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バルクホルン「お姉ちゃんと呼んでくれたらね」

6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:35:25.05 ID:rQIQNI6J0
バルクホルン『さて、突然だが…………、私は死んだ』

バルクホルン『ネウロイとの戦闘中、敵の放ったビームをシールドで防ぎ損ねたのだ』

バルクホルン『つまり、戦死だな』


バルクホルン『残した妹のクリスのことも気がかりだし、生に未練がないと言えば嘘になる』

バルクホルン『しかし、私は軍人だ。戦場に出れば命を落とすこともある。それは仕方のないこと』

バルクホルン『死後、私は二階級特進で中佐となり、そして501基地の自縛霊となった』


バルクホルン『ところで最近、気になっているんだが……』

エイラ「…………どうしたんだ、サーニャ。壁の隅なんか見つめて?」

サーニャ「………………」ジィー

バルクホルン『サーニャにはもしかして、私が見えているのではないかということだ』

8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:46:07.74 ID:rQIQNI6J0
サーニャ「…………聞こえる」ジィー

エイラ「は?」

サーニャ「…………なにか聞こえるの、エイラ」ジィー

エイラ「なにかって……、なんだよ?」

サーニャ「わからない、けど……、なにか、ざわざわって…」

バルクホルン『ふむ、気配は感じているようだな。彼女の固有魔法が関係あるのだろうか?』

エイラ「……おいおい、何か気味悪いなぁ…。お化けか、お化けなのか?」

バルクホルン『こら、エイラっ!! 上官に向かって気味悪いとはなんだッ!!』

サーニャ「………………、なんだろう、もの凄く怒ってる気がするの、エイラ」

エイラ「ふぇ…、怖い話は勘弁だぞぉ……」

芳佳「塩でも撒いておきましょうか、エイラさんとサーニャちゃん」

エイラ「ああ、頼むぞ、宮藤。ナンマイダナンマイダ……」

バルクホルン『宮藤ッ!! お前まで、上官に向かってッ!!!』

12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:00:39.35 ID:rQIQNI6J0
バルクホルン『さて、私が死んで501に生じた大きな変化といえば……』

芳佳「さって、撒くのはこんなものでいいかなっと……」パッパッ

エイラ「サンキューな、宮藤」

シャーリー「お、何やってんだ、宮藤?」

マルセイユ「私は知ってるぞ。それ、扶桑のスポーツのスモウってやつだろ? 丸いリングの上で殴り合う」

芳佳「違いますよ、マルセイユさん。これはお祓いっていって、悪いモノがいる場所を浄化してるんです」

芳佳「それに、お相撲はボクシングとは違います」

バルクホルン『………死んでしまった私の欠員補充として、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ中尉が新たに配属されたことだ』

シャーリー「ところで宮藤、朝飯はまだか?」

芳佳「あ、そうそう、それでみなさんを呼びに来たんです。朝食の準備ができましたって」

芳佳「坂本さんに隊長、ペリーヌさんにはもう声をかけましたから、あとはハルトマンさんとルッキーニちゃんですね」

シャーリー「んじゃ、ルッキーニのほうは私が呼んでくるか」

芳佳「なら、私はハルトマンさんを起こしに行ってきます」

マルセイユ「宮藤、私も付き合おう」

14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:11:06.91 ID:rQIQNI6J0
サーニャ「………………」ジィー

エイラ「サーニャ、いつまで見てんだよ。追いてっちゃうぞ!」

サーニャ「……うん、今行く、エイラ」


  エーリカ・マルセイユの部屋 ――――

エーリカ「うぅぅん、あと30分……」

芳佳「もう、せっかく作ったスープが冷めちゃいますよ、ハルトマンさん」

マルセイユ「そうだぞ、ハルトマン。このままでは、毎朝恒例の早食い対決は、また私の不戦勝だな」

エーリカ「別にいいよぉ、だから、……あと、40分寝かせてぇ………」

マルセイユ「やれやれ……」

芳佳「じゃあ、ハルトマンさんの分は残しておきますから、自分で温めてくださいね」

エーリカ「ふぁぁい、………あと、50分…」

バルクホルン『ハルトマンの奴は相変わらずのようだ。いや、教育係の私がいなくなったから、さらにダラけが酷い……』

バルクホルン『まったく……』

19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:25:10.37 ID:rQIQNI6J0
  食堂 ――――

