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男「俺が戸愚呂の家に行った時の話をしたい」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:16:58.49 ID:x4wOyYgf0
放課後──

男「──お前の家に?」

戸愚呂弟「ヒマだったら、遊びに来ないかね?」

男「別にいいけど……なんでまた突然」

戸愚呂弟「お袋が、たまには友達でも連れてきなさいってうるさくてねェ」

男「はぁ……」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:19:51.39 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂の家──

戸愚呂弟「ここだ」

男「へぇ~」

男「けっこういい家に住んでるじゃん」

戸愚呂弟「オヤジがけっこうムリして買ってねェ」

戸愚呂弟「30年ローン、といったところか」

男「ふうん」

戸愚呂弟「ま、入ってくれ」

男「オジャマします」

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:22:56.84 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂弟の部屋──

男(予想通り、筋トレグッズばかりだな……)

男「やっぱりお前って、毎日このダンベルとかで鍛えてるわけ?」

戸愚呂弟「私は趣味がない妖怪でねェ」

戸愚呂弟「唯一やることといえば、筋力トレーニングなんですよ」

男「(なぜ急に敬語に……)へ、へぇ~」

戸愚呂弟「しかし、最近じゃダンベル程度じゃ物足りなくなってねェ」

戸愚呂弟「最近じゃ他の物を持ち上げてトレーニングするようになった」

男「他の物って?」

8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:26:24.33 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂弟「家」

男「家……って、この家?」

戸愚呂弟「持ち上げてスクワットをねェ……」

男「いやいやいやいや、ローンまだあるんだろ!?」

男「オヤジさん泣くぞ!」

戸愚呂弟「ま、おかげで1分でこの家を平らにできるくらいになったがね」

男「絶対やるなよ!」

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:31:15.07 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂の母がやってきた。

戸愚呂母「あらぁ~いらっしゃい!」

男(うわっ、髪型はパーマだけど、顔が戸愚呂そっくりだ……!)

男(同じサングラスだし……)

男(しかも、体は戸愚呂よりデカイぞ……肩幅がヤバイことになってる)

戸愚呂母「今日は来てくれてありがとうね」

戸愚呂母「この子、筋肉操作しか能がないから友達いないのかもって心配だったの」

戸愚呂母「オホホホホ」

男「いえいえ、戸愚呂君は人気者ですよ」

男「飼育委員として、ヘレンの世話を頑張ってますし」

戸愚呂母「そうなのぉ~よかったわぁ~」

15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:34:19.19 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂母「ところでなにか飲む?」

戸愚呂弟「酒はダメなんで、オレンジジュースください」

男「(だからなんで敬語……)じゃ、ぼくもオレンジジュースで」

オレンジジュースを飲む二人。

戸愚呂弟「やはりオレンジジュースは果汁100%に限るねェ」

男「う、うん」

戸愚呂弟「しかもこのジュースは100%の美味しさも兼ね備えている」

戸愚呂弟「つまり」

戸愚呂弟「100%中の100%……!」

男「!?」ビクッ

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:38:13.97 ID:x4wOyYgf0
格闘ゲームを楽しむ二人。

男「よっしゃー、また勝った!」

戸愚呂弟「やるねェ……」

男「俺もこのゲーム持ってて、けっこうやり込んだからな」

戸愚呂弟「初めて敵に出会えた……。いい試合をしよう……」

男(む、ここから本気を出すってことか!?)



ズガガガッ!

男「よっしゃー! 最強コンボが決まったァーっ!」

戸愚呂弟「わ、わざと負けるってのは思ったよりストレスが溜まるねェ」

男(なんという負け惜しみ……!)

20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:45:30.89 ID:x4wOyYgf0
すると──

ガチャッ

戸愚呂兄「ヒャハハハハハッ! 弟よ。まさかお前がダチを家に連れてくるとはな」

戸愚呂兄「らしくないことしやがってぇ、ヒヒヒ」

戸愚呂弟「兄者……ノックくらいしろ」

男「(戸愚呂より小さいけど、アニキなのか……!?)こ、こんにちは」

戸愚呂兄「テメェのことは弟から聞いてるぜェ」

戸愚呂兄「テメェ、同じクラスのA子ってのが好きなんだってなァ?」

男(な、なぜそれを!?)

