FCの新しい会い……むぎゅっ!んーっ!んーっ!!んーっ!?」

紬(澪ちゃん!りっちゃんは私に任せて!)

澪(ナイス!ムギ!)

律「ぷ、ぷはぁ!?な、何するんだよムギー!?いきなり口塞ぎやがって窒息するかと思ったじゃねえか!!」

紬「ご、ゴメンねりっちゃん!昨日ドラマで誘拐のシーン見たから、ついやってみたくなっちゃって……」

律「つい、で人の息を止めようとすんなーっ!!」

澪(よし!律の注意は完全に梓から離れた!これでやんわりと私が梓のことを認知させれば……)

唯「久しぶり~、あずにゃん!なんかすごく太ったね~!」

ズルッ

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 02:07:48.38 ID:032h75IbO
澪(ゆ、唯!?)

紬(あ、ああ……)

憂(お、お姉ちゃん……!)

純(憂のお姉ちゃん、ナイス!)

梓「ゆ、唯先輩!?会っていきなり酷くないですか、それ!?」

唯「え~、だって~……」

ピラッ

梓「あっ……」

唯「ほら~、お腹の肉はこんなにつまめるし~」

むにッ

唯「二の腕だって、こんなプルプルしてるし~」

ぷるんっ

唯「ほっぺたなんて垂れちゃってるし~」

ツンツン

唯「あずにゃん、完璧に太ったよね~」

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 02:19:26.59 ID:032h75IbO
梓「……」

唯「でもね~、そ……」

梓「ひ、酷いです!唯先輩!!」

唯「あ、あずにゃん……?」

律「そうだぞー唯!いくら梓がデブったからってそんな……あ」

澪「ば、馬鹿!?律!」

梓「り、律先輩までっ!?……ひ、酷いです!みんなして私のことをデブ扱いして……そんなに楽しいですか!?」

澪「ち、違うんだ!梓!」

紬「梓ちゃん!私たちはただ……」

梓「……ただ、何ですか?豚みたいに肥えた私を見てるのが面白いだけとでも言いたかったんですか?」

紬「そ、そんなつもりは……」

41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 02:35:54.85 ID:032h75IbO
梓「わ、私だって少し太ったなとは薄々感じてましたたけど……」

梓「何もそんな人前で晒すようにしなくたって良かったじゃないですかっ!?」

唯「ご、ゴメンねあずにゃん……で、でもね……」

梓「でももだっても無いです!……今日はもう帰ります!純か憂、先生に伝えといて!」

梓「じゃあ、さようなら!……今日の私の分のケーキ食べないでくださいよ!!」

ぷんぷん ぷんぷん

唯「……あ、あずにゃん……」

純「あ、ちょ、ちょっと梓!追っかけよう、憂!」

純(多分太ったから動けなくなってすぐに追いつくだろうし)

憂「お姉ちゃん……う、うん!今行く!」

憂(お姉ちゃんが落ち込んじゃったから一緒にいてあげたいのに~!)

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 08:28:46.20 ID:032h75IbO
律「……あっちゃー、しくじったみたいだな」

律「ってか、誰かすぐ気付いたか?あのデブがあず……」

澪「律!だから、その言い方は酷いだろう!」

律「わ、悪い澪……でも、私昔からデブを嫌ってるじゃん?だから、つい……」

澪「でも、あれは梓だ!私たち軽音部の大事な仲間だろ!?」

律「わ、わかったって澪……」

唯「そっか……私あずにゃんに酷いことしちゃったんだね」

紬「確かに……唯ちゃんのあの一連の行動は梓ちゃんにとっては辛かったのかもしれないわね」

唯「あずにゃん……明日からは軽音部にちゃんと来てくれるかな?」

律「そ、そこまで深刻に考えなくても大丈夫だろ!なあ、ふた……」

澪「……」

紬「……」

律「……あっれー?」

63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 08:39:11.22 ID:032h75IbO
澪「とにかく明日までは様子見だな、案外普通に部活に顔を出すかもしれないし」

紬「そうね……梓ちゃんが軽音部に来なかった時に、その後の策については話し合いましょう」

唯「あずにゃんいなくなるの嫌だよ……」

律「……」

律(みんなあの相撲取りみたいなゴキブタ……じゃなくてクソデブ……でもなくて!)

律(とにかく、あの梓を認められるのか?私はあんなデブを梓と認めたくないんだけど……)

律(ってか、デブと同じバンドとか絶対無理!!)