リーネ「あれ、芳佳ちゃん、ハルトマンさんは?」

芳佳「もう少し寝かせてだって。……リーネちゃん、ミーナ隊長は?」

リーネ「いつものところに寄ってから行くから、先に食べててだって」

ルッキーニ「ねえねえ、早く食べようよぉ。お腹空いたー」

シャーリー「ルッキーニ、お前、さっき起きたところだろ? よく食欲湧くなあ……」

マルセイユ「ははは、相変わらず元気が良い奴だな、お前は」

ペリーヌ「まったくはしたない。食卓で騒がないでくださいませ!」


バルクホルン『まったく、賑やかだな、この基地は……』

バルクホルン『…………生前は、私もあの中にいたんだよな…』

バルクホルン『………、ん?』

サーニャ「………………」

坂本「ん、どうした、サーニャ? 考え事か?」

エイラ「なんだよ、サーニャ、まだ悩んでるのかよ? 気にし過ぎだって……」

サーニャ「……あの、坂本少佐、実は…………」

24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:39:59.15 ID:rQIQNI6J0
  海辺の丘・バルクホルンの墓前 ――――

ミーナ「……それじゃあ、また夕方に来るわ、トゥルーデ」

ミーナ「空の上から、私たち501のことを見守っててね」


  501基地 ――――

  ザワザワ……

ミーナ「あら、なんだか騒がしいわね……」

坂本「わっはっはっはっは、祓おう! 祓おう!」

ルッキーニ「おぉ、カッコいぃー!!!」

シャーリー「おぉ、少佐、なんだか本格的だな!! 私もカッコいいと思うぞ!!」

ミーナ「あのぉ……、美緒、じゃなかった、坂本少佐、その格好は……」

坂本「お、ミーナ、この格好か? これはな、巫女装束といって、扶桑に古くから伝わる対幽霊用の戦闘衣装だ」

ミーナ「は、はぁ……」

坂本「サーニャが、基地内に幽霊が出ると言うのでな、私がこうして、直々に祓ってやろうというわけだ。な、サーニャ!」

サーニャ(…………相談する相手、間違えたかも)

28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:58:25.34 ID:rQIQNI6J0
坂本「わっはっはっは、悪霊退散! 悪霊退散! 祓えー!! 祓えー!!」

ペリーヌ「しょ、少佐、その格好……」

坂本「お、ペリーヌ、どうだ、私の巫女装束は?」

ペリーヌ「す、素敵ですわぁ!!! なんと神々しくて凛々しいお姿!!」

坂本「だろう。竹井大尉からプレゼントされたものだ。大尉は良いモノを送ってくれた」

マルセイユ「だが、まだまだ甘いな、少佐」

坂本「なぬ、どういうことだ、マルセイユ中尉?」

マルセイユ「悪魔退治には、やはりこれが必要だろう!! このニンニクが!」

ルッキーニ「なるほど!! なら、私、十字架用意したー!!」

シャーリー「ならなら、私は胸に打ち込む用の杭だ!!」


バルクホルン『……輪の中から離れて眺めるとよくわかるが…、こいつ等、アホだ……』

サーニャ「……最後の3つは、幽霊退治じゃなくてドラキュラ退治用の道具です」

サーニャ「そうではなくて、少し私の話を聞いてもらえますか?」

坂本「……ん?」

30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:13:22.65 ID:rQIQNI6J0
ミーナ「つまり、その “幽霊”と話をする方法はないかってこと?」

サーニャ「はい」 (最初から、ミーナ隊長に相談すればよかった……)

エイラ「なんでそんなことしたいんだよ、サーニャ?」

サーニャ「確証はないけど…、私、その幽霊と知り合いな気がするんです」

芳佳「サーニャちゃんの、知り合い?」

リーネ「でも、サーニャちゃんを疑うわけじゃないんですけど、幽霊なんて本当にいるんですか?」

ルッキーニ「いる! いるよ! 幽霊は絶対いるって!!」

シャーリー「私は半信半疑だなぁ…。本当にいるのか、幽霊なんて?」

ミーナ「うーん、私も、あんまりオカルト的なのには肯定的じゃないわね…」

坂本「いや、ありえないとは言い切れないんじゃないか。ほら、お前たち、このロマーニャ基地の地下のことは覚えているか?」

マルセイユ「基地の地下?」

ペリーヌ「マルセイユ中尉はご存じありませんでしたわね。実は、この基地の地下には巨大な迷路がありまして……」

  ※ 2期9話『明日に架ける橋』で起こったことについて説明中

ミーナ「つまり、あのときの石像のように、魔法力を持った魔女の思念が残留してるんじゃないかってこと?」

34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:27:34.26 ID:rQIQNI6J0
エーリカ「ごはん……、ごはん………」ノソノソ…

