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パワプロ「奇跡も、魔法もあるんだぜ?」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/21(火) 23:35:09.96 ID:Lp/7Mza30



パワプロ「いってきまーす!」

オレの名前はパワプロ。見滝原高校2年。
小さい頃から野球が大好きで、勿論高校でも野球部員。
夢は甲子園で優勝して、ドラフト1位でプロ入りすること!
さあ、今日も早速朝練だ!


―グラウンド―

パワプロ「おはよーっす!」

矢部「おはようでやんすー!」

中沢「おはよう。パワプロー、野球やろうぜー」

田中(捕)「おっす」

パワプロ「おはようみんな。監督は?」

矢部「まだ来てないでやんす」
3 鳥つけときます ◆hbyXXSVN2g 2012/02/21(火) 23:37:09.49 ID:Lp/7Mza30
パワプロ「そっか」

パワプロ「じゃあ田中(捕)、監督来るまで投げ込み付き合ってくれよ」

田中(捕)「おう」

パワプロ「あ、そうだ。中島打席立ってくれよ」

中沢「よっしゃ…ってオイ!俺は中沢だっつーの!もう1年一緒に居るんだから名前おぼえろよ!」

パワプロ「ゴメンゴメン。でも毎日「野球やろうぜー」なんて言われたらつい」

「やあ、やってるようだね」

パワプロ「あ、監督!チィーッス!」


5 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/21(火) 23:38:35.42 ID:Lp/7Mza30
「みんな、おはよー!」

パワプロ「おはようまどかちゃん。いつも朝早くありがとう」

まどか「ティヒヒ、マネージャーだもん。当たり前だよー」

タツヤ「やきゅうしようぜ!」

パワプロ「おっ、たっくんもおはよー!」

矢部「まどかちゃんはオイラたち見滝原高校ことミタ高野球部のマネージャーでやんす。
監督はまどかちゃんのお父さん、タツヤくんはまどかちゃんの弟でやんすよ」

田中(捕)「監督は練習以外では普通の主夫なんだ。現実世界ではありえないけどそこは突っ込んじゃいけないぜ」

中沢「お前ら、誰に向かって話しかけてるんだ?」

知久「どうだい。新歓シーズンだけど、新入生は入ってきてるかい?」

パワプロ「いやー、それが……」

矢部「下手したら、今年も同じメンツで試合でやんす……」

パワプロ「今年はせめて1勝出来るといいなあ……」


7 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/21(火) 23:39:32.76 ID:Lp/7Mza30
知久「おいおい。キャプテンの君が弱気でどうする」

まどか「そうだよー!パワプロくんがキャプテンなんだから、しっかりしないと!」

パワプロ「あ、ごめん。そうだよな、オレがしっかりしなきゃ!」

矢部「頼りにしてるでやんすよ、キャプテン!」

知久「よし、それじゃあ練習はじめようか!」

一同「「オーッ!!」」

2年目の4月。オレが去年入部したときは、矢部くんと2人だけだった。
でも試合がしたかったオレは、必死で人数を集めた。
なんとか人数は揃ったけど……。結局勝てなかった。
今年は新入生も(きっと)入ってくる。今年こそ絶対に1勝、いや甲子園に出てやる!

チームメイトと気合を入れなおした!

やる気があがった!

9 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/21(火) 23:40:46.47 ID:Lp/7Mza30
―教室―

パワプロ「ぷっはー!今日の朝練も頑張ったなー!」

矢部「オイラのヘッスラにもますます磨きがかかったでやんす」ドヤッ

まどか「ティヒヒ、矢部くんの足は野球部ナンバーワンだからね」

ガラガラッ

さやか「おはよーまどか。今日も朝練?」

まどか「あ、さやかちゃんおはよー。うん、そうだよ」

さやか「大変だねー野球部のマネージャーって」

まどか「うん。でも、パワプロくんや矢部くんたちががんばってるんだから、わたしも頑張らなきゃいけないなって」

さやか「パワプロもキモメガネもおはよー」

パワプロ「おはよう、さやかちゃん」

10 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/21(火) 23:41:30.43 ID:Lp/7Mza30
矢部「おはようでやんs……っていい加減名前で呼んでほしいでやんす!!
もう1年も一緒なのにその扱いは無いでやんすよ!」

さやか「だってアンタ、いかにもキモオタじゃん」

パワプロ「おいおいさやかちゃん。確かに矢部くんは見た目からしてキモオタでロリコンで
二次で毎日シコシコしてるようなどうしようもない駄目オトコだけど、野球はすごいんだぜ?」

まどか「そうだよ。野球をしてるときだけ、あ・く・ま・で野球をしてるときだけは
ほんのちょっと極僅かだけカッコいいんだよ?間違いなく想像できないと思うけど」

矢部「みんなのナチュラルな人格攻撃でオイラの寿命がストレスでマッハでやんす……」

矢部くんのやる気が下がった!

13 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/21(火) 23:50:41.12 ID:Lp/7Mza30
キーンコーンカーンコーン

早乙女「今日は先生から大切なお話があります!」

早乙女「女子の皆さん!卵の焼き加減にケチを付けるような男とは交際しないように!
そして男子の皆さんはそういう男にならないように!」

早乙女「そう思わない!?中沢くん!?」

中沢「どっちでも(ry」

早乙女「あ、そうそう転校生が来てるので紹介するわね」

パワプロ「そっちが先でしょ普通!」

早乙女「暁美さん、入ってきてー」

ガラッ

ほむら「はじめまして。暁美ほむらで…………す……っ?」

ほむら(えっ!?)

パワプロ(あれ?矢部くん、今あの子オレたちをみて驚いてなかった?)

矢部(……………)

14 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/21(火) 23:51:24.09 ID:Lp/7Mza30
パワプロ(矢部くん?)

矢部(……………恋は交わした約束忘れないよでやんす)

パワプロ(いや意味分からないって)

早乙女「席は……中沢くんの隣が空いてるわね」

中沢「やあ暁美さん。俺、中沢。野球部でサードやってるんだ。よろしく」

ほむら(野球なんてやってたっけこの人……。それに一体どういうこと?あんな2人今まで居なかった筈……)

ほむら(そもそもなんで教室でユニフォームなのよ)

中沢「……暁美さん?」

ほむら「あ。ごめんなさい。よろしく、中沢くん」


15 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/21(火) 23:52:04.25 ID:Lp/7Mza30
―休み時間―

「暁美さん、髪すごく綺麗ねー」

「シャンプーなに使ってるの?」

矢部「うおおおおーー!!ほむらちゃんほむほむほむほむほむほmあべし!」

さやか「転校生。汚物は消毒しといたよ!」

「ねえねえ、前どこの高校だったの?」

ほむら「前の高校は……」

ほむら「ってええっ!!??高校!!!???」

「?どうしたの?」

ほむら「え、あ、いや、なんでもないわ」

ほむら(ちょ、ちょっと!?高校ってどういうこと!?私中学生のはずよね!?高校って、え?え?え???)

ほむら(私の3年間を返しなさいー!!)

16 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/21(火) 23:53:57.05 ID:Lp/7Mza30
ほむら「……ああ、急に気分が……。鹿目さん、保険委員よね?保健室に連れてってもらえるかしら?」

まどか「……へっ!?あ、う、うん、いいよ」

コツコツコツ


パワプロ「……なんであの子、知ってるの?」

精神ポイントが上がった!



18 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/21(火) 23:56:08.61 ID:Lp/7Mza30
―廊下―

ほむら「ねえ、鹿目さん。ここ高校、よね?」

まどか「へっ?もちろんだよ?でもわたし、背が低いからよく中学生に間違われるけどね。ティヒヒ」

ほむら(はぁ~~~……どうしてこうなった……)

まどか「あ、まどか、でいいよ。わたし、野球部のマネージャーやってるんだ~」

ほむら「そうなの。私もほむら、でいいわ」

ほむら(……まどかが部活やっているのも初めてだけど……。それよりあのユニフォーム軍団は一体……?)

