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上条「……ゴホッ」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:08:45.50 ID:WEXZ7+780


上条「う~ん……」

禁書「とーまー!朝なんだよー!ご飯なんだよー!」

上条「お……おぅインデックス……おはよ……」ゴホッ

禁書「……あれ?とうまの顔色が何か変かも……」

上条「は、はは……いやいや……上条さんはね、決して風邪とか……」ゲホッゴホッ

禁書「それは絶対風邪かも!!」

上条「……頭がクラクラする……めまいがする……インデックスが5人に見える……食費が……」バタン

禁書「とうまぁぁぁぁぁ!!」

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:09:44.91 ID:WEXZ7+780


上条「……ん、んん」

禁書「あ、とうま……?大丈夫かな……?」

上条「い……インデックス?」

禁書「とうまってばあんな場所で倒れちゃうから。ここまで運ぶのに苦労したかも」

上条「……そうだった。インデックスが起こしに来て……そのまま……」

禁書「とにかく!とうまは絶対安静にするべきなんだよ!」

上条「えっ!?いやしかしですね……」

禁書「何の心配もいらないんだよ!私が看病すればとうまの風邪なんてあっという間に治っちゃうかも!」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:10:49.08 ID:WEXZ7+780


上条「それが心配なんだけどなぁ……」ボソッ

禁書「何か言った!?」

上条「いえ何も」ビクッ

上条「でも、せめて小萌先生に連らk……ゲホッゴホゴホッ!!」

禁書「ほらー!もうとうまは喋ったりしちゃダメなんだよ!あとは私にお任せ、かも!」

上条「うう……不幸だ……」

禁書「不幸って言った!?」ガルル

上条「いえ滅相もございません」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:11:50.54 ID:WEXZ7+780


禁書「分かれば良いんだよ。さ、頑張っちゃうかも!」

禁書「とりあえず、とうまのおでこに冷やした濡れタオルを置いたんだよ」

上条「ん……。ひんやりして気持ち良いぞ」

禁書「それは良かったんだよ!」

禁書「……」ジー

上条「……」

禁書「……」ジー

上条「な、なぁインデックス。なんで上条さんのことを見つめてるんでせう?」

禁書「……何だか最近とうまの顔をじっくり見てなかったなぁって思ってたんだよ」

上条「そうか……?」

禁書「……はわ!私ってば変なこと言ったかも!」



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:12:36.22 ID:WEXZ7+780


上条「いや別に何も変じゃ……」

禁書「ととととーま!次は!?次は何してほしい!?」

上条「うぇ!?い、いきなり求められても……」

禁書「はやく!」

上条「じゃ、じゃあとりあえず小萌先生に連r」

禁書「却下なんだよ!」

上条「ちょ、おま」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:13:24.68 ID:WEXZ7+780


禁書「……私がやるって決めたんだよ。私だって、誰かに頼ってばっかりじゃないかも」

上条「インデックス……」

上条「……よし、ちょっと難しいかもだけど、できるな?」ゴホッ

禁書「お任せあれ、なんだよ!」

上条「とりあえず、俺もインデックスも朝ごはんがまだだろ?」

禁書「そういえばすっかり忘れてたかも」

上条「お米は棚の下に置いてあるから、洗ってお粥を作ってほしいんだが・・・・・・」

禁書「お粥……」

上条「い、いけるか?ダメだったら別に無理しなくても……」

禁書「やる!頑張るんだよ!」グッ

上条「お、おぉ……じゃあ作り方を言うぞ…・・・」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:14:31.21 ID:WEXZ7+780


禁書「ご飯ご飯……」ガサゴソ

禁書「あ、これかも」

禁書「えっと……お鍋ってこの大きさで良いかな」

禁書「んー……このカップに3杯くらいかも」

禁書「水で洗って……っと」ジャー

<イ、インデックスー……ダイジョウブカー……

禁書「今のところは良いかも!」

禁書「よいしょ……もうちょっと洗うんだよ!」




13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:15:44.17 ID:WEXZ7+780


――――――――

―――――

―――

禁書「で、ここで卵を入れて…少し待つんだよ…」

禁書「……記憶能力って料理に役立つんじゃないかな。今気づいたかも」

禁書「ご飯なんてとうまに任せきりだったし……」

禁書「……」

禁書「あ、もう完成かも!」




14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:16:42.60 ID:WEXZ7+780


禁書「とうまー!完成なんだよー!」

上条「お、おおおおおぉぉぉぉぉ!!」ゲホゲホ

禁書「……咳してまで、ちょっと大げさなんだよ!」

禁書「それに、絶対安静だって言ったかも!」

上条「いやまさか出来るとは思ってなk」

禁書「……」ガルル

上条「さ、食べましょうかね!いただきまー……」

禁書「ちょーっと待つんだよ!とうまは病人だから、私が食べさせてあげるかも!」

上条「いやでもそこまで重症ってわけじゃ……」

禁書「……」ギラリ

上条「うん、上条さんが悪かった。だからその犬歯を見せつけるのはやめてくださいお願いします」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:18:06.02 ID:WEXZ7+780


