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上条「御坂ーお前今週末暇?」御坂「ふぇっ!?」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:23:25.27 ID:rUR23tu90
御坂「なななななな何よ突然!?」

上条「いやさー、週末にオープンする遊園地のチケットもらったんだけどな
   インデックスの奴が風邪引いちまってさ
   捨てるのももったいないし、お前が暇ならどうかなと」

御坂「なによそれ、あんたそんなに一緒に行く友達いないわけ?」

上条「いやー、このチケットカップルチケットなんだよ
   男女ペアじゃねーと使えないんだってさ」

御坂「!?」

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:29:50.01 ID:rUR23tu90
上条「俺のイメージだけど、お嬢様学校に行ってる奴ってこういうところ行ったことなさそうだからさ
   だからお前にこえかけたんだけど、迷惑だったか?」

御坂(え、何? カップル? それって私を意識してるってこと?
   あ、でも始めはあのシスターと一緒に行くっていってたし……
   でも私を誘ったって事は……ああもーーーーー!!!)

上条「あのー…御坂さん? 話を聞いてらっしゃいますか?」

御坂「うるさいわね! 今考えてんのよ!」

上条「は、はぁ」

上条(そんなにおれといくのが嫌なのか……俺は友達だと思ってたんだけどなぁ……)
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:34:39.30 ID:rUR23tu90
御坂(でもここで一気に接近すれば……でもそんな露骨な行動取ったら軽い女に見られない?
   そりゃあ、こいつは鈍感だからちょっとくらい大胆になってもいいと思うけど)

上条「み、御坂? 無理しなくていいんだぞ。
   お前にだって都合があるだろうし、俺と一緒に遊園地なんてそりゃきついよなー!
   あははー!」

御坂「予定はあいてるからちょっと黙ってて!」

上条「」

上条(……行きたいのか行きたくないのかどっちなんだよ)

10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:39:55.18 ID:rUR23tu90
上条「あ、そうか」

上条(なんだ、そういうことか)

上条「御坂」

御坂「だからって、観覧車の中でキスとかしちゃったら……でもそういうのもロマンチックよね……」

上条「おーい、御坂さーん」

御坂「え!? な、なに?」

上条「つまりお前はアレだろ? 遊園地には行きたいけど俺と一緒に回りたくないんだろ
   ったくしゃあねぇなぁ。くれた人には悪いけど、お前にこのチケットやるよ
   このまま俺が持ってるよりいいだろ。お前の行きたいやつと一緒に行けばいいさ」

御坂「…………はい?」

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:44:40.80 ID:rUR23tu90
御坂「え、ちょっと待って。何でそういうことに」

上条「遠慮すんなって! ほらこれチケット。後で何が面白かった、とか聞かせてくれよな!
   んじゃ、俺はこれから特売のタイムセールがあるからこれで!」

御坂「え、ちょ、ちょっとおおおおおお!!!!????」



御坂「…………どうしてこうなった」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:53:51.94 ID:rUR23tu90
夕方

佐天「……なるほど、で御坂さんはその人のことが嫌いなんですか?」

御坂「嫌いって言うか、そういうことじゃなくて
   あいつに一方的に借りを作るのが嫌なのよ。こんな勘違いで後々何か言われるのもいやだし
   べ、別にあいつと遊園地に行きたいってわけじゃないのよ!?」

佐天(うわー、わかりやすー。……しかたない後押ししてやりますか)

佐天「えーと、そういうことなら普通に「勘違いだから一緒に行こう」っていってあげればいいんじゃないですか?
   多分向こうもそれで納得すると思いますけど」

21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:58:14.18 ID:rUR23tu90
御坂「それじゃあ私があいつと一緒に遊園地に行きたいみたいじゃない!」

佐天「そこは誤解を解くためなら仕方ないですよ
   勘違いされた原因は御坂さんにもあるわけだし」

御坂「で、でも私のほうから誘ったら、あいつ誤解しそうじゃない!?
   私は遊園地に行きたいだけだけど!?
   ほら! まさか本気にしちゃったらなんか悪いし!」



佐天(このレベル5めんどくせぇえええええええええええ!!!!!!)