エーリカ「ん……、どうしたの、みんなして集まって?」

坂本「お、ハルトマン、今起きたのか?」

エーリカ「……なんか、幽霊がどうのとか聞こえたけど?」

エイラ「サーニャが、この基地内で声が聞こえるんだってさ」

エーリカ「……ふーん。………まあ、いいや、それより、今はご飯だ…」ノソノソ…

サーニャ「……とにかく、その基地内にある残留思念と通信してみたいんです」

坂本「しかし、私たちはお前のような能力は持っていないからなぁ…。魔眼でも、なにも確認できんし」

ミーナ「あなたが気になると言うなら、各国のあなたと類似の能力を持ったウィッチに聞いてみるけれど……」

サーニャ「よろしくお願いします」

ミーナ「……あ、そういえば……私も朝食がまだだったわ。フラウと一緒にいただこうかしら」

リーネ「わかりました。今用意しますね」


バルクホルン『サーニャはやはり気付いていたか。さて、どうなることやら……。』

39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:46:58.06 ID:rQIQNI6J0
  海辺の丘・バルクホルンの墓前 ――――

バルクホルン『私の墓は基地の近く、見晴らしの良い丘の上にある』

バルクホルン『私が死んで10ヶ月、ミーナは朝夕毎日、参りに来てくれる。ありがたいことだ』

バルクホルン『今日は他に……ん、なんだ、お前たちか』


シャーリー「よ、バルクホルン中佐、また遊びに来たぞ」

ルッキーニ「バルクホルン、おっはよー!!」

芳佳「おはようございます、バルクホルンさん」

シャーリー「花が添えてあるな、隊長か……。彼女が毎日来てくれるし、側には私たちもいる。寂しくないよな」

ルッキーニ「ねえねえ、バルクホルン、今日の朝ねえ、珍しい虫を見つけたんだよ! 置いていってあげるね」

芳佳「バルクホルンさん、扶桑のお菓子作ってきました。向こうでゆっくり食べてくださいね」

バルクホルン『…………みんな、わざわざすまない』

バルクホルン『しかし、ルッキーニ少尉。ありがたいんだが、蟲の死骸は持ち帰ってくれ……』


バルクホルン『部隊のみんなはこうして度々訪ねてくれる。しかし、気になるのは………ハルトマンだけが、一度も来てくれないことだ』

42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 03:05:09.58 ID:rQIQNI6J0
  ロマーニャ基地・海上 ――――

芳佳「それでは、本日午後の訓練、ペイント弾を用いての2対2の模擬戦を始めます」

リーネ「最初は、ハルトマン・マルセイユチームと坂本・ペリーヌチームから。準備はいいですか?」


坂本「ペリーヌ、背中は任せるぞ」

ペリーヌ「はい!」(坂本少佐とペア! 坂本少佐とペア! 坂本少佐とペア!!)


マルセイユ「よーし、ハルトマン、お前には負けないからな!!」

エーリカ「負けないからな、じゃないよ。私たちはチームだろ? 私が先に行くから、後ろは頼んだよ」

マルセイユ「………………なあ、ハルトマン」

エーリカ「なに? もう模擬戦、始まるよ」

マルセイユ「……なんでバルクホルン中佐に会いに行ってやらないんだ?」

エーリカ「……………なんのこと?」

マルセイユ「他の隊員から聞いてる。お前が、バルクホルン中佐の墓に参っている様子がないって」

エーリカ「………………」

マルセイユ「あの石頭と仲が良くなかった私が言うのもなんだが、それは少し冷たいんじゃないのか?」

47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 03:15:25.15 ID:rQIQNI6J0
エーリカ「ねえ、ハンナ…………」

マルセイユ「ん?」

エーリカ「今、私と編隊を組んでいるのはハンナだよ」

マルセイユ「それが?」

エーリカ「私が今守るべきは、僚機のハンナ。トゥルーデじゃない」

マルセイユ「確かにそうだが、でも……」

エーリカ「死んじゃった人のことを引き摺っても仕方がないよ」

マルセイユ「……………」


芳佳「はーい、始めますよ。いいですかー?」

リーネ「よーい!!」ピィー!!


坂本「行くぞ! ペリーヌ!!」 ペリーヌ「はい、少佐!!!」

エーリカ「行くよ! ハンナ!!」 マルセイユ「……………おう」

49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 03:28:56.03 ID:rQIQNI6J0
  基地・指令室 ――――

エイラ「ほぇ…、凄いなぁ、ハルトマン中尉とマルセイユ中尉のコンビ」

ミーナ(夜間任務のあったサーニャさんはともかく、どうしてこの子、訓練に参加してないのかしら……)