ほむら「ねえ。まどか。あの野球部の人たちは?」

まどか「あ、パワプロくんたちのこと?よく野球部だって分かったね」

ほむら(そりゃ分かるわ)

まどか「わたし、1年生のときパワプロくんと矢部くんの練習見てたら、野球部に誘われて」

まどか「パパが昔甲子園に出たことがあって、わたしもその影響で野球好きだったの」

まどか「それでマネージャーを引き受けたんだけど、ここの野球部、そのとき部員はパワプロくんと矢部くんだけで……」

まどか「9人そろえるのは大変だったなあー。いろんな人に声掛けて、パパにも監督お願いして」

ほむら「あなたは野球しようとは思わなかったの?今の時代、女のプレイヤーなんて珍しくないでしょ」


19 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/21(火) 23:57:21.13 ID:Lp/7Mza30
まどか「うん、そうだね。キャットハンズの橘選手みたいにプロで活躍してる人も多いし」

まどか「わたしは……運動オンチだから。ウェヒヒ」

ほむら(鹿目知久が甲子園出場選手?少なくとも、今までこんな例は無かった)

ほむら「そうなの」

ほむら「……ねえ。あなた、家族や友達、野球部のみんなは大切だと思ってる?」

まどか「もちろん……だよ?わたしの周りの人は、みんな大好きだよ!」

ほむら「そう。なら忠告しておくわ」

ほむら「この先何が起こっても決して「自分を変えよう」なんて思っちゃ駄目」

ほむら「もし、甘い言葉で丸めようとしてくる輩の言うことを聞いてしまったら、全部失うことになるわ」

ほむら「それじゃ。案内ありがと」

ガララッ

まどか「……ほむらちゃん?」


22 >>20 パワポケは5しかやったことないんで… ◆hbyXXSVN2g 2012/02/21(火) 23:59:57.03 ID:Lp/7Mza30
―放課後―

まどか「……っていうことがあって」

パワプロ「へえー。不思議な子だなあ」

矢部「不思議ちゃんだろうが関係ないでやんす!オイラの恋は常にコネクトでやんす!」

さやか「だがキモメガネ。てめーは駄目だ」

矢部「野球部員でやんすが青からの扱われ方が最悪でやんす」

さやか「青ゆーな!」ガッシボッカ

矢部「ぶべべ!」

仁美「もしやこれは……運命の赤い糸!?」

さやか「いや、ねーよw」

まどか「ティヒヒ、でもどこかで会ったことある気がするんだよね……」

仁美「ほらやっぱり!」

さやか「だからねーってwwww」

23 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:01:36.82 ID:PTOCRNpa0
中沢「おーいパワプロー。野球しようぜー」

パワプロ「あ、ごめん中島ー。すぐいくー」

ダカラナカザワダッッツーノ!!

パワプロ「さてと、いこっかまどかちゃん」

まどか「うん」

パワプロ「……ねえ、仁美ちゃんもさやかちゃんも野球やんない?二人とも、そこらの男より運動出来るんだからきっと活躍できると思うよ」

仁美「ごめんなさいパワプロさん。私は北斗神拳のお稽古で……。あ!そろそろ行かないと」

パワプロ「あーそっかごめん。仁美ちゃんはそれどころじゃないよなあ。頑張って!」

タッタッタッ

パワプロ「さやかちゃんは?スポーツ好きだし、帰宅部だよね?」

さやか「うん、そーなんだけど、あたし部活って合わなくて。それに、今は……」

パワプロ「そっか。まあ無理にとは言わないけどさ、やりたくなったらオレに声かけてよ」

さやか「ごめんねパワプロ」


24 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:02:46.69 ID:PTOCRNpa0
さやか「ごめんねパワプロ」

さやか「あ、でも今日練習見させてもらっていい?まどかずっと居るんでしょ?」

まどか「うん、いいけどどうしたの?」

さやか「んー、今日は時間あるし……」

さやか「たまには嫁と一緒に帰んないとね!」ダキッ

まどか「ウェヒヒ、苦しいよさやかちゃんー」


―部活―

パワプロ「例によって監督は来れないけど、みんなしっかりやろうぜ!」

矢部「平日夕方は夕食の支度でそれどころじゃないでやんす」

まどか「みんなケガだけには、気をつけてね!」

一同「「オーーッ!」」

パワプロ「田中(捕)、投球練習付き合ってくれよ」

田中(捕)「任せろ」

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/22(水) 00:03:16.71 ID:PTOCRNpa0
ビュッ!バシッ!ビュッ!バシッ!

田中(捕)「パワプロ、いい感じだな」

パワプロ「ホントか!?おっし、練習の成果が出てきたぜ!」

技術ポイントが上がった!
やる気が上がった!


矢部「中島くーん!いくでやんすよー!」ブワーン!

中沢「中沢だっつーの!!!あ、肩強くなったなお前」パシッ


さやか「へー。すごいじゃんみんな」

まどか「みんな去年と比べると上手くなったよ。あとはベンチが暖まれば最高なんだけど……」

まどか「誰か1年生、入ってくれないかなあ」

26 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:05:06.11 ID:PTOCRNpa0

パワプロ「おーし!次シートノックいくぞー!」

パワプロ「それじゃあ、最初はオレが打つかr」

さやか「ちょっと待ったー!パワプロ、アンタも守備につきなさい!」

パワプロ「へっ?でもノッカーが」

さやか「このさやかちゃんにまっかせなさい!」

矢部「プーックスクスwwww青にノックが出来るわけないでやんすwwwwwww」

さやか(ビキィ)

さやか「センター!」カキーン

矢部「へっ?」

ドゴァッ

矢部「」バタッ

さやか「バカー!何ボーっとしてんだー!」

27 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:06:43.26 ID:PTOCRNpa0
さやか「次、キャッチャー!」カキーン

田中(捕)「おっと」パシッ

さやか「ピッチャー!」カキーン

パワプロ「おわっ!」パシッ

さやか「サード!」カキーン

中沢「いよっと」パシッ

まどか「す、すごい……すごいよさやかちゃん!」

さやか「どう?文句ある?」

一同「「な、ないです……」」

さやか「それじゃ、どんどんいくよー!」

パワプロ(す、すげえ……。この打ち分けの上手さ、ホントに未経験なのか?)

効率のいい練習が出来た!
敏捷ポイントが上がった!
技術ポイントが上がった!
精神ポイントが上がった!
チーム全体の守備力が少し上がった!

29 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:08:34.68 ID:PTOCRNpa0
―帰り道―

矢部「」

矢部(センターライナーばっかり打たれて寿命がストレスでマッハでやんす……)

パワプロ「いやー、さやかちゃんのお陰でいい練習が出来たよ!矢部くんは死んでるけど。しかも重い」

まどか「本当にありがとうさやかちゃん!」

さやか「へっへーん、それほどでもあるぜー!」

パワプロ「よかったらさ、また来てくれよ。ヒマなときだけでいいからさ」

さやか「パワ堂のプリンと交換なら」

パワプロ「うっ……部費で下りない?」

まどか「それはとっても下りないかなって」

パワプロ(とほほ……ただでさえ侘しいオレの×××の中身が……)

さやか「まどか。時間あったらCDショップによらない?」

まどか「上条くんのやつ?ティヒヒ、いいよ。パワプロくんもどう?」

パワプロ「んじゃーオレm矢部「オイラも着いてくでやんす!」

パワプロ「うわっ矢部くんが急に復活した!」

31 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:09:34.58 ID:PTOCRNpa0
矢部「今日はガンダー並のマイフェイバリットアニメ、まじマギ※のOP発売日なんでやんす!」

※まじマギ……アニメ「魔法少女まじかる☆ マギカ」の略。魔法少女マジカルタップと双璧を成す魔法少女アニメ。
一見ただの萌えアニメと思いきや中身はえぐぐ、そのギャップが大きいお友達に人気。

さやか「高校生にもなってアニソンとかちょっと^^;」

矢部「青になんと言われようがオイラの愛は不滅でやんす!」

さやか「青ゆーな!」バキドカドスッ

矢部「たわば!」

パワプロ(実はオレも観てるなんてとてもいえない……)

32 >>30 一応終わりまで書き溜めしてますー ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:10:18.55 ID:PTOCRNpa0
―CDショップ―

矢部「めざめたこーころは~はしりーだした~♪」ダダダダ

パワプロ「店内で歌うなよ!ついでに走るなよ!恥ずかしいだろ!」

さやか「他人のふりしとこ」

まどか「お目当てのもの見つかってよかったねさやかちゃん」

…ケテ…マドカ……

まどか「?」
パワプロ「!?」

(助けて!まどか!)