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:06:24.53 ID:rUR23tu90
佐天「御坂さん、話に聞くと御坂さんより前に誘う予定だった人がいるみたいですけど」

御坂「う、そ、それが?」

佐天「とられちゃいますよ?」

御坂「っ!? な、何の話!?」

佐天「御坂さんがそれでいいなら、それでいいんですけど
   まぁ早いもの勝ちって言うし」

御坂「うう……」


佐天(ずるいなー、こういうところとか無駄に可愛いんだモンなーこの人
   私が男ならほっとかないんだけど。相手はどれだけ鈍感なんだか)

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:15:24.86 ID:rUR23tu90
佐天「んー、じゃあこうしましょう
   これは練習なんです。御坂さんが好きな人ができた時のための練習」

御坂「練習?」

佐天「そう、だからカップルのふりをしても問題ありません
   もちろんこっちから誘っても大丈夫です
   仕方なく誘うんですだって練習ですから」

御坂「な、なるほど。そ、そうよね、練習のために誘ってあげるってことなら……
   一応確認しとくけど本気じゃないからね!?」

佐天「はいはい、ソウデスネー」

御坂「そうよ。これは練習なのよ……だから……」


佐天(はい、乙女一人転落)

佐天「誤解を解くなら早い方がいいですよ。それじゃ私はこれで」

御坂「あ、うん! ありがとう佐天さん!」

佐天「いえいえー」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:16:30.01 ID:rUR23tu90


佐天「……メール送信っと」

ピッ

「to初春

 週末空けといて面白いものが見れる」

佐天「まぁー、これくらいは相談料としてもらわないと、ね」


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:27:22.59 ID:rUR23tu90
翌日

上条「え? 俺でいいの?」

御坂「あんたが勝手に誤解してチケット渡したんでしょうが!
   私は嫌なんて一言も……」

上条「そっかー! 実は気になってたんだよ!
   どんな感じか知らないからさ!」

御坂「遊園地行った事ないの?」

上条「ん、あー。行った事あるかもしれないけど子供の頃すぎて覚えてないんだよ
   だからほとんど初体験なんだ」

御坂「もう、そんなんなら私にチケット渡すんじゃないわよ」

上条「はは、ま、当日はよろしくな。御坂」

御坂「せっかく私が一緒に行ってあげるんだからそれなりの格好してきなさいよねー」

上条「……善処します。っとまずいもうこんな時間か。じゃあ御坂、またな!」

御坂「あっ、うん。バイバイ……」

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:33:50.93 ID:rUR23tu90
御坂「~~~~~~~!!!」

御坂(やばいやばいやばいやばい!! 私今にやけてる。顔が元に戻らない~~!!)

御坂「あいつすごく嬉しそうだったな……も、もしこれで付き合っちゃったりしたら、私にあの顔してくれるのかな?
   いやーもー!!!!」



滝壺「はまづら、あの人は一人で何してるの?」

浜面「お前は知らなくていいことだ」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:52:03.07 ID:rUR23tu90
当日

御坂「……3時間前に待ち合わせ場所とか……私って結構」


御坂「あうー……退屈ー……まだ1時間もあるー」


佐天「よっす、初春。どう、御坂さんは」

初春「だいぶ前から来てたみたいですね。ずっとそわそわしてた御坂さん可愛いです」

佐天「うむ、では監視を続けよう」


御坂「……来ない。もう待ち合わせ時間だぞー!
   何やってんだあいつはー!」


佐天「デートに遅刻かー。こりゃ減点だな」

初春「むー、御坂さん可哀そうです」


199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:20:00.27 ID:rUR23tu90



上条「よー、御坂。先に来てたのか」

御坂「おそーい! 約束の時間から10分も遅れてる!」

上条「なんだよ10分くらいいだろ、遊園地が逃げるわけでもなし」

御坂「……一緒にいられる時間が減るのよ」ボソッ

上条「ん? なんだって?」

御坂「なんでもない! ……ちょっとは意識しなさいよね」


佐天「あちゃー、相手は御坂さんに興味ないっぽいなー」

初春「あれ? あの人グラビトン事件の時の……」

205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:31:08.38 ID:rUR23tu90
遊園地