澪「何してんだ、律?先行くぞ?」

律「あ、ああ……今行くー!」

タッタッタ タッタッタ

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 08:53:35.80 ID:032h75IbO
梓「はあ……はあ……ゴホッゴホッ!?」

憂「だ、大丈夫梓ちゃん!?」

純「……はあ、そんな身体で無理して全力疾走するから」

梓「ぜえ……ぜえ……全力でなんて……ひゅう……ひゅう……走ってないん……だ……ゴホッゴホッ!」

憂「梓ちゃん、水飲む?」

純「……梓、アンタ本当にそんな体型になるまで自分が太ってるって気付かなかったの?」

純「鏡とかあるし、流石にその腹はお風呂とかに入れば気付くでしょ?」

梓「はあ……はあ……憂、水ありがとう……ふう」

憂「う、うん……」

憂(今買ったばっかのペットボトルがもう空になってる……)

梓「純、気付いてないわけないじゃん……私は今やただのデブだよ」

純「なんだ、本気でまだ普通の梓のままなのかと思ったよ……で、どうしてそんな太ったの?」

梓「それはね……」

きゅるる~

梓「……とりあえずマック行かない?」

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 09:07:32.40 ID:032h75IbO
店員「いらっしゃいませ!ご注文をお伺いいたします?」

梓「えっと……クォーターパウンダーチーズのLLセットが一つと、ビッグマックのLLセットが一つ」

梓「……それと、フィレオフィッシュを単品で一つで。あ、飲み物両方ともコーラでお願いします。あと、ケチャップ二つ下さい」

純「……」

憂「……」

梓「あ、二人は何か頼む?」

店員(え……今の一人で食べる分だったの?)

純「じゃ、じゃあホットアップルパイを一つ……」

憂「わ、私もそれで!」

梓「なんか私も食べたくなってきた……ホットアップルパイ四つで」

店員「……以上でよろしいですか?お会計………………」

純(食べ過ぎだろっ!?)

憂(アップルパイ二本も食べるんだ……)

69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 09:21:09.01 ID:032h75IbO
ぱくぱく ぱくぱく

純「ねえ……梓?」

梓「もぐもぐ……ん、何?」

純「……ちょっと食べ過ぎじゃない?」

梓「そ、それはわかってるけど!……最近食欲が止まんなくて」

梓「それにあんだけ走ったあとだし、この位食べないと逆に気持ち悪くなっちゃうし……」

純「は、はあ……」

純(運動直後にそれだけ食べる方が気持ち悪くなると思うけど……)

憂「梓ちゃん……朝ご飯はちゃんと食べてきたの?」

梓「もちろん、牛丼食べてきたけど?」

憂「へ、へぇ……」

憂(朝から牛丼……)

72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 09:35:10.29 ID:032h75IbO
憂「梓ちゃん、前はもっと少食だったよね?……どうしてそんなに食べるようになったの?」

梓「そ、それは……」

純「……それは?」

梓「……軽音部で買ってたカメ、わかる?」

憂「えっと、確かトンちゃんだよね?」

梓「そう、トンちゃん……」

純「そのトンちゃんに何かあったの?」

梓「うん……実は」

憂「……」

純「……」

ゴクリ

梓「たまには外で日向ぼっこさせるのも良いって聞いたから日向ぼっこさせてたら……」

梓「近所の野良猫に……食べられちゃって……」

憂「そ、そうだったんだ……」

純(重い……話が重いって!)

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 09:45:07.97 ID:032h75IbO
梓「私……責任もって世話するって先輩たちに言ったのに……」

梓「で……ショックで3日くらい何も食べなかったら急に食欲が湧いてきて……」

憂「……それでそんな食べるようになったんだ」

梓「うん……トンちゃんの代わりに私が豚ちゃんになるってわけじゃないけど……」

純(じ、自虐ネタ!?)

憂「しょ、しょうがないよ梓ちゃん……もし私だったらショックから立ち直れないかもしれないよ」

梓「憂……ありがとう、同情してくれて」

梓「……ハハッ、ゴメンねなんか……話は重いし、私も重いし」

純(また自虐ネタ!?)

120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 17:35:04.06 ID:032h75IbO
梓「だから、本当は今日先輩たちに謝るつもりだったんだけど……」

梓「唯先輩は私のことを馬鹿にするし、律先輩は蔑むような目で私を見るし……」

憂「あ、梓ちゃん……お姉ちゃんは梓ちゃんを馬鹿にする気であんなことしたんじゃないと思うよ……」

梓「あーっ!思い出しただけでイライラしてきた……私もう一個セット買ってくるね!」

憂「あ、梓ちゃん!」

純「いいよ憂、ほっときなよもう」

憂「じゅ、純ちゃん……?」

純「梓だって自覚あって食べてるみたいだし、これから先どうなるかはもはや梓自身の問題だよ」

純「まあ……このままブクブクブクブクと肥えていけば困るのは梓だし、私たちはもうどうすることも出来ないって」

憂「純ちゃん……わりとドライなんだね」

純「そうかな?でも、梓がデブになったからって友達辞めるわけじゃないじゃん?憂もそうでしょ?」

憂「それはもちろんそうなんだけど……」

憂(これ以上お姉ちゃんに何か文句を言うようだったらわからないかな……)

純「だから、私たちは普段と変わらないカンジで梓と付き合ってこうよ」

憂「……そうだね、そうしよう!」

122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 17:43:33.43 ID:032h75IbO
梓「はあー、お腹いっぱい!」

純「そりゃそんだけ食べればねえ……」

憂「結局私たちも学校サボっちゃったね……」

純「これからどうする?」

憂「あ、私帰ってお姉ちゃんの昼ごはん作るから……」

梓「今からケーキバイキング行かない?」

純「……梓、まだ食べるの?」

梓「え、デザートは別腹でしょ?」

純「……」

純(そんだけ食べといてそれはないって)

憂「……」

憂(早く家に帰ってお姉ちゃんのお昼作りたい……)

梓「あ……ちょっと待って、ムギ先輩からメール……?」

124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 17:50:22.00 ID:032h75IbO
梓「……」

憂「紬さんなんだって?」

梓「うん……私やっぱ帰るね、バイキングはまた今度にしよう?」

純「そうだね、じゃあまた今度三人で行こっか?」

純(断る手間が省けた!)