まどか「えっ!?誰!?」

パワプロ「!?まどかちゃんも聞こえたの?」

まどか「誰か呼んでるよね……あっちのほうから」

パワプロ「いってみよう!」

ダッダッダッ

さやか「……まどか?パワプロ?」

矢部「く~じ~け~な~い♪たーらーらーらー♪」

34 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:12:36.61 ID:PTOCRNpa0
―倉庫―

まどか「どこにいるの……?」

パワプロ「!まどかちゃん、あれ!」

QB「うぅ……助けて……」

パワプロ「えっ!?ぬいぐるみが喋ってる!!??」

まどか「それも驚きだけど、この子ケガしてるよ!助けないと!」

QB「うぅ……まどk……!?」

QB(!!この野球選手、も、物凄い因果だ!)

パワプロ「おい、大丈夫か!?」

まどか「待ってて!いま薬塗ってあげるから!」

「そいつから離れて!」

パワプロ「!ほむらちゃん!?」

QB「うぅ……」

ほむら「今度こそ逃がさないわよ。淫獣」

まどか(まさか……ほむらちゃんがやったの……?)

35 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:13:56.90 ID:PTOCRNpa0
ジャキッ

パワプロ「銃!!??なんで持ってんの!?」

パワプロ「ってかそんなもん向けちゃダメー!!」

ほむら「退きなさい。あなたごと撃つわよ」カチャ

パワプロ「ひええええーー!お願い撃たないでくださいお願いしますお願いしますー!!」

ズガガガガ!!

パワプロ「あーーーーー!!!父ちゃん母ちゃんーーーー!!!」

「うおおおおおー!でやんすー!」

ザザーッ

ドサッ

パワプロ「おわっ!や、矢部くん!た、助かったー!」

まどか「さやかちゃんも!」

矢部「いくらオイラのど真ん中ストライクのほむらちゃんでも、親友は殺させないでやんすよ」ニヤリ

さやか「みんな、逃げるよ!」

ブシュウウウウウ

36 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:14:59.26 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「わっ!消火器!」

矢部「言われなくても、スタコラサッサでやんす!」

ほむら(くっ……!美樹さやかが来るのは分かってたのに……)

ほむら(ユニフォーム二人は予想外だけど)


ダッダッダッ

さやか「ったく何だよアレ!?不思議ちゃんってレベルじゃねーぞ!」

矢部「……あの~~……」

さやか「何、キモメガネ!?」

矢部「ここ、どこでやんすかねえ……?」

ブワァン

37 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:16:39.60 ID:PTOCRNpa0
―結界―

パワプロ「」

さやか「え……?」

矢部「な、なんでやんすかコレー!?」

使い魔「キキーーーーーッ!」ヒューン

まどか「!」

パワプロ「危ないまどかちゃん!」

ビュッ!

ズバーン!

使い魔「アロ!!」バタッ

パワプロ「ふぅ~。ボール持っててよかったー」

さやか「ナイスピッチング!」

矢部「かっこいいなーあこがれちゃうなーでやんす!」

アントニー「ヒャッハーーーーーーッ!!!」バシューーーン

矢部「なんかでかいのがきたでやんすーーーー!!」


38 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:18:05.56 ID:PTOCRNpa0
さやか「パワプロ!ほらさっきみたいになんとかしてよ!」

パワプロ「いや無理だってーーー!!!」


アントニー「ヒャッハーーーーーーッ!!!」バシューーーン


まどか「イヤァーーーーーー!!!」

矢部「し、死ぬ前にHDDだけは消去させてほしいでやんすーーーー!!!」

「じっとしてて!」

シュルルルルル!!!

パシッ!!

パワプロ「おわっ!?さっきの変なのがリボンに包まれた!?」

39 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:19:00.10 ID:PTOCRNpa0
マミ「あなた達、危ないところだったけどもう大丈夫よ」

マミ「魔女よ!この魔弾の狙撃主・巴マミが終焉への片道切符を渡してあげるわ!」

マミ「虚空の彼方に還りなさい!究極射撃『アルティマ・シュート』!!」

ドゥオオオオオオオオオン!!!!!

アントニー「パッピップッペッ、、、ポォッ!!!」チュドーン

マミ「ふっ……。己の罪を来世で贖いなさい……」

さやか(ちょwwwwwテラ中二wwwwwwwwwww)


42 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:20:53.26 ID:PTOCRNpa0
―結界の外―

パワプロ「ええーっと……。なんか色々有りすぎて整理できてないんですけど、ありがとうございました!」

さやか「ありがとうございます!ちゅうn、じゃなくてお姉さん!」

マミ「ちゅう?……ううん、あなた達こそ、私の友達を助けてくれてありがとう」

まどか「よかったね。キミも助かって」

QB「君達のおかげだよ。まどか、さやか、ええっとあとは……」

パワプロ「パワプロだ。野球部のキャプテンだ!こっちは外野手の矢部昭雄くん」

矢部(…………)

パワプロ(矢部くん?)

矢部(こ、このドリルヘアーの人、め、メジャーリーグ級のおっぱいでやんす!)

パワプロ(えっ?さっきまでよく見てなかったけど……ほ、本当だ!!)

パワプロのスタミナが上がった!
矢部くんの弾道が上がった!

マミ「?」

さやか(おいお前ら、どこ見てるかバレバレだっつーの)

まどか(それはとっても露骨だなって)

43 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:21:58.65 ID:PTOCRNpa0
さやか「……ってか、あんたなんであたし達の名前しってんの!?」

QB「まあ、細かいことはいいじゃないか。それより……」

QB「まどか、さやか、……そしてパワプロ。僕が君達に話し掛けたのは、あるお願いをしたいからなんだ」

ま・さ・パ「「「?」」」

矢部(え……オイラスルー……?)



QB「僕と契約して、魔法少女になってよ!」

ま・さ・パ「「「ま、魔法少女ーーーー!?」」」

パワプロ「いやいやちょっと待って?オレ、男なんだけど」

44 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:23:03.68 ID:PTOCRNpa0
QB「性別は関係ないよ。職業名だと思ってくれればいい。君にも資質があるんだ」

QB(それも、とびっきりのね)

矢部「魔法少女でやんすって!?」

矢部「オイラなるでやんす!さあ、契約でやんす!!!!何が必要でやんすか!?髪の毛!?血液!?まさかせいえk」

QB「あ、君は別にいいや。資質全く無いし」

矢部「」

矢部くんのやる気が下がった!

QB(本当は資質が無い人間に僕は見えないんだけど……。彼は生理的に嫌だから黙っておこう)

さやか「あー、そのまえにさー。さやかちゃんワケわかめで説明が欲しいんですけど」

マミ「そうよキュゥべえ。皆なんのことか分かってないわよ」

QB「おっと、それもそうだね」

マミ「とりあえず、ウチに来ない?キュゥべえを助けてくれたお礼もしたいし」

QB「矢部昭雄。君は帰っていいよ。泣きそうになるくらい資質が無いから」

45 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:24:39.60 ID:PTOCRNpa0
―マミホーム―

マミ「自己紹介がまだだったわね。私は巴マミ。あなた達と同じ見滝原高校の3年で、このキュゥべえと契約した魔法少女なの」

まどか「わたしたちのセンパイだったんですね」

矢部「巴先輩!!!!!」

マミ「?矢部くん大きな声出してどうしたの?」

QB「てゆうかなんで君までいるんだい。わけがわからないよ」

矢部「オイラだけ仲間はずれってなんかいやじゃないでやんすか!」

矢部「巴先輩!『アルティマ・シュート』はまんま過ぎてちょっとイマイチなネーミングだと思うでやんす!」

パワプロ「なんじゃそらー!」

マミ「なっ……!一晩寝ずに一生懸命考えた名前よ!!どこがイマイチなのよ!!!」

さやか(寝ないでそれっスか先輩)

マミ「じゃああなた、もっといい名前があるっていうの!?」

矢部「フフフ……よく聞いてくれたでやんす」

46 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:25:54.03 ID:PTOCRNpa0
矢部「ズバリ!イタリア語で『ティロ・フィナーレ』はどうでやんすか!!!???」デーン

マミ「!!!!!!!!!!!!」

マミ「……素敵だわそれ!採用よ!」

マミ「矢部くん……あなた凄くいいセンスしてるわ!最高よ!」

矢部「フッ……お礼なんていいでやんすよ。よかったら今度口上もお考えして差し上げるでやんす」

パワプロ(そうか、矢部くんも中二病だったな……)

さやか(やだ……なにこれ……)

矢部くんがセンス○になった!
巴先輩の評価が上がった!
やる気が下がった!