禁書「最初からこうすれば良かったかも」フーフー

上条「そりゃそうだけどなぁ……なんか恥ずかしくて」

禁書「べ、別に何も気にする必要なんてないかも!」フーフー

上条「……インデックスも顔真っ赤だぞ?熱でもあるんじゃ……」

禁書「ない!ないったらないんだよ!」ズイ

上条「わ、わかったから……」

禁書「……ん。丁度いい感じかも。はいとーま、あーんなんだよ」

上条「……やっぱり恥ずかしいな」アーン



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:20:25.54 ID:WEXZ7+780


禁書「……」ドキドキ

上条「……」モグモグ

禁書「……ど、どう、かな?」

上条「……うまぁぁぁぁ!」

禁書「よ、良かったんだよ……」ヘナヘナ

上条「うぉ!?どうしたインデックス!?」

禁書「……とうまの笑顔でホッとしたかも」ボソッ

上条「え?」

禁書「ううん!なんでもないんだよ!さ、たくさん食べるんだよ!はい、とーま!早くあーんするかも!」

上条「タハハ……これは慣れないな……」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:22:40.67 ID:WEXZ7+780


――――――――――

―――――――

―――――

上条「ふぅ……ごちそうさまでした!おいしかったぞ、インデックス!」

禁書「お粗末さまでした、なんだよ。とーま」

上条「……何だか食べたら眠くなってきたな」

禁書「風邪のときは早く寝た方が良いんだよ!」

禁書「洗い物とかも、私にお任せかも!」

上条「そ、そうか……気をつけてな」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:24:32.37 ID:WEXZ7+780


禁書「んしょ、んしょ……と」ジャバジャバ

禁書「ふぅ……大方綺麗になったんだよ!」

禁書「私の歩く教会くらい真っ白かも!」

禁書「……あ、服で思い出したけど、お洗濯とか良いのかな?」

禁書「とうまー、お洗濯って……」

上条「……」スヤスヤ

禁書「……寝ちゃってるんだよ」

禁書「……一日くらい、サボっても良い……かも」

禁書「……」ジー

上条「……」Zzz

禁書「……」ジー




21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:26:41.51 ID:WEXZ7+780


ベッドの淵にしゃがみ込む。

長い銀髪が揺れ、緑色の瞳が彼の顔を見つめる。

この人は見ず知らずの私を地獄の底から引き揚げてくれた人。

その手は助けを求めるありとあらゆる人にまで差し伸べられた。

どんなに困難なものでも、どんなに自分にとって不幸なものでも。

いつでも彼の手はとても大きくて、とても強くて、そしてとても暖かかった。

一体何人の人が救われてきたのだろう。

勿論私もその一人だ。

教会に所属しておきながら、迷える子羊だったのは私の方。

そんな私を導いてくれたのは他でもない彼。

彼のことを、私は――――――




23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:27:36.20 ID:WEXZ7+780


上条「ん……ぐぅ……」

禁書「……あ、とーま。大丈夫?」

上条「ん……んん……」

禁書「汗がすごいかも……拭かないと体が冷えて悪化しちゃうんだよ!」

禁書「でも起こすのも悪いし……」

禁書「……」

禁書「……良い……よね」ゴソゴソ




24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:28:29.54 ID:WEXZ7+780

休憩兼書き溜め


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:38:55.46 ID:WEXZ7+780


禁書「ちょっと失礼して、とうまにまたがって……っと」

禁書「わ、結構胸板が厚い……かも」ペタペタ

上条「……んぐ」

禁書「!」ビクッ

禁書「こ、こんなことしてる場合じゃないかも!ちゃんと拭くんだよ!」

禁書「……でも腹筋も結構すごいかも」ツンツン

禁書「……私の馬鹿っ!」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:45:34.94 ID:WEXZ7+780