上条「うひゃー、すげー人だな」

御坂「ね、ねぇ? そのチケットってカップルチケットなのよね?」

上条「ああそうだな。それがどうかしたか?」

御坂「じゃ、じゃあ呼び方とか変えたほうがいいんじゃないかしら?
   カップルなのに苗字で呼ぶのもあれじゃない?」

上条「そんなとこまでチェックされねーって
   それに俺はお前に苗字ですら呼ばれた覚えがねーぞ」

御坂「…………あっそう! そうよね! あんたなんか呼ぶ機会ないもんね!」

上条「何でそこで怒るんだよ……」



206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:32:21.02 ID:rUR23tu90

佐天「これは御坂さんが悪いなー」

初春「ところで佐天さん、私たちはどうやって入るんですか?」

佐天「ジャッジメントの視察って言い張れない? ここって管轄内じゃないの?」

初春「学園都市が運営に関わってるからできないこともないでしょうけど……
   まさか私を呼んだ理由って……」

佐天「てへっ」

初春「さーてーんーさーん!」


208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:40:29.30 ID:rUR23tu90
上条「フリーパス付きチケットとはまた豪勢なもんだ
   お金を無駄に使わなくて上条さんは安心しましたよ」

御坂「乗り物代すらあんたは出せないの?」

上条「貧乏学生舐めんな! お前は白米と水で一週間以上すごした経験はあるまい!?」

御坂「そりゃないけどさ……」

上条「米があるならまだいいんだ! それがなくなってみろ!
   お前には想像も出来ない生活が待ってるんだぞ!」

御坂「……そんなに困窮してるなら私が何か作ってあげるのに」

上条「やめろ! 哀れんだ目を俺に向けるな!」



佐天「反応するところそこ!?」

初春「この二人乗り越えなきゃいけない障害おおいですねー」

210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:47:38.14 ID:rUR23tu90
上条「にしても……人、人、人だな
   入場までどれだけ時間がかかるのやら」

御坂「あー、もう超電磁砲でふっ飛ばしたい」

上条「物騒なこと言わないの
   ほら、手ぇ出せ御坂」

御坂「えっ、ひゃん! あああああああんた何いきなり手、握って」

上条「この人ごみではぐれたら面倒だろ
   嫌かもしんねーけど、入るまで我慢しろ」

御坂「嫌じゃないわよ!?」

上条「痛い痛い痛い!? わかったからそんなに強く握るな!」




佐天「やっべ初春とはぐれた……
   まいっか、花畑探せばすぐ見つかるし!」


初春「さーてーんーさーん……どーこー? えうぅ……」

223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:01:24.31 ID:rUR23tu90
上条「ようやく中に入れた……
   おい御坂。手、離していいぞ」

御坂「へ? なんで?」

上条「いや、もうはぐれるような人ごみでもないし」

御坂「え?」

上条「ん?」

御坂「…………!! いいいいつまで手繋いでんのよ!
   あ、あー! 恥ずかしかった!」

上条「理不尽だ」



佐天「あー! どうしてそこで引いちゃうかなー!」

初春「佐天さん……ようやく見つけた……」

佐天「あれ? いつのまに」

初春「キレていいですか?」

230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:14:53.21 ID:rUR23tu90
上条「まぁいいや。何か乗りたいものあるか?
   誘ったの俺だし、何でも付き合うぞ」

御坂「乗りたいものって言ったって」チラッ

御坂「私は特にないけどねー」チラッ

御坂「ほら、だって遊園地って基本的に子供の来るところじゃない」チラッ

上条(……メリーゴーランドですか。こいつ少女趣味なんだなー)