マミ「…オホン。それじゃあ、魔法少女のこと、説明するわね」

~~~~マミ説明中~~~~~~

47 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:28:03.76 ID:PTOCRNpa0
まどか「願いを叶えるかわりに、魔女と戦う……」

パワプロ「例えばドラフト1位で球界最高年棒とかも!?」

QB「その程度なら朝飯前さ」

マミ「でもパワプロくん。魔法少女になるって危険なことだから、よく考えて欲しいの」

パワプロ「あ、やっぱりそうですよね。下手したら指名される前に死んじゃうかも……」ズーン

マミ「そこでみんな。もしよかったら、私の魔女退治に付き合ってみない?」

マミ「魔法少女がどんなものか、自分自身で確かめてみたらどうかしら」

さやか「えっ!?……まどか、どうする?」

まどか「う~ん、ちょっと見てみたいかなって」

パワプロ「練習の後でいいんだったら、オレはいいよ」

マミ「あなた、野球部よね?魔女退治は夜でもかまわないから、ちょうどいいと思うわ」

さやか「それじゃあ、あたしも行こうかな」

マミ「決まりね。それじゃ、また連絡するわ」

矢部「キュゥべえ!!!オイラの願いは二次元に行くことでやんす!!!さあ、契約を!!!!!」

QB「だから君に資質は無いってば。ほら帰った帰った」


48 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:28:55.08 ID:PTOCRNpa0
―帰り道―

さやか「それじゃーねー」

矢部「また明日でやんすー」

まどか「ばいばーい」

パワプロ「さやかちゃん、矢部くんに気をつけてねー」

ドウイウイミデヤンスカー!

テクテクテク

まどか「……願いごとかぁ。パワプロくんは、あれだよね?」

パワプロ「うん。でも、願いごとで叶えるよりはやっぱ自分の力でプロになりたいな」

パワプロ「あと戦いでケガして試合に出れなくなったら困るし」

まどか「そうだよねえ~……」

「その心配はないよ!」

まどか「わっ、キュゥべえ!?」

パワプロ「どこにいんの!?」

QB「テレパシーで話してるんだ」

50 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:30:27.81 ID:PTOCRNpa0
QB「パワプロ。君の心配事だけど、魔法少女になればケガなんかすぐ治るよ」

パワプロ「マジで」

QB「うん。それに君達にはとてつもない資質がある。きっと歴代最強の魔法少女になれるし、どんな願いだって叶えられる」

QB(まどかの資質もとてつもないけど、パワプロ。君はそれ以上だ)

QB(君には有り得ないほどの因果がある。まるで世界中に何人も君がいるような、ね)

QB「いい返事を期待してるよ」

テクテクテク

パワプロ「う~~~~~ん……どうしよっかな」

まどか「やっぱり悩むよねえ。わたしなんか願いごと全然思いつかないかなって」

パワプロ「あ、そっちもそうなんだけど」

まどか「えっ?違うの?」


51 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:31:41.12 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「あの変な空間で、オレがまどかちゃんを助けたときに投げた球あったろ」

パワプロ「あれ、気のせいかもしれないけど上方向に曲がった気がしたんだ」

まどか「う、上方向!?確かに物凄い速球って上に気持ちホップするけど、上に変化する球なんて聞いたことないよ!?」

パワプロ「巴先輩のあのでっかい大砲あったじゃん。オレのあの球と、あの砲撃のイメージを組み合わせれば
その上る球、オレの持ち球に出来るかな~ってちょっと思ったんだ」

まどか「本当に実現したら、大きな武器にはなるね」

パワプロ「本気で練習してみる価値、あるかな?まどかちゃんはどう思う?」

まどか「……うん!いいかも!練習してみたら?」

パワプロ「おっし、それじゃ明日からやってみるよ!」

52 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:32:23.55 ID:PTOCRNpa0
―魔女退治当日、放課後、部室―

パワプロ「さってと、野球野球」

矢部「ないでやんすーーーー!!!!」

パワプロ「うわっびっくりした!どうしたの?」

矢部「オイラのバットが無いでやんす!」

パワプロ「おっかしいな。まあでも、そのうち出てくるよ。予備のバットで練習したら?」

矢部「どこにいったでやんすか……」


53 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:33:38.17 ID:PTOCRNpa0
―グラウンド―

カキーン!カキーン!

パワプロ「よしっ!いったん休憩しよう!」

一同「「「うーっす!」」」

矢部「オイラもうちょっと打つでやんす。最近、上達が早くなった気がするでやんすよ」ブンッ!ブンッ!

まどか「おつかれさま。はい、タオル」

パワプロ「ありがとう。あ、さやかちゃん」

さやか「また来ちゃった。それに今日の夜は一緒だから、そのままって感じで」

パワプロ「そっか。そういえば、上条の所には行ってきたの?」

さやか「うん」

まどか「よくなりそう?」

さやか「んー、まだまだリハビリは必要みたい。CDは喜んでもらえたけど」

パワプロ「早くよくなるといいな」

矢部「うおおおおお!!!!ガンダー打法でやんす!!!!」カキーン!

中沢「あっバカ!なんてとこに打ってんだ!」

54 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:35:00.32 ID:PTOCRNpa0
田中(捕)「まどっちーー!!あぶなーーーーい!!」

まどか「へっ?」

ギュオオオオオオン

さやか「まどか!危ない!」シュバッ

パシッ

パワプロ「ええっ!?今のを捕ったー!?」

ゴロゴロゴロ…

さやか「よっと!」ビシュッ

中沢「おおっ、すげー肩」パシッ

さやか「こらっキモメガネ!気をつけろー!」

さやか「って素手で取ったから手いったー!」

矢部「ごめんでやんすー!」

さやか「そこに立ちなさい!あたしの嫁に怪我させようとした罰で、1000本近距離ノックの刑!!」

矢部「ひええええーー!勘弁でやんすー!」

55 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:36:27.34 ID:PTOCRNpa0
アベシ!ヒデブ!タワバ!ドゴァ!
ニゲルナー!

パワプロ(さやかちゃん……打球反応・身のこなし・送球どれもすげえレベルだ……)

まどか「矢部くんの顔の形がどんどんいびつに」

「やってるみたいね」

パワプロ「!巴先輩!ちぃっす!」

マミ「随分と豪快な練習ね……」

まどか「あ、え、えーっと普段はあんなことやってませんよ?」アワワ

田中(捕)「おっぱいでかっ(誰だその人?)」

まどか「田中(捕)くん、本音と建前が入れ替わってるよ」

パワプロ「んっと、昨日魔法しょうjむごご!」

マミ「パワプロくんの友達で、3年の巴マミです。見学させてもらってもいい?」

田中(捕)「別に構わないですよ」

マミ(ねえ、皆。魔法少女のことは、皆には内緒にしといてもらえるかしら?)テレパシー

まどか(分かりました。その方がいいかなって)


56 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:38:20.02 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「ゴホンゴホン……巴先輩、わざわざ見に来てくれたんですか?」

マミ「ええ。どんな感じでやってるか気になってたし……」

マミ「私、実は休日まる一日ハスプロ※のサクセスモードで選手作ってるくらいの野球好きなの」

※ハスプロ……実況ハッスルプロ野球の略。国内シェアナンバーワンの野球ゲーム。
サクセスモードという選手育成モードが人気で、最近はサクセスゲーと揶揄されることも。

マミ「オールサクセス選手のアレンジチームを12チーム作ったわ」

まどか「わっ、凄い」

パワプロ(ってかよくそんなに……友達とかいないのかな)

マミ「ゲームも楽しいけど、実際の野球も観てみると楽しいわね」

パワプロ「自分でやってみると、もっと楽しいですよ!」

まどか「マミさんもよかったら、野球部に入りませんか?」

パワプロ「巴先輩はキャッチャーとか向いてそうですよね」

マミ「何……それ……?私が太ってるとでもいいたいの………?」ゴゴゴゴ

パワプロ「わーわー違います違います!ってかそれバンドのドラマーはデブだ!ってくらい古い考えですって!」

まどか「そうですよー。入ってすぐベイスターズの正捕手になった六道選手みたいに、細い女の人のキャッチャーもいるんですから」