ミーナ「でも、本調子じゃなさそうね」

エイラ「え? でも、あんなに華麗に飛んで……」

ミーナ「フラウとは付き合いが長いからわかるわ。見落としてしまいそうなほど微かな差だけど、トゥルーデが死んだあの日から、調子を崩している」

エイラ「…………ふーん、そっかなぁ。ところで隊長、どこに電話してたんですか?」

ミーナ「ハイデマリー・W・シュナウファー大尉、サーニャさんと同種の固有魔法を持ってるウィッチと連絡を取っていたの」

エイラ「サーニャと? なんか面白くないなー」

ミーナ「朝に彼女が言ってたこと、なんとかなりそうよ。ちょっと、シャーリーさんを呼んで来てもらえるかしら?」

エイラ「イェーガー大尉を?」

ミーナ「ストライカーユニットの整備室にいると思うわ。彼女に作ってもらいたいものがあるの」

52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 03:49:37.97 ID:rQIQNI6J0
  基地・広間 ――――

シャーリー「ちゃらららん! 周波数調整機ぃ!!」

ルッキーニ「シャリえもん、シャリえもん、それ、いったいなぁに?」

シャーリー「ルび太くん、これはな、魔導針が受送信できる電波を自由自在に調整できるという代物なんだよ」

芳佳「……リーネちゃん、シャーリーさんってドラえもんというよりはキテレツだよね?」

リーネ「えっと、ごめんね芳佳ちゃん。ちょっと、なにを言ってるのかわかんないよ」

ペリーヌ「つまり、その装置で調整すれば、この基地内にいる残留思念とコンタクトできるということですの?」

シャーリー「そういうこと。……お、主役も来たみたいだぞ」

エイラ「おーい、みんなー、サーニャを連れて来たぞー」

サーニャ「………………眠い…」ノソノソ…

坂本「悪いな、サーニャ。装置が完成したんだ。さっそく、試してみてくれないか?」

ルッキーニ「楽しみだねぇ。ね、ね、幽霊ってどんなこと喋るのかな?」

マルセイユ「そりゃ、幽霊なんだから恨み辛みとか、妬みとかなんじゃないのか?」

エーリカ「うーん、恨み辛み……、お菓子を食べ損ねたとか?」

ミーナ「しっ、みんな、静かに。さあ、サーニャさん、始めてちょうだい」

54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 04:00:53.61 ID:rQIQNI6J0
シャーリー「ツマミがいくつか付いてるだろ? それをいじって、電波の出力を調整してくれ」

サーニャ「……ツマミ、…ツマミ、…………」

  キュッ、キュッ、キュィーン ――――

バルクホルン『サーニャ、サーニャ、聞こえるか? 私だ、戦死したバルクホルンだ』

サーニャ「……………」

  キュッ、キュッキュ… ――――

バルクホルン『聞こえたら返事をしてくれないか? どうやら、お前以外はみんな私に気付いていない』

サーニャ「…………あ…」

バルクホルン『聞こえたか!』

サーニャ「…………ごめんなさい。通信できないみたいです」

バルクホルン『………え?』

シャーリー「うーん、そっか……。失敗か」

サーニャ「ごめんなさい。せっかく作ってもらったのに」

シャーリー「ま、気にするな。失敗は発明には付きものだからな」

バルクホルン『おいおい、気付いてくれ、おーい!!』

57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 04:14:36.99 ID:rQIQNI6J0
ルッキーニ「えー、なにそれ、つまんないぃー!!」

エーリカ「ちぇっ、なんだ、失敗かー」

ペリーヌ「……元々、サーニャさんの勘違いで幽霊なんていないんじゃないんですの?」

マルセイユ「さ、幽霊騒ぎも終わったし、解散するか……」

芳佳「そうだ、そろそろ夕飯の支度に取りかからなきゃ。行こう、リーネちゃん」

リーネ「うん、芳佳ちゃん! 今日の献立、なににしようか?」

  ガヤガヤ ――――

シャーリー「悪かったな、サーニャ。眠かっただろうに、起しちゃって」

サーニャ「…………シャーリーさん、この装置、お借りしてもいいですか?」

シャーリー「…ん? ああ、好きに使ってくれ。私は自室に戻るから、気が済んだら返してくれ」

  スタスタ ――――

坂本「…………サーニャ、お前、本当は…」

サーニャ「はい、通信できました。成功です」

バルクホルン『おお! サーニャ!! 気付いてくれたか!!!』

サーニャ「…………そこにいるのは、バルクホルン中佐ですよね?」

60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 04:29:17.06 ID:rQIQNI6J0
坂本「なに、バルクホルンだって!!?」