憂「うん、また今度三人で行こうよ!」

憂(お姉ちゃんのお昼が作れる!)

梓「じゃあ、二人ともまた明日ね」

純「バイバイ、梓!」

憂「じゃあね、梓ちゃん」

純「……なんか見てるだけでお腹一杯だったね」

憂「……うん、私しばらくはハンバーガー食べたくないかな」

128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 18:01:23.58 ID:032h75IbO
紬「あ、梓ちゃん!こっちよ!」

梓「ムギ先輩!……一人ですか?」

紬「うん、もちろん一人よ」

梓「そうですか……なら、いいです」

紬「私バイキングって初めてなの!席に着く前に見たけど、たくさんケーキがあるのね!」

梓「ケーキバイキング、それは女の欲望番外地ですからね!」

梓「……で、ムギ先輩話ってなんですか?」

紬「梓ちゃん……単刀直入に聞くけどいいわね?」

梓「……はい、二人だけの秘密にして頂けるなら」

紬「もちろん約束は守るわ……梓ちゃん、どうしてそんなに太っちゃったの?」

131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 18:12:18.40 ID:032h75IbO
梓「………………って、わけです」

紬「そうだったの……辛かったわね、梓ちゃん」

梓「いえ、これは私の責任ですから……私のせいでトンちゃんは……」

紬「……でもね、一人で抱え込んじゃダメよ梓ちゃん」

梓「ムギ先輩……?」

紬「確かにトンちゃんのことは残念だったわ……みんなショックを受けると思うの」

紬「でも、だからといって梓ちゃんが自暴自棄になってそんな体型になったってみんなが知ったらどう思う?」

梓「……」

紬「絶対にみんな悲しむわ……だから梓ちゃん、文化祭までに頑張ってダイエットしましょう?」

梓「ムギ先輩……でも、無理ですよ」

梓「だって、食欲が止まらないんです!今だって、もう2ホールもケーキ食べちゃったし!」

梓「このままじゃ……あと3ホールはペロリといけますよ……」

紬「大丈夫よ、その為に私が来たんだから!」

梓「……どういう意味ですか?」

136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 18:26:30.94 ID:032h75IbO
紬「梓ちゃん……この写真を見てちょうだい」

梓「これは……まさか!?」

紬「そう……小学生の頃の私の写真よ、他の三人にも見せたことのないわ」

梓「これが……ムギ先輩……?」

梓(すごい……ちびっこ相撲大会に出たら優勝出来そうな体型だ……)

紬「……この頃の私はね、家がお金持ちだってこともあって少し意地悪な性格をしてたの」

紬「それでこんな体型をしてたから……ある時からイジメにあったのよ」

梓「そ、そんな……」

紬「ちなみにこの頃の私のあだ名、なんだと思う?」

梓「……曙、ですか?」

紬「……梓ちゃんって結構毒舌よね」

梓「ち、違いましたか!?す、すいません!」

紬「大丈夫よ、別に……過去のことなんだから。それで、その頃の私はね……歩く豚の貯金箱って呼ばれてたの」

梓「う、うわっ……」

梓(小学生って何でこんなにエグいんだろう……)

143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 18:47:44.11 ID:032h75IbO
紬「……悔しかったわ、反撃しようにもそのグループには男の子もいたから力じゃ勝てないし」

紬「女の子たちは大勢で囲んで罵声を浴びせてくるし……何より逃げられたら追いつけないのよ」

梓「……」

紬「……だけどね、ある日そんな私を助けてくれたお姉さんがいたの」

紬「お姉さんはスラッとした体型で長いスカートを履いてたんだけどね……格好良かったわ」

梓(ヤ、ヤンキーだ……)

紬「で、そのお姉さんに言われたの……『悔しかったらアイツらがびっくりするくらい美人になってやれ』って」

紬「私はそのお姉さんの言葉を胸に、死に物狂いでダイエットをしたわ……」

紬「栄養士による徹底した食事制限はもちろん、専門のトレーナーを雇って様々なスポーツにも挑戦したわ」

紬「美人に必要なことも色々やったわね……元々習ってたピアノの他に、書道や茶道や華道……」

紬「もちろん勉強も必要だと思ったから、週二回の家庭教師に塾にも通ったわ……」

紬「そうして、中学の三年生の頃にやっと今の体型になったの」

梓「す、すごい……」

梓(でも、ムギ先輩の家だから出来る離れ業だし……それに後半ほとんどダイエットには関係ないけど……)