男(ま、まさか──)

戸愚呂弟「…………」スッ

男(目をそむけた! てか、なんで自分のアニキにそんなこと話してんだよ!?)

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:48:34.92 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂兄「ま、せっかく来たんだ。ゆっくりしていけや」

男「ど、どうも……」

戸愚呂兄「よし、大サービスだ。俺がテメェの恋の行方をシミュレートしてやろう」

男「シミュレート……?」

戸愚呂兄「…………」グニュルルル…

男(うわっ、右手が粘土みたいに形を変えていく!)

戸愚呂兄「こんなもんかァ?」グニュグニュ

男(アニキの右手親指が俺に、右手小指がA子になった!?)

男(なんという再現力!)

男(いったい何が始まろうとしているんだ!?)

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:51:15.85 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂兄「ひひひ、始まり始まり……」

戸愚呂兄「弟のダチである男はA子が好きでした」

戸愚呂兄「好きで好きでたまりませんでした。襲いたくなるほど好きでした」

戸愚呂弟「兄者……!」

戸愚呂兄「いいからやらせろよ」

戸愚呂兄「男のA子に対する気持ちは日に日に高まっていきました」

戸愚呂兄「ある日、男はA子に告白をしました」

戸愚呂兄「好きです、付き合って下さいと」

男(ど、どうなる……?)ドキドキ

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:54:26.76 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂兄「A子の返事はオーケーでした」

戸愚呂兄「男とA子は晴れて付き合うことになりました」

男(おお、しょせん人形劇だけどなんか嬉しい……)ドキドキ

戸愚呂兄「さっそく二人は次の休みにデートをすることになりました」

戸愚呂兄「二人はデートの日に向けて念入りに準備を重ねました」

戸愚呂兄「そして初デートの日……」

男(初デート……!)ゴクッ

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:59:28.87 ID:x4wOyYgf0
ズドドドドッ!

男「!?」

戸愚呂兄の左手が、右手の二人を貫いた。

戸愚呂兄「二人は酔っ払いの運転するダンプカーにハネられてしまいましたァ!」

戸愚呂兄「ビンゴォォォ! 致命傷ォォォッ!」

戸愚呂兄「天国に旅立った二人は、あの世で仲良く暮らしましたとさ!」

戸愚呂兄「めでたし、めでたし……」

戸愚呂兄「ヒャハハハハハハハハハハッ!」

男(うぜぇ……)

戸愚呂弟「ち、兄者の悪いクセだ……」

男(いや、お前はお前でアニキに俺の恋愛事情とか話すなよ)

33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:03:51.70 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂兄「どうだった? けっこう楽しめたろォ?」

男「えぇ、いい趣味をしてらっしゃいますね」

戸愚呂兄「ヒャハハハハッ! 喜んでもらえて俺も嬉しいぜェ!」

男(皮肉が通じねェ……)

戸愚呂兄「さて弟よ、俺は出かけてくるぞ」

戸愚呂弟「どこへ?」

戸愚呂兄「女のところさ」

男「デ、デートですか?」

35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:10:13.07 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂兄「デートですか、だとォ!?」

戸愚呂兄「ヒャハハハハハッ!」

戸愚呂兄「ンなわけねーだろォ! ストーカーに決まってんだろ、ボケがァ!」

男「えっ」

戸愚呂兄「けけけ、今日も日が変わるまでつきまとってやるぜェ!」

戸愚呂兄「もちろん、あの女を犯す妄想をしながらなァ……」

戸愚呂兄「じゃあな。お袋に今日はメシはいらねぇ、っていっとけ」

戸愚呂弟「アイアイサー」

男「…………」

戸愚呂弟「ち、兄者の悪いクセだ……」

男(悪いクセ、どころじゃないと思う)

38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:12:32.99 ID:x4wOyYgf0
男(そういや、小便に行きたいな)

男「戸愚呂、トイレ借りていいか?」

戸愚呂弟「どうぞ。ドアを出て、右に行くと便所だ」

男「サンキュー」

戸愚呂弟の部屋を出て、トイレに向かう。

男「ふんふ~ん」スタスタ

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:18:23.41 ID:x4wOyYgf0
男は少女に出会った。

男「!?」

男(な、なんだ女の子は!? ま、まさか妹!?)