バルクホルン『はは、サーニャ、よくやった!! 私は嬉しいぞ!!』

坂本「ちょ、ちょっと待て、…………よし、広間には今、2人しかいないな」

坂本「本当にバルクホルンなのか? 私には全くわからんが」

サーニャ「はい、……そうですよね?」

バルクホルン『ああ、私はゲルトルート・バルクホルン、少佐やサーニャたちと同じ、501の一員だ』

サーニャ「確かにバルクホルン中佐です。中佐、お久しぶりです」

バルクホルン『久しぶり、サーニャ』

サーニャ「坂本少佐、どうされますか?」

坂本「サーニャ、私の声はバルクホルンに届いているのか?」

バルクホルン『ああ、聞こえているぞ、少佐』

サーニャ「聞こえているそうです」

坂本「そうか…、なあ、バルクホルン、お前に言わなきゃいけないことが1つと、伺いたいことが1つある」

バルクホルン『言わなきゃいけないことと、伺いたいこと?』

坂本「まずだな……、言い難いんだが、幽霊としてのお前の寿命、そう長くはない」

64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 04:43:47.20 ID:rQIQNI6J0
バルクホルン『そ、そうなのか……』

サーニャ「そうなのかって聞いてます」

坂本「ああ、まずだな、知ってるとは思うが、正しくはお前は幽霊ではなく残留思念……生前のバルクホルン大尉の残りカスなんだ」

坂本「そういうものを専門に研究しているウィッチの話だと、そういったものは長くは残らないらしい。もって、あと一月だろう」

バルクホルン『そうか……。まあ、仕方がない、本当はもう死んでいる身なんだ。こうしてロスタイムが与えられただけでも神に感謝しよう』

バルクホルン『ほんの少しの間だけでも、また501のみんなと語り合えるのだからな』

サーニャ「ほんの少しでも、みんなとまた会えて嬉しいって言ってます」

坂本「ああ、……伺いたいことってのはそれなんだが、……えーっとな、バルクホルン、お前、みんなと話したいか?」

バルクホルン『…?? 話したいに決まってるだろう?』

坂本「正直に言おう。私は、お前のことをみんなに、特に、ミーナと宮藤、そしてハルトマンに言うべきかどうか迷っている」

バルクホルン『どういう意味だ?』

サーニャ「どういう意味か尋ねています」

坂本「まずだな、お前、自分が死んだ直後のことは覚えているか?」

バルクホルン『死んだ直後? ………すまない、記憶が混濁していて、覚えているのはここ2ヶ月くらいのことだけだ』

サーニャ「覚えていないそうです」

69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 05:02:29.83 ID:rQIQNI6J0
  広間・外 ――――

マルセイユ「いっけねー、広間に忘れ物しちまった……。ん、この声、坂本少佐にリトヴャク中尉」

マルセイユ「……なんだ、あの2人、誰かと話してるのか?」


  広間・内 ――――

坂本「お前が死んだ直後の、お前と親交が深かったあの3人は酷い有様だった」

坂本「ミーナはしばらく寝込んでしまい隊長職は私が代行したし、宮藤は精神の乱れから魔法力が不安定でロクに飛ぶこともできない」

坂本「なによりハルトマンだ。あの味方に負傷者を決して出さない、チームの安全を第一に考える彼女が、自暴自棄になり無茶な戦いばかりをする」

坂本「危なくて戦場に出せないから、しばらくは陸上勤務をしてもらった」

バルクホルン『………………』

坂本「時間が経って、やっと彼女たちの精神が落ち着いたところなんだ。そこで、幽霊の正体がお前だったなんて知ったら、また不安定になるやもしれん」

坂本「だから、お前のことを話すべきかどうか……」

マルセイユ「……へえ、残留思念の正体は、あの石頭の上官だったんだな」

バルクホルン『……マルセイユ中尉』

70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 05:18:42.17 ID:rQIQNI6J0
坂本「……マルセイユ中尉」

サーニャ「聞いてらしたんですか?」

マルセイユ「私も、坂本少佐の意見に賛同する。……少佐、今日の模擬訓練、どうだった?」

坂本「……。見事だったよ、私とペリーヌのペアが、ほとんど何もできずにやられてしまった」

マルセイユ「……まさか。少佐ならわかるだろ、あの黒い悪魔の実力は、まだまだあんなもんじゃない。まだ完全復活したわけじゃない」

マルセイユ「エーリカ・ハルトマンと、そしてこの私、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユは501JFWのエースなんだ」

マルセイユ「ネウロイからの防衛前線のこの基地で、その2本柱の内の一本を失うわけにはいかない」

マルセイユ「わかるだろ、優先すべきは生者だ。だから……」


  ツカツカ ――――

リーネ「あのぉ、みなさん、なにを話してらっしゃるんですか?」

坂本「リーネ…、聞いてたのか?」

リーネ「いえ、何か小声で話してたのはわかりましたけど、内容までは……。夕食が出来たから呼びに来たんですけど」

坂本「そうか、……晩飯だな、わかった、すぐ行く」

マルセイユ「とにかく、私はこの3人だけの秘密にしておくべきだと思う」

バルクホルン『…………………』

72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 05:33:04.56 ID:rQIQNI6J0
  その晩 基地・広間 ――――