佐天「プランなしかよ! デートで男がリードしなくてどうする!」

初春「逆に俺俺って感じの人も私はちょっとなぁ」

234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:21:10.94 ID:rUR23tu90
上条(仕方ない)

上条「んじゃーあれなんかどうだ?」

御坂「め、メリーゴーランド!? あ、あんなの子供の乗るものでしょ!?
   いい年して乗るのものじゃないわよ!」

上条「よく見ろよ。いい年した奴だって並んでるぞ
   別に誰に見られてるって訳じゃないんだし。列待ちもあんまりないしな
   乗って損するんじゃなし、行って見ようぜ」

御坂「あんたがそこまで言うなら……」


御坂(やったー! ラッキー! 一度乗ってみたかったのよねー!)



佐天「メリーゴーランドねぇ……御坂さん喜んでるし、合格点かな」

初春「いいなぁ」

235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:31:23.44 ID:rUR23tu90
上条「ん、他は全部乗られちまったか
   ほら、御坂。乗れよ」

御坂「う、うん。でもあんたは?」

上条「俺はここで立ってるだけでいいよ
   ちょっとさびしいけどな」

御坂「……っていいわよ」

上条「ん? 何か言ったか?」

御坂「……一緒に乗っていいわよって、言ったの!」

上条「いやー、それは流石に……」

御坂「早くしなさい! 始まっちゃうでしょ!」

上条「お、おう」



佐天「御坂さんから攻めたー! これは面白くなってきたー!」

初春「むしろここまでされて無意識な相手の人はいったい何なんですかね」

313:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 21:11:48.06 ID:EiZtn/rq0
上条「御坂って俺のこと名前で呼んでくれないよな」

美琴「」

上条「呼んでくれないよな…」

美琴「…と…と」

上条「いきなり下の名前からとはハードル高いですね、御坂さん」

美琴「///」

317:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 22:01:58.84 ID:EiZtn/rq0
上条「御坂って俺のどこがいいの?」

美琴「へ?はぇ?」

上条「そんなにかっこいいわけでもないだろ?」

美琴「…そ、そんなことはn(ry」

上条「優しいとか?」

美琴「と、ときどきちょっと意地悪かも」

上条「それに無能力者で将来無望ですよ。正直常盤台のお嬢様とは釣り合いが
    取れてないんじゃないかと、思ったりしてしまうわけですが」

美琴「そ、そんなことはないわよ!っていうか、あんたはどうなのよ!」

上条「ん?ああ、ほら、御坂っていつもなんか一生懸命じゃん。まっすぐっていうか
    そういうとこ大好きだ」

美琴「///////////////////////
 わ、わた、わたしもあんt(ry」

上条「おーい、御坂、次アレ乗ろうぜ」

美琴「」

322:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 23:17:34.90 ID:EiZtn/rq0
上条「クリスマスでインデックスも出かけてるし」
美琴「ねぇ」

上条「家で二人っきりとか、ひさしぶりだな」

美琴「ねぇ、寒いんだけど」

上条「スフィンクス使うか?」

美琴「あんたの家にはまともな暖房器具はないの?」

上条「それはですね、御坂さん。 夏休みの初めに誰かさんが雷落としてくれたおかげで、うちの電化製品全滅なわけですよ」

美琴「…」

上条「罰として」

美琴「え?なに?」

上条「ゆたんぽの刑に処す」

美琴「いやっ、ちょッ!」

上条「あー…御坂ってあったかいなー…なんだかいい匂いもする」

美琴「あqwせdrftgyふじこ」

上条「お?さらに温かくなってきた。お前の能力ってこんなこともできるのかー」

美琴「ふにゃぁ」

385:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:27:39.07 ID:ZaDHyLdb0
上条「お、動いた動いた」

御坂(や…やばい。これって密着しすぎてこいつの体温が…)