戸愚呂妹「…………」

男(戸愚呂にも、お母さんにも、さっきの犯罪者確定コースのアニキにも似てない)

男(──つうか、すげェ可愛い!)

男(目はぱっちりしてて、色白で、外国の人形みたいだ!)

男(A子より美人になるって確信できるくらい可愛い!)

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:20:18.13 ID:x4wOyYgf0
男(とりあえず、挨拶しておこうかな)

男「やぁ、こんにちは」

男「君、戸愚呂の妹? 今、何歳なんだい?」

戸愚呂妹「…………」

戸愚呂妹「私は品性まで売った覚えはない」

男「えっ(戸愚呂と声が同じ……だと……!?)」

49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:22:31.31 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂妹「アンタが兄者の友人かねェ?」

戸愚呂妹「見苦しいのを通り越すと、挨拶する気すら失せるねェ」

戸愚呂妹「アンタは人間じゃない。骨と皮と肉のただのガラクタだ」

戸愚呂妹「アンタもしかしてまだ、自分を平均以上と思ってるんじゃないかね?」

戸愚呂妹「私にはアンタがゴミにしか見えない」

それだけいうと、戸愚呂妹は自分の部屋に戻ってしまった。

男「…………」グスッ

男の目からは涙があふれていた。

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:25:40.78 ID:x4wOyYgf0
涙を拭いて、男はトイレのドアを開ける。

ガチャッ

戸愚呂祖父「ふぉぉぉぉっ!」

男「うわっ!?」

戸愚呂祖父「技を超えた純粋な強さ、それがパワーだ!」

男「!?」ビクッ

戸愚呂祖父「ひり出す屁の風圧すら武器になるッ!」ブッ!

男(くっさ……!)

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:28:02.88 ID:x4wOyYgf0
男(なんだこの、戸愚呂を白髪にして、シワをつけような人は……)

男(つーか、トイレ入ってるんならカギしめといてくれよ……)

男「す、すいません。開けてしまって……」

戸愚呂祖父「おや、アンタは……?」

男「戸愚呂弟君の友人です」

戸愚呂祖父「ワシの孫の友人か……アンタも大変だねェ」

男「ど、どうも……」

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:32:09.85 ID:x4wOyYgf0
便座を立つ戸愚呂祖父。

男「あ、あの……」

戸愚呂祖父「なにかね?」

男「流して……ないですよね」

戸愚呂祖父「…………」ハッ

戸愚呂祖父「あ、あえて流さなかったのだ」

男「流さなかったんじゃない、忘れてたんだろ?」

戸愚呂祖父「…………」

戸愚呂祖父は便を流した。心なしか、泣いているように見えた。

ジャ~……

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:34:56.68 ID:x4wOyYgf0
無事トイレを済ませ、戸愚呂弟の部屋に戻った男。

戸愚呂弟「ずいぶん長かったねェ」

戸愚呂弟「長引いちまったかい?」

男「いや……」

男「お前の妹に泣かされて、お前のジイさんを泣かせてきた」

戸愚呂弟「?」

戸愚呂弟「まぁいい、ゲームの続きをするぞ」

男「おう」

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:39:05.08 ID:x4wOyYgf0
夜になった。

戸愚呂弟「すっかり遅くなっちまったねェ」

男「ああ。じゃあ俺はそろそろ──」

戸愚呂弟「よかったら、夕飯を食っていかないかね?」

男「え?」

戸愚呂弟「というか、お袋がもうアンタの分も用意しちまっててねェ」

男「……いいけど」

戸愚呂弟「おお、そうかい。お袋も喜ぶ」

男(すっげぇ不安……)

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:41:54.12 ID:x4wOyYgf0
男は家に連絡をし、戸愚呂家の食卓に参加することにした。

戸愚呂母「さぁ、支度ができたわよ~!」

戸愚呂母「男君もどんどん食べてねぇ~?」

戸愚呂祖父「ところでメシはまだかねェ?」

戸愚呂母「今からメシでしょうが!」

ドゴッ!