サーニャ「それじゃあ、バルクホルン中佐、行ってきます」

バルクホルン『夜間哨戒か…、気を抜くなよ。…………それから、ハルトマンたちについてなんだが…』

サーニャ「はい?」

バルクホルン『私も、少佐やマルセイユ中尉の言うとおりだと思う。私のことは、秘密にしておいてくれ』

サーニャ「………中佐は、それでいいんですか?」

バルクホルン『仕方ないさ。既に死んでいる私が出張るべきじゃない。……代わりにだが、クリスへの言伝を頼んでもいいか?』

サーニャ「……。はい」


  同時刻・エーリカとマルセイユの部屋 ――――

マルセイユ(……と、あのときはバルクホルンにああ言ったわけだが…。…………)

マルセイユ「なあ、ハルトマン、……まだ起きてるか?」

エーリカ「……もう寝たよぉ」

マルセイユ「起きてるじゃないか…」

エーリカ「……寝る寸前だったけど、ハンナが話しかけるから起きちゃったんだよ」

マルセイユ「……なあ、バルクホルン中佐のことなんだが」

74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 05:44:58.68 ID:rQIQNI6J0
エーリカ「もぉ…、しつこいなぁ……、またその話?」

マルセイユ「大事な話だ。もしもだな、もう一度だけ中佐と……」

エーリカ「……。……zzz、zzz」

マルセイユ「……、この野郎、話の途中で寝ちまいやがった」


……
………
…………

  グスッ、グスッ……

マルセイユ(……? ……なんだ? 泣き声?)

マルセイユ「……ハルトマン、お前……泣いてるのか?」

エーリカ「ぐすっ……ハンナが寝る前にトゥルーデの話なんかするから、トゥルーデの夢見ちゃったじゃないか…」グスッ…

マルセイユ「……ハルトマン?」

エーリカ「ハンナ…、なんでトゥルーデのお墓に行かないかって聞いたよね?」グスッ…

エーリカ「……トゥルーデのお墓の前に行ったら…、トゥルーデが死んだこと、認めなくちゃいけないから嫌なんだよ……」グスッ…

76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 06:03:27.94 ID:rQIQNI6J0
  数週間後 基地・広間 ――――

バルクホルン『…………。なんだか、ここ数日、思考が重たくなってきたな…』

バルクホルン『少佐は寿命が近いと言っていたが、そろそろ迎えが来たということか……』


ルッキーニ「ねえねえ、エイラ! エイラ!! 今日ねえ、私ねえ、街の中でこれまで見たことない虫見つけたんだよ!!」

バルクホルン『フランチェスカ・ルッキーニ少尉、自由奔放なのはいいが、もう少し年相応になるようにな』

エイラ「サーニャ? サーニャぁ? どこだー? なあ、サーニャ見なかったか?」

バルクホルン『エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉、そろそろサーニャ離れをしろ! それと、訓練にもきちんと参加するように!!』

坂本「サーニャか? 今日は見てないな…」

バルクホルン『坂本美緒少佐、宮藤のこと、よろしくお願いします』

リーネ「サーニャちゃんですか? 私も見ていないですね」

バルクホルン『リネット・ビショップ曹長、お前は良い狙撃手になれる、頑張ってくれ』

ペリーヌ「また、サーニャ! サーニャ! …ですの? まったく、あなたという人は…」

バルクホルン『ペリーヌ・クロステルマン中尉、ガリア復興、応援しているぞ』

エーリカ「リーネ、お腹空いたー。なんか食べる物ないー?」

バルクホルン『エーリカ・ハルトマン、………………』

78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 06:19:20.01 ID:rQIQNI6J0
  さらに数日後 ――――

芳佳「ネウロイですか?」

ミーナ「ここより数十キロ先、海上にね。迎撃は、坂本少佐を戦闘に、ペリーヌ中尉、ルッキーニ少尉、リネット曹長、エイラ中尉にお願いするわ」

ミーナ「残りの宮藤軍造、サーニャ中尉、シャーロット大尉、マルセイユ中尉、ハルトマン中尉は基地で待機。いいわね」

一同「了解!」


  基地・司令部 ――――

バルクホルン『……ネウロイか?』

サーニャ「はい、坂本少佐たちが迎撃に向かいました」

バルクホルン『……そうか。サーニャ、こんなときにだが、……もう、持たない』

サーニャ「バルクホルン中佐?」

バルクホルン『多分、この戦闘が終わる頃には、もう消滅してしまうだろうな…』

サーニャ「そんな…、中佐……」

バルクホルン『サーニャ、…クリスには、伝えてくれたか?』

サーニャ「……はい」

バルクホルン『そうか。……なら、もう思い起こすことは……』

81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 06:35:59.81 ID:rQIQNI6J0
ミーナ「デコイですって!!?」