上条「ん~? おい、御坂。うつむいてちゃもったいないぞ
   せっかくなんだから回ってるのを楽しめって」

御坂(はひっ…い、息が、耳元にかかって…)

上条「おいおい、いまさら恥ずかしがってどうするんだよ
   もう乗っちまったんだから楽しめって」

御坂(違う~! 私が恥ずかしいのはそっちじゃなくて…
   うう…でもこのままだとこいつにも悪いし…)

御坂「う、うわー。け、景色が回ってるわー」

御坂(何言ってんだ私はぁああああ!!!! そんなん当たり前だろうがああああ!!!)

上条「お、見ろよ。次はあれに乗ってみたいな」

御坂「そ、そうね。あんたが乗ってみたいならいいんじゃな~い↑」

御坂(声が……絶対、変な奴だと思われてる)

391:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:36:12.02 ID:ZaDHyLdb0
上条「ん、もう終わりか。よいしょっと、ほら御坂」

御坂「……うん」

御坂(もう、自分がいや……)

上条「……なぁ、やっぱり嫌だったか?」

御坂「え?」

上条「ずっとうつむいてたし、すげー恥ずかしそうだったし
   なんか俺が無理に載せちゃったかなって」

御坂「ち、ちが」

上条「嫌なら嫌って言ってくれていいんだぞ?
   お前が楽しめなかったら一緒に遊園地に来てる意味ないんだからさ」

御坂(あああああ、私のバカバカバカ! こいつにそんなこと言わせたらダメじゃない……!
   えっと、何か言わないと……!)

393:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:48:44.93 ID:ZaDHyLdb0
御坂「た、楽しかったから! あんたと一緒でよかったから大丈夫よ!」

上条「そ、そうか。でもそんなに大声で宣言しなくてもいいんだぞ
   ……その、周りの目がな」

御坂「ふえ?」


他客「あらあら…若いっていいわねぇ」

他客「バカップルかー死ねばいいのにー」


上条「と、流石の上条さんもこういう視線には慣れないのですよ」

御坂「あ、あ……いいいい行くわよ!!」

上条「って引っ張るなよ!」


佐天「もう告っちゃえよ、鬱陶しい」

初春「佐天さーん。ダークサイドに落ちないでくださいねー」

396:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:02:42.42 ID:ZaDHyLdb0
上条「んじゃー次はあれに乗ろうぜ
   ジェットコースター~十連ループ垂直落下式~ってやつ」

御坂「……普通に死人が出そうなんだけど
   あんたが乗りたいならいいわよ」

御坂(…あれ? なんかさっきの流れで普通に手を繋いじゃってる
   や、やば。意識したら急に……でもこいつは何も思ってないみたいだし
   今言い出したら変に私が意識してるってことになっちゃう……)

御坂「はぅ……」



上条(……何か今日の御坂可愛いなー。これはあれか、二人きりで遊園地補正という奴か
   ま、どっちにしろ俺じゃな。向こうから手ぇ繋いできたし、全然男として見られてないだろ
   わかっちゃいるけど、不幸だ……)


佐天「手繋ぐだけで何であんなにテンパってんだよ! 中学生か!」

初春「中学生ですよ」

397:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:15:00.84 ID:ZaDHyLdb0
ジェットコースター中~

上条「ギャアアアアアああああああああああああ!!!!!!!(泣)」

御坂「きゃああああああああああああ!!!!!(笑)」



御坂「あー楽しかったー! ねぇもっかい……は、無理そうね」

上条「…死ぬかと思った。何度も死に掛けたけどこれは本当に死ぬかと思った」

御坂「変な奴ねーあんたも。実際にもっとやばい状況にたったことあるのに
   作り物の方が怖いの?」

上条「そういうのとはまた別なんです! あー……もう疲れた」

御坂「へぇ、それじゃああんたを怖がらせたければ遊園地につれてくればいいのね」

上条「悪い顔で笑うな。それにそれだと毎回俺と一緒に遊園地に来ることなるぞ? いいのか?」

御坂「……いいんじゃない? あんたのその顔が見れるなら安いもんよ」

御坂(…これは……次も遊園地に誘えるってこと? …ジェットコースターばんざーい!)