戸愚呂母の拳が、戸愚呂祖父の顔面にヒットした。

男「……おいおい、大丈夫なのか?」ボソッ

戸愚呂弟「いつものコトだ」

63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:46:48.39 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂弟「兄者は女をストーカーするから、今日は戻らないそうだ」

戸愚呂母「まったく、あの子にも困ったものねェ」

戸愚呂母「あの性格じゃモテないでしょうに、執念だけはゴキブリ並なんだから……」

戸愚呂母「今の内に砕いて、水槽の中にでも閉じ込めとこうかしら」

戸愚呂弟「ところで姉者は?」

戸愚呂母「あの子もボーイフレンドのところに行くって」

戸愚呂母「色気づいてきちゃって、まったく……」

男「お前のアネキってどんな人なんだ……?」ボソッ

戸愚呂弟「女装と厚化粧をした兄者を想像してくれればいいねェ」

男「なるほど」

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:48:48.02 ID:x4wOyYgf0
まもなく、戸愚呂妹が食卓に現れた。

男(やっぱり可愛いな、この子……。でも──)

戸愚呂妹「…………」チラッ

男「!」

戸愚呂妹「アンタ、まだいたのかい。3分でアンタを平らにしてみせようか」

戸愚呂母「喝ッ! お兄ちゃんの友達になんてこというの!」

戸愚呂妹「ちっ……」

戸愚呂弟「生意気な妹ですまないねェ」

男「いや、さっき体験したから……少しは慣れたかな」

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:51:58.63 ID:x4wOyYgf0
続いて、まだ会っていなかった戸愚呂祖母がやって来た。

戸愚呂祖母「おやおや、お客さんかい。珍しいねェ」シュコーシュコー

戸愚呂祖母「こりゃあ、明日は雪かもねェ」シュコーシュコー

男「!?」ビクッ

男(で、でけぇ! 戸愚呂より、戸愚呂のお母さんよりでけぇ!)

男(そういや、この人が来た途端、なんか寒気がしてきたぞ……)ゾクッ

戸愚呂母「お義母さん、今日は肩で呼吸しないで下さいね」

戸愚呂母「息子のお友達が死んでしまいますから」

戸愚呂祖母「あらやだ、これは失礼したねェ」ピタッ

男「あ、楽になった……。いったい今のは?」

戸愚呂弟「婆さんがアンタの魂を喰いかけてたんだねェ」

男(じょ、冗談じゃねぇ!)

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:53:58.20 ID:x4wOyYgf0
「いただきます!」

戸愚呂弟「今日はご飯とみそ汁とトンカツとキャベツ、か」

戸愚呂弟「オーソドックスだねェ」

戸愚呂妹「私はキャベツが嫌いでねェ」ヒョイッ

戸愚呂母「好き嫌いするお前は、結局半端者なのだ!」ボゴッ

戸愚呂妹「痛いねェ」

戸愚呂祖父「ソースはダメなんで、醤油ください」

戸愚呂祖母「今日は豚の厄日だね」

男(なんてにぎやかな食卓なんだ……!)

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:56:40.82 ID:x4wOyYgf0
男「…………」モグモグ

男(しかし……意外にも、といったら失礼かもしれないけど……)モグモグ

男(このトンカツ、美味いな)モグモグ

男(味噌汁もなかなか……)ズズ…

男(キャベツも……イケる)サクサク

「ただいま」

戸愚呂弟「どうやらオヤジが帰ってきたようだねェ」

男(ついに現れたか……戸愚呂のオヤジ、戸愚呂父!)

69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:59:12.60 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂母「お帰りなさい、あなた」

戸愚呂父「お、今日はトンカツか~」

男(普通だ!)

男(普通のサラリーマンだ!)

男(戸愚呂に似てるけど、顔は優しげだし、体型もいたって平均的!)