坂本『ああ、こっちの奴は囮だった。コアのある本体は基地の方へ向かっている。私たちじゃ間に合わない。そちらで撃墜頼む』

ミーナ「了解。ハルトマン中尉とマルセイユ中尉に出撃させるわ」


バルクホルン『……サーニャ、すまない。最後にもう一つだけ、頼みたいことがあるんだ』

サーニャ「…………。なんでしょうか?」

82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 06:38:33.43 ID:rQIQNI6J0
  基地・廊下 ――――

  タッタッタッタッ!! ――――

芳佳「あれ、サーニャちゃん? どこに行くの?」

シャーリー「どこに行くんだ、サーニャ? そっちはストライカーユニットの格納庫だぞ。私たちは基地内待機だろ?」

  ピタッ ――――

サーニャ「宮藤、お前の親父さんはきっと生きている。それと、もしよかったらクリスと会ってやってくれ。きっと気が合うはずだ」

サーニャ「それとリべリアン、お前とのくだらない言い合いや、吹かし芋の取り合い、実を言うと楽しかったぞ」

サーニャ「じゃあ、達者でな。私は先を急ぐ」

  タッタッタッタッ!! ――――

シャーリー「なあ、今の……」

芳佳「本当にサーニャちゃん?」

85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 06:49:50.28 ID:rQIQNI6J0
  基地・格納庫 ――――

エーリカ「もう、なにやってんのさ、ハンナ?」

マルセイユ「悪い、ちょいとストライカーユニットの動作不良だ。先に出ててくれ、後で追い付く」

エーリカ「了解。先に行くから、なるべく急いで来てね」

  ブォォォ、ヒュン!! ――――


マルセイユ「まったく、なんだってこんなときに……」

  タッタッタッタッ!! ――――

サーニャ「待った、マルセイユ大尉!!」

マルセイユ「……お前は、…サーニャ・V・リトヴャク中尉。出撃命令が出てるのは、私とハルトマンだぞ?」

サーニャ「私に譲ってほしい」

マルセイユ「………はあ?」


  プツン、ツー ――――

サーニャ「この音、基地内放送が入る音。……ミーナか」

ミーナ『リトヴャク中尉、あなたに出撃命令は出していないわ。早く基地内に戻りなさい』

87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 07:01:50.54 ID:rQIQNI6J0
マルセイユ「………お前、リトヴャク中尉、……じゃないな」

サーニャ「頼む、ミーナ、私に行かせてくれ! これが、本当の最後なんだ!!」

ミーナ『最後? ……あなた、何を言ってるの?』

サーニャ「な、ずっと一緒に戦ってきた仲間の、最後のわがままだ」

ミーナ『ずっと一緒に戦ってきた…、まさか……』

ミーナ『…………………』

ミーナ『……格納庫の一番奥に、あなたが使ってきたユニットのフラックウルフがあるわ。整備済みよ』

サーニャ「スクラップにしないで、さらに整備しておいてくれたんだな。助かる、恩に着る」

サーニャ「……それと、この出撃は命令違反だが、サーニャには罰は与えないでやってほしい」

ミーナ『その代わりに、あなたにはジャガイモの皮むきの罰が待っているわ。……やらずに済ますのは、許さないわよ』

サーニャ「……了解」

マルセイユ「待てよ。私は譲るなんて一言も言ってないぞ」

サーニャ「お前には許可なんか取らん。元々、ハルトマンのパートナーは私なんだからな。だが……」

マルセイユ「だが?」

サーニャ「私がいなくなった後は、あいつのことを頼んだぞ」

89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 07:18:07.42 ID:rQIQNI6J0
  ブォォォ、ヒュン!! ――――

マルセイユ「………出て行っちゃったよ。譲る気なんてなかったんだけどなあ…」

マルセイユ「……引き受けたよ。認めてはいないけれど、元上官の命令だからね」


  ロマーニャ基地周域・上空 ――――

エーリカ「遅いよ、ハンナ……。……って、あれ、なんでサーニャがここにいんの?」

サーニャ「…………弛んでる」

エーリカ「………え?」

サーニャ「なんだ、最近のお前の戦い方は! それでも、カールスラント軍人、黒い悪魔 “エーリカ・ハルトマン”かッ!!」

エーリカ「……………」

エーリカ「携帯してる武器がフリーガーハマーじゃない、MG42の2丁持ち……」

エーリカ「………まさか、トゥルーデ!!」

サーニャ「そうだ!」

エーリカ「……どうして! なんで、トゥルーデが!?」

サーニャ「お前が不甲斐ないから、あの世から一時的に戻ってきたんだ、この未熟者がッ!!」

95 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 07:28:14.61 ID:rQIQNI6J0
エーリカ「ぐすっ……トゥルーデぇ………」グスッ…