162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 19:57:24.27 ID:032h75IbO
紬「ね?こんな私にもダイエット出来たんだから、梓ちゃんも頑張ってみない?」

梓「でも……私の家は栄養士やトレーナーを雇ったりは……」

紬「梓ちゃん……だから私がいるんじゃない?」

梓「え、ムギ先輩……まさか」

紬「梓ちゃん、暫く私の家で暮らしましょう!それで二人でダイエット生活をするの!」

梓「ムギ先輩……はい!」

紬「梓ちゃん、目標は元の体型よ!その体型に戻るまで、一切の妥協はしないこと!いいわね?」

紬「私も梓ちゃんの為に、心を鬼にして頑張ってみせるから!」

梓「はい!ムギ先輩、私頑張ります!」

紬「よし、じゃあ家に戻って準備をして来てちょうだい!」

梓「はい!」

165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 20:05:15.55 ID:032h75IbO
梓「えっと……ジャージに私服に下着……と」

梓「ランニングを毎日することになりそうだし、Tシャツはたくさん持ってかないと」

梓「あとは洗面用具に、歯ブラシとギター……それから」

梓「あ、教科書とか持ってかなきゃ!それにiPodとポテチ、コーラ、チョコ……」

梓「あとはトンちゃんの遺影くらいかな?……うん、これでよし」

ピンポーン

梓「あ、迎えが来た!はいはい、今行きまーす!」

167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 20:12:59.97 ID:032h75IbO
紬「いらっしゃい、梓ちゃん!」

梓「ムギ先輩、お邪魔します!」

紬「じゃあ、早速始めましょうか?」

梓「はい!まずは何をですか?」

紬「まずは体重、体脂肪率、BMIの測定からよ」

紬「正確な数値を知って、明確な目標を立てるの!元の体型に戻る、だと少し曖昧な目標でしょ?」

梓「た、体重計ですか……」

紬「梓ちゃん、体重計に乗るのが怖いのはわかるわ……でも、ダイエットを始める上で正確な情報を知ることは大事なの」

梓「……わかりました、乗ります!」

紬「梓ちゃん、頑張るのよ!」

171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 20:23:46.36 ID:032h75IbO
紬「体重はピーkg、体脂肪率はピー%、BMIはピーね……梓ちゃん、短期間の間でよくこれだけ太れたわね」

梓「……お恥ずかしながら」

紬「いや、むしろこの位の方がやりがいがあるわ!さあ、夕食の前にランニングに行くわよ!」

梓「はい!」

………………

…………

……

梓「はあ……はあ……ぜえ……ぜえ……や、やっと……戻って……ゴホッゴホッ!」

紬「ふうー、いい汗かいたわね梓ちゃん!さあ、夕食の前にストレッチをしっかりしてね」

梓「は、はい……はあ……はあ……」

梓(足がパンパンでもう動けない……)

174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 20:44:12.19 ID:032h75IbO
梓「はあ……やっと夕食だ……」

梓(ムギ先輩の雇った栄養士さんが作る夕食……きっと美味しくて量もあるのにローカロリーなんだ……!)

紬「梓ちゃん!これが今日の夕食よ!」

梓「………………」

梓「え」

紬「どうしたの梓ちゃん?」

梓「ム、ムギ先輩……夕食って言ったてこれ……」

紬「沢庵ね」

梓「い、いや!沢庵なのはわかってますけど!それに量だって……」

紬「一枚ね」

梓「み、見ればわかりますよ!ムギ先輩!冗談言ってないで早く私の夕食も出して下さいよ!」

紬「梓ちゃん……私は至って真剣よ」

梓「ムギ先輩!?」

紬「まずはその止めどない食欲をどうにかしないといけないわ、その為にまず我慢を覚えるの」

紬「だから、梓ちゃんの今日の夕食はその沢庵一枚よ」

184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 20:58:47.30 ID:032h75IbO
梓「そ、そんな……」

紬「文句があるなら食べなくていいわ、その代わりダイエットももう中止よ……どうするの、梓ちゃん?」

梓「……わかりました、頂きます」

紬「どうぞ、召し上がれ」

梓「……」

もぐもぐ

梓「……ごちそうさまでした」

紬「お粗末さまでした」

梓「……ムギ先輩は何も食べないんですか?」

紬「食べるわよ、今日の夕食はハンバーグだったかしら」

梓「ハ、ハンバーグ……」

じゅるり

紬「でも、梓ちゃんの目の前で食べるのは酷でしょ?だから、私と梓ちゃんのご飯の時間は別にしてるの」

紬「私が夕食の間、梓ちゃんには1時間サウナ室で汗を流してきてもらうわ」

梓「」

188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 21:13:14.05 ID:032h75IbO
梓「……はあ、やっと一時間経った」