57 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:39:27.85 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「きっといいリードをしてくれて、気持ちよく投げられそうな気がします」

マミ「あ、そ、そうなの」

田中(捕)(確かにおっぱい含む体型が全部大きめだ。気にしてるんだな……)

パワプロ「と、とにかく、野球やってみたくなったらいつでも大歓迎ですよ」

マミ「ふふっ。ちょっと考えてみようかしら」

―夜―

矢部「さあ、お待ちかねの魔女退治タイムでやんす!」

さやか「うわっその変形した顔、あんたが魔女ね!」

矢部「そうさせたのは誰でやんすか!」

マミ「さて……。みんな、何か準備はしてきた?」

さやか「あたしは野球部からこれを!」バーン

矢部「あーーっ!オイラのバットでやんすーー!!返せでやんすーーー!!」

さやか「あ、アンタのだったんだ。まあいいじゃん。今日くらい貸してよ」

矢部「むむむ……。まあオイラにはこの1/20スケール超合金ガンダーロボがついてるでやんす」

58 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:40:41.44 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「オレはボールをいっぱい持ってきました!」

パワプロ(こっそり投球練習してやろう、というのは黙っておこう……)

マミ「さすがピッチャーね。頼りにしてるわよ」フフッ

まどか「ええっと……わたしは……魔法少女になったときのために衣装のデザインを……」

さ・マ・パ「「「」」」

まどか「そ、そんな目でみないでよ……」

矢部「なかなかいいデザインでやんすね。でもここをこうしたらどうでやんすか?」カキカキ

まどか「あ、こっちのほうがかわいいね!」

矢部「ついでに武器は、ステッキじゃなくて弓の方がイマドキだと思うでやんす!」

まどか「ありがとー分かってくれるの矢部くんだけだよ~」

矢部(ムフフ。優しい矢部昭雄をアッピルして好感度アップでやんす)

マミ「さてと。それじゃ行きましょう!」


59 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:42:14.38 ID:PTOCRNpa0
―しばし魔女探し―

パワプロ「魔女探しって、ダウジングみたいだなあ」

さやか「案外地味っスね……」

マミ「何事もこんなものよ。野球だって、地道な練習を積み重ねるものでしょ?」

マミ「!!近いわ!」

マミ「気休めにしかならないけど、自分で身を守れるようにしとくわね」パアァ

矢部「おおっ、オイラのガンダーに謎のオーラが!ありがとうでやんす!」

矢部「おっとそうでやんす。巴先輩に、矢部式口上まとめノートをお渡ししておくでやんす。ぜひ使って欲しいでやんす」

マミ「!まあ、素敵!!では早速……」ヘンシンッ

                                  
マミ「深淵(アビス)より現る闇の権化よ……!トールの槌の化身である我が銃に貫かれ、無の世界へ昇天(のぼり)なさい!」

ダッダッダッ

さやか(うわぁ……)

パワプロ(なんて恥ずかしいセリフなんだ……)

やる気が下がった!

60 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:43:45.72 ID:PTOCRNpa0
―結界―

パワプロ「それっ!」ビシュッ

矢部「ガンダアァァァァァ、パーンチ!!!!!でやんす!」バシューン 

さやか「いよっと!」ブンッ

まどか「わっ、使い魔くらいなら倒せちゃうんだ」

マミ「あれが魔女ね……」

シャルロッテ「チーズ、チーズ、オイシイナノー」

さやか「あれぇ?なんか随分かわいいんですけど」

パワプロ「あはは。あれじゃ楽勝でしょ」

マミ「油断したらダメよ!下がってて!」ノートメクリッ

マミ「我が雷光は一撃必殺……!その身を以って己の業を悔いなさい!」

マミ「究極射撃!」

マミ「『ティロ・フィナーレ』ッ!!!!」

ドゴオオオオオオオオオン

61 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:44:50.88 ID:PTOCRNpa0
―結界の外―

ほむら「くっ……どういうことよ!こんなに早くお菓子の魔女が現れるなんて……!」

ほむら「急がないと……巴マミが危ない!」


―結界―

まどか「やった!」

矢部「一撃でやんす!」

マミ「せめて安らかに、永き眠りを……!」

シャルロッテ「ナノ~~ナノ~~……」プルプル

パワプロ「!!巴先輩、まだ生きてます!!」

さやか「マミさん!気をつけて!」

シャルロッテ「グワァーー!!」ニュル

さやか「なんか出てきた!?」

マミ「えっ!!?」

ドゥリュルルルル

62 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:46:53.54 ID:PTOCRNpa0
ギュウウウウン!!!

さやか「マミさん!!!」

矢部「オイラがお助けするでやんす!」ダダダダダ

パワプロ(アイツのあの速さ、矢部くんの足でも間に合わない!どうする……?)

…………

パワプロ(!そうだ!!先輩の魔法で強化されてるこのボールなら球威があれば!)

パワプロ(練習だってしてきた!あれを投げてみよう!)

パワプロ「うおおおおおおおおお!!!!」ビシュッ

63 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:47:42.87 ID:PTOCRNpa0
ギュルルルルルルル!!ズガァン!!!

シャルロッテ「グウゥ」

パワプロ「や、やった!成功した!」

まどか「魔女の勢いが少し緩んだよ!」

さやか「パワプロ!ボールトスして!」

パワプロ「?ああ!」ヒョイッ

さやか「もう一丁!せーのっ!」カキーン

ギュルルルル ドカッ!

シャルロッテ「グワァ」

パワプロ「や、やった!すげーぞさやかちゃん!」

矢部「先輩!お助けするでやんす!」ガッ ズザザーッ

マミ「あ、ありがとう!危ないところだったわ……」

パワプロ(あーーーーっ!!矢部のヤロー、どさくさに紛れておっぱいにダイビングしてやがる!!!いつか頃す!!!!)

矢部くんの弾道が上がった!

65 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:48:42.46 ID:PTOCRNpa0
さやか「魔女は確かに大人しくなったけど、まだまだぴんぴんしてるよ!?」

マミ「くっ……。ティロ・フィナーレはさっき使ったばかりで、しばらく撃てないわ……」

パワプロ「くそっ!どうすれば!」

「契約するんだ!」

まどか「キュゥべえ!」

さやか「居たなら助けてよ!」

QB「言われなかったからね。それに僕に戦闘能力は無い」

QB「でも君達(-1)が契約すれば、あの程度の魔女なら一瞬だよ!さあ、早くしないと間に合わない!」

矢部「-1って誰のことでやんすかー!!」

「その必要はないわ」

ザッ

66 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:50:43.71 ID:PTOCRNpa0
ほむら「私が倒す」

QB(くっ……!暁美ほむら、いい所で……!)

まどか「ほむらちゃん!?」

さやか「転校生、やっぱあんたも魔法少女だったのか!」

ほむら「離れて」

矢部「なんかえらく物騒な物もってるでやんす!」

パワプロ(どこから出したんだろう……?)

ほむら「お菓子の魔女。こんな早く現れるなんて予想外だったわ」

ほむら「でも、ここまでよ」ヒュッ

ボゥン ドガァンドガァン

シャルロッテ「ボエッ!」チュドーン


67 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:51:57.36 ID:PTOCRNpa0
―外―

パワプロ「な、なんとか皆助かった……」

矢部「くったくたでやんす……」

マミ「皆、本当にありがとう。皆が居なかったら、私は今頃……」

まどか「ほむらちゃん、ありがとう!」

さやか「転校生!あんたのおかげよ!」

ほむら「いいえ。お礼を言うのは私の方よ」

ほむら「あなた達が居なかったら、巴マミを救うことは出来なかった」

マミ「あら?はじめまして、じゃないの?何処かで会ったかしら?」

パワプロ「え?知り合いじゃないんですか?」

ほむら「巴マミ。あなたには名乗ってなかったわね。私は暁美ほむら。それじゃあ」

カツッカツッカツッ

パワプロ「?」

矢部「相変わらず不思議ちゃんでやんす。だがそこがいい!」キュピーン

さやか「なんかよくわかんないけど、皆助かってよかったよかった!」

68 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:53:04.31 ID:PTOCRNpa0