男(とんでもない化け物を想像してたけど……)

男(案外そうでもなかったんだな、よかった……)

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:05:51.88 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂父は風呂に入ってから、食卓にやってきた。

男「こんばんは」

戸愚呂父「おぉ!? ──君は?」

戸愚呂弟「俺の友人だねェ」

戸愚呂父「おぉ、お友達か。こんばんは」

戸愚呂父「まぁ、ゆっくりしていきなさい。なんだったら、泊まっていくといい」

男「ありがとうございます」

男(なんだか慣れてきたら居心地よくなってきたな……)

男(……マジで泊まっていこうかな)

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:08:28.88 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂父「母さん、ビール」

戸愚呂母「今日も一日お疲れ様」コポコポ

戸愚呂父「…………」グビッ グビッ

戸愚呂父「う~ん、うまい!」

男(友達の親父さんだし、なんか話しかけてみるか……)

男「やっぱり、風呂上がりにビールをキュッとやるのっていいですよね!」

男「あ、もちろんボクはまだ未成年だから飲んだりしませんけど……ハハ」

戸愚呂父「…………」ピクッ

74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:13:24.21 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂父「ビールをキュッとやる……」

男「えっ」

戸愚呂父「ビールをキュッ……」

戸愚呂父「ビールキュッ……」

戸愚呂父「ビーキュッ……」

戸愚呂父「Bキュッ……」

戸愚呂父「B級……」

男(なに!? なんなの!?)

77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:18:23.68 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂父「B級……?」

戸愚呂父「この私がB級上位……?」ピクピクッ

男「えぇっ!?」

戸愚呂弟「まずいねェ。オヤジの前で“B級”は禁句(タブー)なんですよ」

戸愚呂弟「それは意味も意図もない厳然たるルールなんだねェ」

男(お、俺は“ビールをキュッと”っていっただけなのに……)

戸愚呂弟「アンタ、もう帰った方がいいねェ。この家は戦場になる」

戸愚呂父「うおおおおおおおおおおっ!!!」メキメキメキメキ

戸愚呂父の筋肉が一気に盛り上がり、戸愚呂祖母よりも大きくなった。

男「ひいぃぃぃぃぃっ!?」

78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:23:25.81 ID:x4wOyYgf0
戸愚呂父「私がB級上位だとォォォォォッ!」グゴゴゴゴ……

戸愚呂父「私はギリA級だと世間に思い知らせなければならないねェ!」ゴゴゴ…

戸愚呂母「お義母さん、お義父さん、止めますよ!」

戸愚呂祖父「しょうがない息子だ。ギリA級ってところがみみっちいねェ」

戸愚呂祖母「ホントだよ、まったく世話が焼けるねェ」

戸愚呂妹「やれやれ、夕飯が台無しだねェ」

戸愚呂弟「アンタは窓から逃げるといい。靴は明日、学校で渡すねェ」

男「わ、分かった! ゴメンな!」ダッ

戸愚呂弟「世話ばかりかけちまったな……」

男は靴下のまま、戸愚呂の家から逃げ出した。

79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:25:32.87 ID:x4wOyYgf0
男が振り返ると、戸愚呂の家からはとてつもない怒号と轟音が聞こえてきた。

きっと中では凄まじい死闘が繰り広げられているのだろう。

当然通報され、サイレンが鳴り響き、辺りは騒然となった。

この阿鼻叫喚の地獄絵図を作り出したのが、

自分の何気ない一言だということが、男にはとても信じられなかった。

82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:31:16.90 ID:x4wOyYgf0
翌日 学校にて──

戸愚呂弟「おはよう」

男「おお、戸愚呂! 無事だったか、よかったぁ~!」

男「どうなったのか気になって、昨日はあまり寝つけなかったんだよ」

戸愚呂弟「ま、いつものことだからねェ」

戸愚呂弟「ところでお袋が、昨日はちゃんともてなせなかったから」

戸愚呂弟「今日またアンタに来て欲しいっていってたんだが……どうするね?」

男「…………」

男「行くぜ。連れてってくれ!」

今日もまた、世界一濃い一家での戦いが始まる──


                                   <おわり>

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