紬「お疲れさま、梓ちゃん」

梓「ム、ムギ先輩!?居たんですか……」

紬「うん、食べ終わってから梓ちゃんが出てくるまでここで待ってたのよ」

梓「そ、そうですか……」

紬「さあ、梓ちゃん!今日かいた汗を流しにお風呂に入るわよ!」

梓「お風呂!やった、やっとこのベトベトした汗を流せる!」

紬「浴室はこっちよ、着いて来て!」

梓「はい!」

195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 21:36:45.59 ID:032h75IbO
梓「ム、ムギ先輩……」

紬「なに、梓ちゃん?」

梓「あ、あのお風呂一緒に入る必要ないんじゃないですか……?」

紬「それは間違ってるわ、梓ちゃん」

紬「私たちはこれから苦楽を共にする、一心同体の存在なのよ?裸の付き合いが必要に決まってるじゃない?」

梓「は、はあ……」

紬「梓ちゃーん、痒いところはありませんかー?」

梓「……ないです」

紬「じゃあ、お背中流しますねー」

梓「……お願いします」

梓(絶対ムギ先輩楽しんでるよね……)

202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/17(火) 21:47:42.88 ID:032h75IbO
梓「はあ……今日は疲れたな」

梓「明日は5時起床で早朝ランニングか……」

梓「それにしてもこれ客室なんだよね……私の部屋より全然広いな」

ぐう~

梓「……」

梓「……お腹空いた」

キョロキョロ キョロキョロ

梓「……見たところ監視カメラとかはなさそうだな」

梓「……って、私は何を考えてるんだ!」

梓「ムギ先輩にここまでしてもらってるのに、そんな裏切るようなことしていいわけないでしょ!」

ぐう~

梓「……」

梓「……そうだ、チョコがあったからチョコ一つくらいなら別に……」

梓「あれ……制服がキツい……?」別人verへ分岐

445:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 04:31:27.53 ID:KK93TfQlO
梓「……」

梓「……結局一袋全部食べちゃった」

梓「で、でも明日の早朝ランニングで頑張ればチョコ一袋分なんてどうにかなるはず!」

梓「今日はもう寝て明日に備えよう……おやすみなさい」

パチン

梓「……すぅ……すぅ」

梓「……むにゃむにゃ……すぅ」

447:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 04:38:47.68 ID:KK93TfQlO
梓「……すぅ……すぅ」

紬「梓ちゃんおはよう、ランニングに行くわよ!」

梓「ん……ム、ムギ先輩……おはようございます」

紬「さあ、早くこのジャージに着替えて」

梓「……な、なんですか……これ?」

紬「昔、私が使ってたジャージよ……通常の三倍は汗をかくことが出来るわ」

梓「……すごいですね……ありがとうございます」

紬「ほら、早く着替えて顔を洗って来て?先に外に出てるから、5分後までには出て来てね」

梓「……はい」

梓(身体痛いしダルい……行きたくないって言ったらムギ先輩怒るだろうな……)

448:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 04:49:58.24 ID:KK93TfQlO
梓「……お待たせしました、ムギ先輩」

紬「うん!やっぱりその赤いジャージ、梓ちゃんに似合ってるわ」

梓「そ、そうですか……?」

紬「さて、最初は少しウォーキングしながらストレッチをして身体を慣らすわよ」

梓「はい……」

………………

…………

……

梓「はあ……はあ……」

梓(なんでだろう……歩いてるだけだし、昨日走った時よりも涼しいのにもうこんなに汗が……)

梓(それに……すごい疲れる……)

紬「身体は温まってきたみたいね?じゃあ、そろそろ走りだそうか」

梓「ま、待ってください……ムギ先ぱ……」

紬「ほら、元気良くいくわよ梓ちゃん!いっち、に!いっち、に!」

梓「いっち……にぃ……いっち……にぃ」

449:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 04:56:48.02 ID:KK93TfQlO
梓「……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ」

梓「……つ、着いた……」

紬「お疲れさま、梓ちゃん!朝食の準備してるから、先にシャワー浴びて来たらどう?」

梓「ちょ、朝食……」

ぎゅるるる~

梓「あ……」

紬「うふふ、お腹ペコペコみたいね……安心して、朝はしっかり食べてもらうから」

梓「ホ、ホントですか……!?」

紬「ええ、だから汗を流してサッパリしてらっしゃい」

梓「はい!」

梓(やった……!ご飯かパンかわからないけど、やっと食べれる!ビバ炭水化物!!)

450:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 05:05:57.89 ID:KK93TfQlO
梓「…………」

紬「おかえり、梓ちゃん」

梓「……ムギ先輩、これ……?」

紬「決まってるじゃない、梓ちゃんの朝食よ!キムチは発汗作用もあるから、たくさん食べてちょうだい」

梓「あ、あの……」

紬「どうしたの、梓ちゃん?」

梓「白米……ご飯はどこですか?」

紬「え?ないわよ」

梓「……え」

紬「言い忘れたみたいだけど、ダイエット中は炭水化物は一切取らせないわ」

紬「あ、あと飲み物は水だけしか飲めないわ」

梓「……」

梓(……やっとお米が食べれると思ったのに……あんまりだよ)

451:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/19(木) 05:16:09.04 ID:KK93TfQlO
キーンコーンカーンコーン

梓「……」ゆらゆら

梓「……」すりすり

純「梓……その貧乏ゆすりやめなって」

梓「……」ゆらゆら

梓「……」すりすり

純「……ねえ、梓!」

梓「……え?なに?」

純「あのね……!さっきから言って……」

憂「純ちゃん!」くいくい

純「……憂?どうしたの?」

911:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 03:24:18.97 ID:D/bsQq5aO
憂「……梓ちゃん、昨日から紬さんの家に泊まり込みでダイエットを始めたみたいなの」

憂「それで、昨日からお漬け物以外は何も食べてないみたいなんだって」

純「へぇ、そうだったんだ……それで空腹凌ぎにあの貧乏ゆすりをしてるってわけね」

憂「うん、多分そうだと思うんだけど……」

純「で、何でそれを憂が知ってるの?」

憂「それはね……紬さんにクラスでの監視を任されてるの」

純「おお……徹底してるね」

梓「……」ゆらゆら

梓(牛丼ラーメン焼き肉ピザお寿司ハンバーグ天ぷらギョーザ唐揚げスパゲッティ……)

915:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 03:34:22.72 ID:D/bsQq5aO
キーンコーンカーンコーン

梓「お昼!!」

純「あ、いつもとお弁当箱違うんだね梓?」

梓「うん!」

梓「さあさあ、今日のお昼は……!」

梓「……」

梓「……ピクルス」

純「……お、おいしそうなピクルスだね!梓!」

純(うわっ……流石にこれは梓に同情するわ)

憂「……アハハハハ」

憂(……ちょっと梓ちゃんがかわいそうに思えてきた)

ダッ

純「あ、梓……?どうしたの?」

梓「……もう我慢出来ない!私購買行ってパン買ってくる!」

憂「あ、梓ちゃん!?……ものすごいスピードで行っちゃった」

916:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 03:44:07.67 ID:D/bsQq5aO
梓「パン……パン……パン、パン、パンパンパンパン!」

梓「パーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」

紬「あら、どこに行くつもりなの……梓ちゃん?」

梓「ム、ムギ先輩!?」

紬「……まさかとは思うけど、購買でパンを買おうだなんて思ってるんじゃないよね?」

梓「……!」

梓(バレてる!?)

梓「そ、そんなまさか!私ダイエット中なんですよ!?購買でパンなんて買うわけが……」

紬「そうよね、それを聞いて安心したわ……疑ってゴメンね、梓ちゃん」

梓「い、いえ……全然平気です、全然」

梓(わ、私のパンが……)

917:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 03:52:43.08 ID:D/bsQq5aO
ぎゅるるる~

梓「……はあ」

梓「……放課後か、お腹空き過ぎてもう立つ気にもならない」

梓(……ってか、なんでさっきあそこにムギ先輩が居たんだろう?)

梓(……最初から私が購買に来ると予想してあそこに張ってたのかな?それとも……)

梓「……内通者が」

憂「!……あ、梓ちゃん部活に行かなくていいの?」

梓「……お腹空き過ぎて動けない」

憂「で、でも軽音部に行けばいつも通りお茶してるんじゃ……」

梓「!」

梓(それだ!)

梓「憂!私部活行ってくるね!バイバイ!」

憂「バ、バイバイ……」

梓「……はあ、紬さんに梓ちゃんが部活に行ったってメールしないと」

919:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 04:03:59.11 ID:D/bsQq5aO
ガラガラガラッ

梓「ハア……ハア……こ、こんにちは!」

澪「梓!」

律「……チッ」

唯「あ、あずにゃん!もう心配したよ~!昨日はゴメンね!」

梓「だ、大丈夫です!それより今日のお菓子は……」

律「……それだよ、それ」

梓「それって……まさか、このクラッカー1枚ですか?」

澪「悪いな、梓……昨日の今日だったし、来ないのかと思ってみんなで食べちゃったんだ」

梓「……そ、そんな……ムギ先輩は?」

唯「ムギちゃんはさわちゃんに呼ばれて職員室に行ってるよ~」

梓「……そうですか、ちょっと職員室行ってきますね!」

バタンッ

921:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 04:24:58.94 ID:D/bsQq5aO
唯「うーん……やっぱしあずにゃんがかわいそうだよ~、ホントはみんなケーキ食べたのに」