まどか「ほむらちゃんもそうだけど、パワプロくんの超ファインプレーがあったから助かったんだよ!」

まどか「ホントに、上に曲がっちゃったね!」

パワプロ「え?ああ、あれは勢いで……」

パワプロ(実際、勢いで成功しちゃったなあ……。でも、あの感覚を忘れなければ持ち球になるぞ!)

マミ「ふふっ。その通りね。あなたと矢部くんの口上集が無ければ私は助からなかったわ」

矢部「えへへでやんす」

さやか(え……?口上関係ないじゃん)

マミ「何かお礼をしなきゃね」

パワプロ「ええっ!?いや、いーですって!ねえ矢部くん!?」

矢部「お礼、でやんすか……。ふっふっふ。それじゃあ体で払ってもらうでやんす」ニヤッ

パワプロ「んなっ!?」

スタミナが上がった!

さやか「何てこと言ってんだこのド変態!!○ね!!!百回○ね!!!!」バキドカゴスベシ

矢部「あばばばばば!!」

まどか「さやかちゃん!矢部くんが言いたいことはそういう意味じゃないって!」

69 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:54:41.24 ID:PTOCRNpa0
矢部「まったく、青はすぐそういう発想にいくでやんす。理性と知性が足りてない証拠でやんす」

さやか「知性がってどういう意味だー!あと青ゆーな!」ドゴシャァ

矢部「あわびゅー!」

まどか「矢部くん。わたし矢部くんの言いたいこと分かってるよ」

まどか「……マミさん、野球部に入ってくれませんか?」

パワプロ「!そ、そうか!そういうことか!」

マミ「実際にやったことのない私でも入って、いいの……?」

パワプロ「もちろんです!経験なんか関係ない!野球好きな人は皆ダチですよ!」

マミ「う、嬉しい……」グスッ

パワプロ「えっ!?ちょ、ちょ、何で泣いてるんですかー!?」

マミ「私、クラスでもずっと一人ぼっちで……!皆と何か一つに向かって頑張るっていうの、ずっとあこがれてたの!」ウルウル

パワプロ(あ、やっぱりぼっちだったんだ)

まどか「みんなでいっぱいがんばって、甲子園にいきましょう!」

マミ「ええ!よろしく!」

70 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:55:31.43 ID:PTOCRNpa0
巴先輩が入部した!
巴先輩との間に友情が芽生えた!
球速が上がった!
ノビのある球になった!
重い球になった!
ストレートが「上る球」になった!
チャンスに強くなった!


矢部(……実はそのまんまの意味で言ってたってのは内緒でやんす)

矢部くんの男が下がった!

71 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:56:51.17 ID:PTOCRNpa0
―あくる日、学校―

キーンコーンカーンコーン

パワプロ「昼休みか。たまには昼に部室でもいってみようかな」

ガチャッ

パワプロ「誰も居ないな」

パワプロ「誰も居ない部室ってのも、乙なもんだな」

ガチャッ

さやか「いたいた」

パワプロ「さやかちゃん。どうしたの?」

さやか「えーっと……。ねえ、あたしも野球やっていい?」

パワプロ「えっ!?もちろん大歓迎だよ!でも、急にどうしたの?」

さやか「こないだの魔女退治のとき、アンタにボールトスしてもらって、魔女に向かって打ったじゃん」

パワプロ「うん」

さやか「あれ、実はすっごく気持ちよくって……。またあの感触を味わいたいかな~、なーんて」

パワプロ「そっか。それで最近、ノックもよくやってくれるんだ」


72 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:57:31.22 ID:PTOCRNpa0
さやか「それに今度は、グラウンドでグローブ付けて横っ飛びしてみたいからさ!」

パワプロ「あはは。あの時は素手だったもんね」

さやか「もう素手はこりごり!とにかく、よろしくね!」

パワプロ「こちらこそ!」

パワプロ(……打線の強化はもちろん、守備力増強も期待できるぞ!やっぱりショートかな……。大きな戦力だ!)

さやかちゃんが入部した!

73 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 00:59:08.06 ID:PTOCRNpa0
―グラウンド―

パワプロ「今日は新入部員を紹介する!」

マミ「巴マミです。素人だけど、よろしくお願いします」ペコリ

ワーワー カワイイー オッパイデカイー

さやか「ミタ高のアイドル・さやかちゃんでっす!目指せ甲子園!」キメッ

シーン……

さやか「何か言えお前らーーー!!!」

パワプロ「みんな、改めて気合を入れなおそう!」

やる気が上がった!

パワプロ「それじゃあ巴先輩、さっそく基礎練習を……」

パワプロ「ってプロテクター装着してるー!?田中(捕)は?」

まどか「あの、マミさんがキャッチャーやってみたいっていうから貸したの」

マミ「パワプロくんが、キャッチャーに向いてそうっていうから」

パワプロ「確かに向いてるとは思うけど、いきなりキャッチャーは……」

田中(捕)「まあいいじゃん。お前試しに投げてみろよ。オレ打席立つから」

74 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 01:00:09.80 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「うん。それじゃあ巴先輩、サインを決めるんで思うようにリードしてみてください」

マミ(サインなんていらないわよ。テレパシーがあるじゃない)

パワプロ(!そうだった。でも、使っていいのかな……?)

まどか(ウェヒヒ、ばれなきゃだいじょぶだよ)

田中(捕)「いつでもいいぜー」

パワプロ「おっし!田中(捕)、行くぞ!」

田中(捕)「こーい!」

マミ(田中(捕)くんは打者としてはそんなに怖くないはず……初球は様子をみましょう)

パワプロ(了解!)ビュッ

ブンッ ストライクー!

田中(捕)(ええっ!?い、今の球ホップしてなかったか!?)

パワプロ(あ……すっげー投げやすいですよ先輩!)


75 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 01:01:57.12 ID:PTOCRNpa0
マミ(田中(補)くん、タイミングは合わせてきたわね……次、ギリギリのところを外すわよ)

パワプロ(うっす!)ビュッ

ブンッ ストライクー!

田中(捕)「あーボールだったかー。厳しいコースだったなー」

マミ(次、球威抑え目にして3球で打ち取るわよ!)

パワプロ(よっしゃあ!)ビュッ

田中(捕)「とりゃ!って、遅い球!?」

ストライクー!バッタアウト!

田中(捕)「うっひゃあー。パワプロってこんなに打ちにくかったかー?コントロールこんなによくなかったろー?
しかも、ストレートがホップしてた気がするし」

マミ「ナイスピッチング!」

パワプロ「やっぱり、巴先輩のキャッチャーは正しかった!すごく投げやすいです!」

パワプロ(それに、テレパシーでやり取りするからサイン盗まれないし)

田中(捕)「……マミさん、正式にキャッチャーやんないっすか?」

まどか「え?でも田中(捕)くんはどうするの?」


77 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 01:03:18.52 ID:PTOCRNpa0
田中(捕)「いやー、いいかげん(捕)っていっつも付くの飽きてきたんで他にコンバートしようかなと」

田中(捕)「なあ、いいだろパワプロ?」

パワプロ(確かに、基礎さえ身に付けば巴先輩の方がいいキャッチャーになると思う……)

パワプロ(魔法少女としての戦いを見るに、肩も田中(捕)並みにありそうだし)

パワプロ(それにデb、じゃなくてふくよかで度胸もあるからクロスプレーにも強そうだ!)

マミ「……パワプロくん、何か言った?」ギロッ

パワプロ「あはははやだなあなにもいってないですよ」

田中(捕)「しばらくはオレがマミさんを教えるよ」

田中(捕)「んでさ、オレ外野やってみたいんだけど」

パワプロ「お前の肩と守備力を活かすならいいかもしれないけど、もう埋まってるんだよなあ……」

田中(捕)「オレに考えがあるんだ。おーい、吉村ー。レフトの吉村ー」

吉村「なんだ?ってなんでわざわざポジション強調?」

田中(捕)「お前、去年はパワプロが試合中休み挟むとき、入れ替わって代わりに投げてたよな」

マミ「?パワプロくん、外野も出来るの?」

まどか「パワプロくん、中学までは外野だったんです」

79 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 01:05:03.75 ID:PTOCRNpa0
田中(捕)「お前ピッチャーに専念したらどうだ?パワプロだって、リリーフが居れば気が楽だろ?」