禁書「と、とりあえず上半身だけで良いかも」

禁書「あとは背中側だけなんだよ!」

禁書「んー……とうまには寝返りを打ってもらいたいかも」

禁書「どうしようかな……突っついてみるんだよ」

禁書「とうまー、とうまー、寝返りを打つんだよー……」ツンツン

上条「ん……」

禁書「おぉ、上手くいったんだよ!……ってきゃあ!」ボスッ




30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 00:51:04.16 ID:WEXZ7+780


禁書「と、とうまの腕に巻き込まれて身動きが取れないんだよ……」

禁書「い、いわゆるピンチかも!」

上条「……」Zzz

禁書「うぅ……どうしよう……」

禁書「……とうまー、とうまー」

上条「……」

禁書「んしょ……えぃ!」グイグイ

禁書「び、びくともしないんだよ……」

禁書「えっと……えっと……」

禁書「えぃ……!」ギュー

上条「……ん」ギュッ

禁書「わ……」




39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 01:38:29.10 ID:WEXZ7+780

人を抱きしめることはあっただろうか。

人に抱きしめられたことはあっただろうか。

誰かの温もりに触れたことはあっただろうか。

思い出せるだけの出来事を反芻させる。

結果、そのようなことは思い当たらなかった。

もし忘れてしまっているものがあったとしても、今の状況に勝るとは思えなかった。

こんなに暖かいのは何故なのか。

こんなに嬉しいのは何故なのか。

胸の中が、頭の中がミキサーのようにかき混ぜられ乱れている。

奥底からふつふつと湧き上がるこの感情。

最早留めておくことなど出来はしない。

ぽつり、またぽつりと、自ずと口から言葉が溢れてくる。

止める手段は知らない。

止めようとも思わない。

きっと聞かれていないのだから、今ぐらいはこの思い、ぶつけても良いでしょう?


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 01:39:17.12 ID:WEXZ7+780


禁書「とうま。今までこの部屋でとうまと一緒に暮らしてきて、こんなにあなたに近づけた日はあったかな」

禁書「私はね、ないと思うんだよ。こんなこと」

禁書「とうまはいつもいつも、危ないことに向かっていっちゃって、一人で傷ついて……」

禁書「なのに私は見てばっかりで、とうまに頼ってばっかりで」

禁書「それでもとうまはいつでも……私を……!」

禁書「えへへ……ごめんね。なんだか変な感じかも」グスッ



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 01:40:15.35 ID:WEXZ7+780


禁書「……これからは、もう頼り切らないようにしたいなって思うんだよ」

禁書「私は甘えてばっかりだったね、とうま」

禁書「だからね、これからは料理だって頑張って覚えるんだよ。とうまのあの笑顔がまた見たいかも!」

禁書「部屋のお掃除やお洗濯だって、いずれはものにしてみせるんだよ!」

禁書「だからね……ずっと私はとうまの傍にいたいんだよ。離れたくないんだよ」ギュッ

禁書「この気持ち、このままだと私の我儘かも」

禁書「だから、しっかり伝えるのはまた今度なんだよ!」

禁書「今日は予行練習かも!」フフン

禁書「……そういうわけだから―――――――」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 01:41:34.36 ID:WEXZ7+780







               もう少し、このままでいても良いと思うんだよ。


                神様も、そのくらいなら許してくれるかも。








44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 01:42:41.46 ID:WEXZ7+780


チュンチュン……

上条「ン……お、おぉ朝……か」

上条「……頭が軽い!めまいも咳もない!」

上条「上条さんはすっかり良くなりましたねこれ!」

上条「インデックスには感謝しなきゃだな!」

上条「……ところでインデックスは……」キョロキョロ

禁書「……どぉーま゛ぁー」ケホッケホッ

上条「……」

上条「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!

   『俺は最高の目覚めになったと思ったらベッドには服のはだけた濁声のインデックスがいた』

   な、何を言ってるかわからねーと思うが俺も何をされたのか……」ブツブツ




46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 01:44:19.19 ID:WEXZ7+780


上条「なんでインデックスがここで寝てるんだよ!あと声はどうした!ていうかもしかして……」

禁書「……うつっちゃったかも」テヘッ

上条「……不幸だぁぁぁぁぁぁ!!」

禁書(私は少し、幸せかも)

禁書(だって今日も、とうまと一緒にいれるんだもん!)

上条「ほら早く熱測るぞ!」

禁書「はーい、なんだよ!」

                                 おわり

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