澪「まあな……でも、ムギも梓のダイエットの為に心を鬼にしてるんだから私たちも少しは協力してやらないと」

唯「でも~……」

律「あんま梓のこと庇うなよ、唯」

唯「りっちゃん……?」

律「第一、勝手にブクブク太ったのは梓だろ?それなのにムギがダイエットの手伝いしてやってるんだからそれ位当然なんだよ」

律「ってか、食い意地張りすぎだろ梓の奴……あんだけ腹に肉付けてて、まだ物足りないのかよ」

澪「おい、律……言い過ぎだ」

律「なんだよ、澪まで梓の味方すんのかよ?大体澪は知ってるだろ?私はデブが大っ嫌いだってこと」

澪「それは知ってるけど……でも、梓は軽音部の一員だぞ?それなのにそんな言い種は……」

律「あー、はいはい!わかったよもう……私が悪うござんした!」

澪「律!なんだよ、その態度は……」

律「ああ!もううるさいな!……帰る!」

唯「あ……り、りっちゃん!澪ちゃん、りっちゃんが……」

澪「……ほっとけ、あんな奴」

929:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 05:06:48.30 ID:D/bsQq5aO
唯「ねえ、澪ちゃん……なんでりっちゃんはあんなに太ってる人を嫌ってるの?」

澪「ああ、それはな……」

澪「私と律が小学生の時に、クラスの男子に私がからかわれたことがあって……」

澪「その男子が……まあ、縦も横も大きい男子だったんだよ」

澪「で、その時に律が私のことを庇ってくれて……その時に律がその男子を罵るようなことを言ったんだ」

澪「そしたら、その男子は怒って律に手を出して……まあ、その時は最終的には先生が仲裁に入ったんだけどな」

澪「でも、それ以来律は……その太ってる人に対して反射的に嫌悪感を抱くようになったみたいでさ」

唯「そうだったんだ……」

澪「もちろんその時のことに関しては、私は律に感謝してもしつくせないんだけど……」

澪「何も梓にまであんな態度取ることないだろ、って思うんだ……ましてや、梓は最初から太ってたわけじゃないし」

唯「うーん、そうだよね……どうにかして、いつも通りのりっちゃんとあずにゃんみたいに戻らないかな」

932:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 05:14:59.88 ID:D/bsQq5aO
梓(まさか部活中のティータイムまで私から取り上げるなんて……もう我慢出来ない!)

梓(大体ムギ先輩のやり方は私には合わなかったんだ……こんなんじゃ、いずれ餓死しちゃう!)

コンコン

梓「失礼しま……」

さわ子「え、いいの?私がケーキ2つも食べちゃって?」

紬「はい、梓ちゃんのダイエットの為にもこのケーキは今は食べさせられないんです」

さわ子「そういうことならしょうがないわね……残すのも勿体ないし、私がおいしく頂くわ!」

紬「ありがとうございます、さわ……」

梓「……私のケーキ!!」

バタンッ

紬「あ、梓ちゃん!?」

934:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 05:24:37.26 ID:D/bsQq5aO
タッタッタ タッタッタ

紬「梓ちゃん、待って!」

梓「嫌です!待ちません!」

ガシッ

紬「つ、捕まえた……」

梓「何で追いつくんですか!?」

紬「そ、それは梓ちゃんが……」

梓「皆まで言わなくてもわかりますよ!私がデブだからって言いたいんですよね!?」

紬「あ、梓ちゃん……?」

梓「たった今わかりました!あんなダイエット、元から無理なんですよ!」

梓「ムギ先輩はそれがわかってて、それでも必死になってる私を見て楽しんでたんですね!?」

紬「そ、それは違うわ!私は本当に梓ちゃんのダイエットに協力したいから、私の経験も踏まえて……」

梓「でも、私には合わなかったんですよ!大体漬け物だけしか食べれないとか……私を栄養失調にでもさせるつもりでしたか?」

紬「そ、そんなわけないじゃない……あれは梓ちゃんに我慢を覚えてもらおうと思って……」

935:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 05:37:18.17 ID:D/bsQq5aO
梓「なら、残念でしたね!私、昨日の夜中チョコ一袋食べてますから!」

紬「そ、そんな……酷いわ、梓ちゃんを信じて監視カメラだけは付けてなかったのに……」

梓「どっちにしてもムギ先輩のやり方は私には合わなかったんです!」

梓「第一、ムギ先輩がダイエットをしたのはまだ小学生の頃じゃないですか……」

梓「身体も未発達だったからあんな無茶が出来たんじゃないですか?あ、ムギ先輩の場合はトレーナー付きでしたね」

紬「梓ちゃん……私はただ……」

梓「とにかくムギ先輩とダイエットごっこをしてる暇は私にはないんです!」

梓「文化祭まであと1ヶ月……私は私にあったダイエットを自分で考案します!」

梓「じゃあ……さようなら!」

紬「あ、梓ちゃん……」

937:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 05:46:14.38 ID:D/bsQq5aO
梓「……ただいま」

梓「…………」

梓(……私、ムギ先輩に酷いことを言っちゃった)

梓(ムギ先輩は本当に私のためを思って頑張ってくれてたはずなのに……空腹のあまりイライラし過ぎてたんだ)

梓「明日、ちゃんと謝んないと……でも」

梓(もしこれが律先輩に知れ渡ったら……)

梓(ただでさえ、太ってから私に対してものすごく嫌悪感を抱いてるっぽいのに……)

梓「……本当に嫌われるんだろうな」

ガラガラガラッ

梓「……」

梓「……はあ、どうしようかトンちゃん」

938:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 05:55:09.43 ID:D/bsQq5aO
てくてく てくてく

律「……はあ」

律(なーにキレてるんだろうな、私……)

律(全部澪の言う通りなんだよな……あれは他の誰でもない梓だってのに……)

律「勝手にイライラして、唯や澪にぶつけて……最悪だな、私」

律(あんなのガキの頃の話なんだから、とっとと忘れればいいのにさ……)

律「……ったく」

律「ホント……なーにやってるんだろうな……あ?」
律「……」

律「……なにやってんだ、梓?」

978:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 15:40:27.12 ID:zd1dqgAB0
梓「り、律先輩……!?」

梓(ヤ、ヤバい!?)