パワプロ「確かにオレ一人で9回投げきるのは大変だけど、吉村はそれでいいの?」

吉村「別にいいぜ。それにオレ、ずっとピッチャーやってた気がするくらいピッチャーのほうが好きだからな」

田中(捕)「決まりだな。マミさん、キャッチャーよろしく!」

マミ「田中(捕)くん、色々教えてね」

田中(外)「よっしゃー!(補)じゃなくて(外)って付けられるぜー!」

田中(外)がレフトにコンバートした!
吉村が投手になった!

パワプロ(そういえば)テレパシー

マミ(何?)

パワプロ(巴先輩、3年だから夏の試合終わったら受験ですよね?やっぱ無理に誘っちゃまずかったですか?)

マミ(……え~~~っと……。それなんだけど……)

マミ(私、3年『目』なの!!!)

まどか(え、それって)

マミ(魔法少女の活動のしすぎで、留年してるの……。だからあなた達と一緒に卒業よ……)ズーン

81 高校野球の年齢制限は突っ込まないで下さい ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 01:05:43.03 ID:PTOCRNpa0
パワプロ(……あの~~、聞きにくいんですけど、魔法少女になるのをよく考えなさいっていうのは)

マミ(私みたいに、留年したくなければ止めといたほうがいいってことよ……)ズズーン

まどか(そ、そうだったんですか……留年はさけたいなあ……)

パワプロ(よ~~~く、肝に銘じておきます……)

QB(参ったな。留年なんて持ち出されたら、ますます彼等を契約しにくくなるじゃないか)

精神ポイントが上がった!
QBのやる気が下がった!


3 規制食らってました… ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:27:43.24 ID:PTOCRNpa0
―グラウンドの別のところ―

さやか「昭雄!」

矢部「じゃんぷ♪じゃんぷ♪はーときゃっちー♪」

さやか「昭雄!やーべーあーきーおー!!」

矢部「はーときゃっちーぷーりきゅーあべし!!!」

さやか「呼んでるんだから返事くらいしなさい!」

矢部「いたたた……気付かなかったでやんす。いっつもキモメガネとしか呼ばれないでやんすから」

さやか「いいから、あたしにノック打ってよ。ショートって守備力大事らしいから、守備練習したいの」

矢部「ふふふ……いい度胸でやんすねえ。この間の仕返しをしてやるでやんす!」カキーン

さやか「よっと」パシッ

矢部「」

矢部「い、今のは様子見でやんす!次、これならどうでやんす!」カキーン

さやか「ちょろいねっ」パシッ

矢部「」

さやか「こんなんじゃ練習にならないって!ちゃんと打ってよ昭雄!」

4 規制食らってました… ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:28:49.32 ID:PTOCRNpa0
矢部「ぬうううー!覚悟するでやんすー!!」カキーン!カキーン!カキーン!

パシッパシッパシッ

矢部「」ガビーン

さやか「もー!マジメにやってるー!?」

矢部「うおおおおおおーーー!!ナメるなでやんすー!!!」カキーンカキーンカキーン

中沢「鉄壁だなあ美樹さん」

知久「頼りになる仲間が増えたね」

中沢「あ、監督いたんすか」

知久「買い物帰りに、よってみたのさ。面白いことになっているじゃないか」

タツヤ「じっきょー、ぱわふるぷろやきゅー!」

知久「ぼちぼち、練習試合の相手でも見つけないとね」


5 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:29:53.10 ID:PTOCRNpa0
―帰り道―

オツカレーッス!

矢部「さやかちゃんの巧打堅守ぶりに、オイラのハートフルボッコでやんす」

まどか「ティヒヒ、矢部くんもいっぱい練習しなきゃね」

パワプロ「ってか、いつの間にか名前で呼び合ってるし」

さやか「昭雄の人間性は認めないけど、足だけは認めてもいいかなーなんてね。こないだも活躍してるし」

パワプロ「そうだね。矢部くんはどうしようもない二次専キモオタだけど、足だけなら誇れるよ」

まどか「ウェヒヒ、どんなにダメな人でも何か一つは取り得ってあるよね」

矢部「失礼な!オイラ三次もいけるでやんすよ!!」

パワプロ「突っ込むのそこかよ!」

さやか「ごめんー、あたし今日寄るとこあるからここで!」

パワプロ「上条のところ?オレも久々にあいつに会いに行こうかな」

まどか「ダメだよパワプロくん、邪魔しちゃわるいって」ニヤニヤ

パワプロ「あー、ごめんごめん、そうだね」ニヤニヤ

6 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:32:16.59 ID:PTOCRNpa0
矢部「?」

さやか「ちょ、ちょっ……!///邪魔ってなんだー!べ、別に恭介とはただの幼馴染であってそんな邪魔とかそんな」カアァァ

まどか「ティヒヒ、隠さなくてもいいのに。もうみんなにバレバレだよー?」

矢部「?何がバレバレでやんす?」

パワプロ「あはは。オレ達はまた今度にするよ」タッタッタッ

さやか「ちょっとー!!」


―病室―

さやか「おっす恭介!」

上条「やあ、さやか……」

さやか「具合はどう?」

8 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:35:36.80 ID:PTOCRNpa0
さやか「あ。今日もね、CD持ってきたよ。これ、後で聞いてね」

さやか「それとね、あたし野球はじめたの!パワプロと同じチームでね、ポジションはショートで……。
あ、ねえねえショートってどこか分かる!?二塁の隣で、内野の主役だよ!
今度試合することになったらさ、恭介にも教えるからきてn」

上条「……さやかは、僕をいじめてるのかい?」

さやか「え……?」

上条「僕の左手は……もうダメなんだ……今の医学では治せないって」

さやか「そ、そんな……」

上条「なんでもう一生弾けないバイオリンのCDなんか持って来るんだよ!聴きたくないんだよこんなの!!」バキッ

さやか「!恭介、左手!」

9 >>7 4割くらい?ちょっと削るかも ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:36:27.62 ID:PTOCRNpa0
上条「しかも、なんだよ野球って!足もまだ治ってない僕への嫌がらせかい!?」

さやか「ち、違うの!あたしが野球やれば、恭介のこと元気付けられるかなって……」

上条「何の関係があるんだよ!僕はスポーツなんかもう見たくも無いんだ!!
五体満足で何の不自由も無い奴らが身体能力を誇示してるなんて、嫌がらせ以外の何でもない!」

上条「……お願いだ。君の事を嫌いになる前に、もう僕のところに来ないで欲しい」

さやか「……!」

ガチャッ

さやか「……あたしって、ほんとバカ」グスッ


10 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:37:18.46 ID:PTOCRNpa0
―公園―

パワプロ「ハァ……ハァ……ちょうどいいトレーニングになったかn……」

パワプロ「?さやかちゃん?おーい、どうしたのー?」

さやか「……パワプロ?あんたこそ、どうしたの?」

パワプロ「いやー部室にグローブ忘れちゃってさ。今日家で磨かないとって思ってたのに」

パワプロ「ついでだから、ランニングもしてたんだ。で、さやかちゃんはどうしたの?」

さやか「あのね……」

11 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:38:07.59 ID:PTOCRNpa0
~~さやか説明中~~

さやか「恭介の気持ちも分からないでさ、結局あたしの自己満足だったんだ」

さやか「ヒック……あたしって、ほんとバカ……」

パワプロ「な、何言ってんだよ。さやかちゃんは何も悪くないよ」

さやか「ねえ、もしあんた右肩が治らないって言われたら、どうする?」

パワプロ「え?オレは……」

「治るよ!」

パワプロ「わっ!キュゥべえ!またお前かよ!」

さやか「居たなら声くらいかけてよ!」

QB「呼ばれなかったからね」

QB「そんなことより、美樹さやか。君は上条恭介の左手を治したいんだろ?」

さやか「出来るなら、ね」

QB「そんなこと、造作も無いさ。……君が魔法少女になれば」

さやか「!!そっか……その手があったんだ!」

QB「さあ、どうする?その願いで、君のソウルジェムを輝かせるかい?」

12 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:38:41.31 ID:PTOCRNpa0
さやか「うん。決めた。私の願いは……」

パワプロ「ダメだっ!!!」

さやか「パワプロ!?」

QB「なんだい。邪魔しないでおくれよ」

パワプロ「ダメだよさやかちゃん!魔法少女になっちゃダメだ!」