初春「……えううー」

佐天「待っててあげるからパンツ買ってきな」

400:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:27:52.61 ID:ZaDHyLdb0
ゴンドラ搭乗中

上条「あー、落ち着く」

御坂「だらけた顔すんなー、私を楽しませてくれるんじゃないのかー」

上条「今は休憩中ですー上条さんタイムなんですー」

御坂「……ねぇ、もしも、さ。私とあのシスターがおぼれてたとするじゃない?」

上条「何、お前泳げないの?」

御坂「仮の話よ。それでさ、どっちかしか助けられないならどっちを助ける?」



402:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:32:07.82 ID:ZaDHyLdb0

上条「うーん……その時の俺の状況は?」

御坂「そうねー、二人乗りのボートに一人で乗ってる。三人以上乗ると沈没」



上条「なら簡単じゃんか。俺が泳いでお前とインデックスがボートに乗ればいいだろ」


御坂「……そういうことじゃないでしょ」

上条「だって二人とも助けられないなんて、そんなことないだろ
   俺はどんなことをしてでも二人とも助けるぞ
   誰かのために誰かが犠牲になるなんてそんなのはダメだ」

御坂「はぁ……まぁ、あんたらしいっちゃらしいんだけどさ」

御坂(でもさ、それだとあんたは誰が救ってくれるのよ…)

404:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:42:25.98 ID:ZaDHyLdb0
レストラン


上条「ここは俺が」

御坂「はいはい、さっきから財布の中身を確認してるような男が見栄張らない」

上条「少しはかっこつけさせろよ!?」

御坂「あんたにそういうことは期待してないから大丈夫よ
   それとも何? デザート全種類とか頼んでもいいの?」

上条「滅びろ格差社会!!」



御坂(あれ? なんか普通にカップルの会話みたいになってる……
   これは……あ、あれをやっても……)



佐天「どうしよ、なんか飽きてきちゃった」

初春「あははー最低ですねー」

408:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:48:52.11 ID:ZaDHyLdb0
食事中

御坂(……よし!)

御坂「ねぇ」

上条「ん? !?」

御坂「あーん」

上条「……これはいったい何の真似だ?」

御坂「いやー、仮にもカップルチケットで入ってんだから
   あんたにも役得がないとねー」


御坂(うわーーーん!! やっちゃったやっちゃったやっちゃった!!!
   引いてない? 引いてないよね? 心臓がやばいー!!!!!)


初春「みみみみ見てください佐天さん! あれは伝説のあれですよ!」

佐天「……はい、チーズと」カシャ

412:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:54:42.86 ID:ZaDHyLdb0
御坂「……食べないの?」

御坂(お願いー! 早く食べてー! あ、やばい震えてきた)

上条「あのさ」

御坂「ふえっ!?」



上条「こういうのやめてくれねーかな」



御坂「…………え?」



416:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:02:32.62 ID:ZaDHyLdb0
御坂「…………ど、どうして?」

上条「俺さ、正直お前と来れて嬉しかったんだわ
   だからそういう冗談は、結構きついんだよ」

御坂「…………えと」

上条「お前は冗談でやってるかもしれないけどさ
   こういうことやられると、こっちも勘違いするだろ?」

御坂「ま、待って! それって」

上条「悪い、ちょっとトイレ行って来る。変な空気にしてごめんな」



御坂「あ…………」




佐天「……うわー、ここまで鈍感だと一種の暴力だね」

初春「御坂さん……」

418:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:07:37.73 ID:ZaDHyLdb0
御坂「…………何で、こうなっちゃうのかな」

御坂(……そっか、そりゃあ今まで散々冷たい態度取っといていきなりなんて都合良すぎか
   私の、バカ……)

427:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:16:05.96 ID:ZaDHyLdb0
上条「ただいま、御坂。ま、こういう冗談はもう簡便って事で
   さ、次に乗るアトラクション決めようぜ」


御坂(冗談、冗談か……そうよね、私がどんなことやってもこいつには冗談としか見えないんだ……)


上条「これとかどうだ? お前絶叫系が好きなんだろ?
   高いところから落ちるのは俺もなれてるし」


御坂(こいつはこいつで何事もなかったかのように話を進めようとしてるし……
   ……何なの? 何なのよの状況は……)


428:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:17:44.26 ID:ZaDHyLdb0

上条「他にもさ、あ! これとかどうだ? これなら──」

御坂「…………じゃないわよ」

上条「……へ?」




御坂「っざけんじゃないわよーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」





上条「ってビリビリぃいいいいい!!??」


佐天「あばばばばばばば」

初春「佐天さんが放電の巻き添えに!?」

432:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:24:04.75 ID:ZaDHyLdb0
上条「み、御坂さん?」

御坂「あーもうやめやめ! こんなデリカシーのないやつにうじうじしてるなんて
   ぜんっぜん私らしくない!」

上条「す、すいません!?」

御坂「冗談? 冗談ですって? こっちが勇気出してとった行動が冗談!?
   はっ! バカも休み休み言いなさいよこのろくでなし!」

上条「ろくでなし!?」


御坂「いい! よく聞きなさい!」

上条「はいぃ!」


433:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:25:05.26 ID:ZaDHyLdb0
御坂「私は!



   あんたが!






   大好きだああああああああああああ!!!!!!!!!」

441:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:32:56.82 ID:ZaDHyLdb0
御坂「ええそうですよ、毎日毎日あんたのこと考えて
   どうすればあんたと一緒にいられるかを妄想しちゃってるわよ!」

御坂「こっちがアピールしてもあんたには素通り、何? 何なの? 私に喧嘩売ってんのかゴラアアアアア!!!
   第一好きでもない奴に彼氏の代役なんて頼まないっつーの!
   って言うか一緒に遊園地行くとかもう露骨すぎるだろ何で気づかないのか逆に聞きたいわ!」

御坂「笑いたきゃ笑いなさいよ! 
   こっちだって好きな人にどうしていいかわかんないのよー!!!!!!」




初春「きゃあああああ!!! すごいすごい! 大告白ですよ佐天さん!!!」

佐天「ああ初春……私にも刻が見える……」

444:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:35:19.37 ID:ZaDHyLdb0
御坂「はぁはぁ…………」

上条「…………」

御坂「……グスッ」

上条「え? 何で!? 今度は何で泣くんですか!?」

御坂「どうでもいいでしょ…………で?」

上条「え?」

御坂「……返事!」

上条「…………す、すまん。あっけにとられすぎて」

448:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:39:29.72 ID:ZaDHyLdb0
上条「……えと、マジ、なんだよな?」

御坂「……ううぅ……」

上条「だから何で泣くんですか!? えええええと、その」




上条「俺は、そのこんなんだし、お前の気持ちにも気づけなかったけど……」




上条「そんな俺でよかったら、つ、付き合ってください!!!」




453:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:43:32.21 ID:ZaDHyLdb0
御坂「……ひっく」

上条「……え?」

御坂「うわあああああああああああん!!!!!!」

上条「だから何で泣くんですかーー!!!!!???」



ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!

ヒュー! 熱いぜおねーちゃん!
オープン初日から伝説になったなこの遊園地は!
幸せにしてあげなさいよー! 男の子ー!