梓(ムギ先輩に逆ギレして逃げ出してきたのがもうバレたの!?てゆーか、早すぎ!?)

梓「これは……あの……その……」

律「……何でここにいるんだよ、梓?」

律(あーっ!だから、聞き方って物があるだろうに!なんで私はこんな聞き方しか出来ないんだよ!)

梓「す、すいません!実は……」

梓(律先輩やっぱり怒ってる……!どうしようどうしよう!頭の中がこんがらがってきた!?)

律「……実は、何だよ?」

律(だーかーら!もっと優しく聞けないのかよ、私は!)

梓「ひっ……!」

梓(ヤバいよヤバいよ!何言えばいいかわからない!?何言っても言い訳に聞こえそう!?)

梓「実は……トンちゃんが死んじゃったんですー!」

律「……え?」

梓(……一番言っちゃいけない真実を言っちゃった)

979:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 15:46:39.50 ID:zd1dqgAB0
律「あ、梓……それどういうことだよ?」

梓「あの……その……」

梓(終わった……私のせいでトンちゃんが死んじゃったのバレちゃった)

梓(……もうどうなってもいいや、全部話そう……それで)

梓「すいません!……実は」

梓(それで……軽音部を辞めよう)

………………

…………

……

律「……そうだったのか」

梓「……はい、本当にすいませんでした……みんなのトンちゃんが私のせいで……私のせいで!」

律「……梓」

梓「……はい」

梓(律先輩が近づいてくる……大丈夫、殴られる位の覚悟は出来てる……さて、歯を食いしばって)

980:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 15:56:39.77 ID:zd1dqgAB0
ぎゅっ

梓「……へ?」

律「梓!この馬鹿野郎!……何でそんな大事なことをもっと早く言わなかったんだ!」

梓「……律、先輩?」

梓(律先輩……泣いてる?)

律「……そんな大事なことをお前1人で抱え込まなくていいんだよ!梓!」

梓「律先輩……」

律「辛かっただろうに無理させて悪かったな梓……やっぱりお前は大事の軽音部の一員なんだよ」

梓「り、律先輩……うっ……うえええん!す、すみ……すみま……せんん!でしたあああ!」

律「ほら、泣け泣け……辛かった分だけ一気に泣くんだ……グスッ」

梓「り、律先輩だってぇ!な、泣いてるじゃない……ですか!ううっ……!」

律「馬鹿野郎!これは……鼻啜ってるだけだよ!うっ……グスッ」

………………

…………

……

982:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 16:05:05.80 ID:zd1dqgAB0
律「黙祷!」

唯「……」なむなむ

澪「……」なむなむ

紬「……」なむなむ

梓「……」なむなむ

律「……よしっ、と」

澪「トンちゃん……天国で見守ってくれてるかな?」

唯「トンちゃんはきっと見守ってくれてるよ……だってトンちゃんも軽音部の仲間だもん」

澪「唯……そっか、そうだな」

梓「ムギ先輩!さっきは本当にすみませんでした!」

紬「いいのよ、梓ちゃん……私も梓ちゃんのことを考えきれてなかったんだから、私の方こそゴメンね」

律「よーし!これでケンカ両成敗だな!」

唯「りっちゃんとあずにゃんも元に戻ったみたいだね……ホントに良かったよ~」

澪「ああ……多分、それもトンちゃんのおかげなんだろうな」

984:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 16:16:19.34 ID:zd1dqgAB0
律「さーて!これからは軽音部全員で梓のダイエットのサポートをするぞ!」

梓「皆さん、よろしくお願いします!」

唯「え~、いいよもうダイエットは~」

律「おい、唯……何言ってるんだよ?」

梓「そ、そうですよ!文化祭まであと1カ月です!早急に痩せないとヤバいです!」

澪「ああ……じゃないと、さわちゃんの作る衣装着たら大変なことになりそうだしな」

紬「今すぐにでも、これからの計画を立てないと!」

唯「でも、あずにゃんはあずにゃんなんだよ?姿形が変わっても中身はあずにゃんなんだからいいじゃん~」

唯「それに……太ってるあずにゃんってなんかトンちゃんっぽいし~」

梓「な、何言ってるんですか唯先輩!?」

律「アハハハハハ!」

澪「フフッ……ウフフフフッ……!」

紬「ププ……クスッ!」

梓「せ、先輩たちも何笑ってるんですかー!!」

END

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