サーニャ「ハルトマン、今はネウロイの殲滅に集中しろ」

サーニャ「サーニャの身体では、MG42の2丁持ちは正直キツイ……。もって5分ってところだ」

エーリカ「5分……」

サーニャ「だが、私とお前、無敵のペアだ。5分でお釣りがくる。……楽勝だろう?」

エーリカ「……うん、私とトゥルーデのペアなら、楽勝だよ!」

サーニャ「そろそろ、ネウロイとの接触予測地点だ。これが、私とお前のラストフライトになる」

エーリカ「え…?」

サーニャ「一時的に、サーニャの身体を借りているだけだからな。この戦いが終わったら、私は消滅する」

エーリカ「そんな……」

サーニャ「冥土の土産に、お前の見事な戦いぶりを私に見せてくれ」

エーリカ「………………」

エーリカ「……………うん、わかったよ、トゥルーデ!!」

97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 07:41:56.81 ID:rQIQNI6J0
  数分後 同・上空 ――――

芳佳「心配になって見にきてみたら……」

シャーリー「あの2人、ものの数分でネウロイを殲滅しちゃってるよ……」


サーニャ「……終わったな」

エーリカ「うん……」

サーニャ「ハルトマン、以前の戦いぶりに戻ったみたいだな。……これで、私も安心してあの世に行ける」

サーニャ「すまないが、サーニャに『身体を貸してくれてありがとう』と伝えておいてくれ。それと、『家族と再会できるといいな』ともな」

エーリカ「……トゥルーデ、また、いなくなっちゃうの?」

サーニャ「ああ、いつまでもサーニャの身体を借りていたら、エイラになんて言われるかわからんからな」

エーリカ「なんで!」

サーニャ「ん?」

エーリカ「なんでなんだよ! なんで、勝手に死んじゃうんだよ! 勝手に、私の側からいなくならないでよ!!」

エーリカ「…………いなくならないでよ、トゥルーデ」

101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 08:04:20.46 ID:rQIQNI6J0
サーニャ「……そうだな、もしかしたら、また戻ってくるかもしれないな」

エーリカ「え?」

サーニャ「……お前が私のことを、お姉ちゃんと呼んでくれたらな」

エーリカ「………さ、最期に何言ってるんだよ! このシスコン固物軍人!!」

サーニャ「はははは………。………あれ、ハルトマン中尉? ここ、どこだろう?」


  数週間後、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ中尉を加えた501JFWは、魔導ダイナモを搭載した戦艦大和の護衛の任に付く。
  魔導ダイナモの不動作というトラブルがありつつも、宮藤芳佳軍曹と坂本美緒少佐の魔法力と引き換えにネウロイの巣を撃破。
  ロマーニャはネウロイから解放され、任を終えた501は再び解散することになる


  海辺の丘・バルクホルンの墓 ――――

マルセイユ「……死んだことを認めたくないから、墓参りはしないんじゃなかったのか?」

エーリカ「トゥルーデは死んだよ、認めることにした。ロマーニャは解放されたって、こうして報告に来たんだよ」

エーリカ「お墓も、移動させないとね。いつか、カールスラントも解放して、トゥルーデと一緒に帰るんだ」

マルセイユ「そうか。一区切りついたからな、私も元の仲間たちのところに帰るよ」

エーリカ「今まで色々とありがとう、ハンナ」

102 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 08:13:25.31 ID:rQIQNI6J0
  ロマーニャ基地・広間 ――――

エイラ「………うーん」ジィー

サーニャ「私の顔に何か付いてる、エイラ?」

エイラ「……いや、またあのときの、変なサーニャになったりしないだろうなって……」ジィー

サーニャ「もう、バルクホルン中佐はいないからならないよ、エイラ」

エイラ「そ、そうか、なら安心だな。さあ、ロマーニャも解放されたし、オラーシャにサーニャの家族を捜しに行こう」

サーニャ「…………でもね、エイラ」

エイラ「ん?」

サーニャ「私、バルクホルン中佐に取り憑かれてから、さらに幽霊の存在を感じやすい体質になっちゃったみたいなの」

エイラ「幽霊の存在を感じやすい体質??」

サーニャ「うん、今も、あの壁の隅に……」ジィー


ネウ子『……………………』

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

おしまい
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