上条「……なんか、周りの歓声すごいことに」

454:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:48:54.96 ID:ZaDHyLdb0
初春「みざがざーーーん!!!!!」

御坂「…………初春さん!? 佐天さんも!」

初春「おめでとうございます! おめでとうございます!
   あううー、私まで泣けてきちゃいましたー!」

御坂「どどどどどどうしてここに!?」

初春「細かい事はいいじゃないですか!
   そんなことよりこれでお二人はカップルなんですよ!?
   きゃーー!!!!」

佐天「うぼあー」

455:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:53:26.02 ID:ZaDHyLdb0
初春「ああもう、佐天さんが壊れちゃったので私たちはこれで失礼しますね!
   さぁ行きますよ佐天さん!」

佐天「ごはんはおかず……」



上条「……なんだったんだ」

御坂「さぁ……!! あ……」

上条「ん? どした御坂」

御坂「い」

上条「い?」

御坂「いやああああああああああああああああ!!!!!!!」

上条「なぜ全力ダッシューーーー!!???」



おっかけろよ彼氏ー!!
あんな子捨てたら罰当たるぞー!
もう結婚しちまえー!


上条「……ご迷惑おかけしましたあああ!! 待て御坂ああああ!!!」

460:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:01:40.99 ID:ZaDHyLdb0
夕方、観覧車内


御坂「死にたい……」

上条「いい加減立ち直れよ。ほら、こうして年間カップルチケットももらったんだし」

御坂「どうしてこうなるのよ!? 責任者だかなんだか知らないけど『最高のデートスポットになりそうです』って何!?
   そんなんでチケットもらっても嬉しくないわよ!」

上条「そうか? 俺は、その、結構嬉しかった、けど」

御坂「!? ば、バカ……って言うか今思い出したわね!?
   忘れろ! あのことは未来永劫忘れなさい!」

上条「無理言うな! あれを忘れられる奴がこの世にいるわけねーだろ!」

御坂「うるさーい!」

上条「バカ! こんなとこで電撃撃つんじゃねぇ!!」

462:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:06:30.83 ID:ZaDHyLdb0
数分後

上条「ハァハァ……これ毎日やるのかよ、勘弁しろよ」

御坂「なんで毎日なのよ。そんなに私を怒らせるの?」

上条「いや、だって、俺は毎日今日のこと忘れないぞ
   忘れろって言われたって絶対に忘れない
   ……こんな幸せな記憶、忘れてやるもんか」

御坂「……バーカ」

上条「はいはい、御坂さんに比べれば俺はバカですよー」


466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:10:48.91 ID:ZaDHyLdb0
御坂「……ねぇ、その御坂ってのやめない?」

上条「……じゃあ俺のこともいい加減名前で呼んでくれよ」

御坂「じゃあ、いっせーので言お?」

上条「……お前本当に少女趣味な」

御坂「そうでーす、少女趣味で何が悪いのよ! もう吹っ切れたわよ!
   あははははは!!」

上条「はぁ、……じゃあ行くぞ、せーの」




上条「」 御坂「当麻!」


御坂「!?」

468:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:13:12.90 ID:ZaDHyLdb0
上条「こんなに簡単に引っかかるなんて
   上条さんは今後が不安ですよ」

御坂「こ、このバ──」

上条「ごめんな、美琴」

御坂「っ!? ……最低」

471:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:16:48.60 ID:ZaDHyLdb0
御坂「ねぇこっち来て」

上条「電撃は簡便な」

御坂「どーせあんたには効かないでしょ、さっさと来る」

上条「へいへい」

御坂「…………まさか今日はこんなことになるなんて思わなかったわ」

上条「それは俺が一番言いたいセリフです。『これは伝説になる』なんてことの当事者にされるとは」

472:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:22:40.31 ID:ZaDHyLdb0
御坂「……じゃあ、もう一つ伝説作らない?」

上条「はい!? またなんかする気ですか!?」

御坂「そんなにビビらないでよ……別に大したことじゃなくて……その……」

上条「わかったわかった何でも言いなさい。今日は上条さん美琴ちゃんの言うことなら何でも聞いてあげますから」

御坂「…………」

上条「……あー」

御坂「……こういうときの演説は用意してないの?」

上条「えーと……い、いただきます?」

御坂「……バーカ」





                HAPPY END
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