パワプロ「だって……魔法少女になったら……!」







パワプロ「留年するんだぞ!!!!!!!!!!」

QB「おい」

13 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:40:51.55 ID:PTOCRNpa0
さやか「え、ちょ、マジっすか!!!??」

QB「だからちょおい待てよ」

パワプロ「巴先輩、魔法少女の活動で留年したらしいんだ」

さやか「うわぁ……留年なんかしたら、あたし親に殺される……」

パワプロ「留年したくないだろ!?だからやっぱダメだよ!」

さやか「うん、そうだね留年はダメだ」

パワプロ「というわけで、キュゥべえ。この話は無かったことに!」

QB「わけわかんねーよ」シュワーン


さやか「……でも恭介のこと、どうしようかな。あたし、何かしてあげられるのかな」

パワプロ「大丈夫!オレがなんとかする!」

さやか「えっ!?あ、あんたが!?」

パワプロ「なーに、アイツだって男だ。話せば分かるよ!」

パワプロ「とりあえず病院へゴー!」タッタッタッ

さやか「ちょ、待ってー!」タッタッタッ

14 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:42:05.76 ID:PTOCRNpa0
―病室―

上条(……さやかに酷いこと言っちゃったな)

上条(でも、これでいいんだ。さやかはやりたいことを見つけたみたいだし、僕のことなんか忘れて……)

パワプロ「上条!」ガチャッ

上条「!君は、パワプロ!?こんな時間にどうしたんだよ」

パワプロ「全部、さやかちゃんから聞いたよ」

さやか(うっわー……。こんな時間に一体なにするつもりなんだろ……)

上条「!?……なら話は早いだろ。僕は君みたいな五体満足の奴と話すことなんか無い」

パワプロ「うーーんと、まず、さやかちゃんに謝れ!オレの話はそれからだ!」

上条「なんだよ……君になんの関係があるんだ」

パワプロ「クラスメイトだ!そしてチームメイトだ!大事な友達だ!」

上条(チームメイト……か)

上条「うん。さっきは悪かったよ、さやか」

上条「……で、なんだい君の話って?もう遅いから、手短に頼むよ」

15 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:42:48.06 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「山口賢って、知ってるか?」

上条「誰だい?」

パワプロ「社会人野球トップチーム、ミゾットスポーツの左腕のエースさ」

パワプロ「でも……あの人は元々右腕だったんだ。なんで変えたんだと思う?」

上条「あいにく、野球には詳しくないんだ。それにスポーツはもう見たくも無い」

パワプロ「聞けよ。あの人……大学時代に右肩の爆弾が爆発したんだ」

上条「!!」

パワプロ「一時期は野球を諦めたらしい。けどあの人は野球を捨て切れなくて、必死の思いで左利きに矯正してピッチャーとして復活したんだ」

パワプロ「他にも……友沢亮っているだろ?」

上条「その人なら、CMにも出てるし知ってるよ。カイザーズって所のピッチャーだろ?」

パワプロ「あの人もまた、高校時代チームメイトにはめられて大事な3年の夏前に肘を壊しているんだ」

上条「!!」

パワプロ「もちろん、ピッチャーとしては再起不能だったさ。でもあの人は、必死の努力でショートにコンバートして
野手でプロ入りして、また必死の努力で肘を治して投手として再起したんだ」

上条「そうだったのか……」

16 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:43:42.55 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「あの人達が再起出来たのはなんでだと思う?」

パワプロ「野球が本当に大好きだからだ!」

上条「それは分かったよ。君は野球選手の話をしに来たのかい?」

パワプロ「同じなんだよ!野球もバイオリンも!」

上条「?どこが同じなんだい」

パワプロ「どっちも、熱くなれる!!」

上条「!!」

パワプロ「お前が本気でバイオリンが好きなら、諦められないはずだ!」

パワプロ「お前のバイオリンへの情熱は知ってる!ならなんで一度の怪我で諦めるんだ!」

上条「でも!僕の左手はもう治らないんだよ!!」

パワプロ「バカヤロー!!」バシッ

さやか「!!ぱ、パワプロ!」

17 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:45:00.61 ID:PTOCRNpa0
上条「くっ……殴ったな!父さんにだってぶたれたこと無いのに!」

パワプロ「なんでそんな簡単に諦めるんだ!本当に好きなら諦めんなよ!!!」

パワプロ「さっき、さやかちゃんから「もし右肩が壊れたらどうする?」って聞かれたんだ」

パワプロ「オレの答えは決まってる!左利きにしてでも投げ続ける!」

パワプロ「右肩が壊れたくらいで、野球を諦めてたまるか!」

パワプロ「上条!お前の左手は、無くなったわけじゃないだろ!」

上条「無いようなもんだ!!もう帰ってくれよ!!君の顔は見たくない!!!」

パワプロ「……メジャーに昔、ジム・アボットって投手がいた。ノーヒットノーランも達成した名選手さ」

パワプロ「彼は……生まれつき左手首から先が欠損してたんだ」

上条「!!!」

パワプロ「左手が無くても、ノーヒットノーランは達成出来るんだ!お前には左手があるじゃないか!!」

パワプロ「やる前から諦めてウジウジしてるお前は、ただの腰抜けヤローだ!!!」

上条「くそっ!言わせておけば!!誰が腰抜けだ!!」バシッ

パワプロ「ぐっ!」

さやか「ちょ、ちょっと恭介!!」

18 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:45:36.26 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「……なんだ、動くじゃん」

上条「……たまたまだよ」

パワプロ「たまたまでも、動いただろ」

パワプロ「奇跡も、魔法もあるんだぜ?」

上条「……なんだよ、魔法って」

パワプロ「イチロー選手は、アメリカじゃウィザードって呼ばれてるんだ」

上条「つぐつぐ、君は野球バカだな」

パワプロ「褒め言葉さ。っていうかお前だってバイオリンバカだろ」

上条「ふふっ。違いないね」

19 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:46:50.87 ID:PTOCRNpa0
―病院外―

さやか(殴りあったときはどうなるかって思ったけど……。
あの後、あたしは恭介にちゃんと謝られた。心なしか、恭介の表情は晴れ晴れとしてた気がする。
少なくとも、前みたいに厭世観?とかそんなのは無かったかな)

さやか「……男同士って、いいね。やっぱ女じゃダメか~」

パワプロ「そんなことないよ。幼馴染の子がほとんど毎日お見舞いに来てくれるってのはあいつの励みになってたはずだよ」

さやか「あはは。……ねえ、あんた前、プロに行くなら実力でって言ってたじゃん」

パワプロ「うん。魔法少女になれば願いは叶うだろうけどさ。でもやっぱそれってニセモノなんじゃないかって」

さやか「……それと同じだよね。アイツも、自分で立ち直らなきゃダメなんだよね」

パワプロ「うん。上条自身で立ち上がらないと」

さやか「パワプロ。アンタが居てくれてよかった。じゃないとあたし……」

パワプロ「留年してたもんね」

さやか「いや、それもそうだけどそっちじゃねーよ」ボコッ

パワプロ「いてっ」

上条は少し、元気になったみたいだ。がんばれよ、上条!

20 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:47:24.84 ID:PTOCRNpa0
さやかちゃんとの間に友情が芽生えた!
上条のやる気が上がった!
さやかちゃんのやる気が上がった!
筋力ポイントが少し上がった!
打たれ強くなった!
ムード○になった!


ほむら(……美樹さやかの魔女化は、防げそうね)

ほむら「淫獣。居るんでしょ?」

QB「やれやれ。上手くいくと思ったんだけどね」

ほむら「お前の思い通りにはさせないわ」

QB「そうかい。でも、まどかかパワプロのどちらかでも契約させれば、エネルギー回収ノルマは間違いなく達成される」

QB「そうなれば僕の勝ちだ」

ほむら「絶対、二人とも契約なんかさせないわ」

QB「僕は諦めないよ」

ほむら(イレギュラーな存在であるパワプロくん……彼が事態をいい方向へ進めてるわ)

ほむら(お願い……まどかのことも守ってあげて……)

ほむらちゃんの評価が上がった!

21 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:48:51.38 ID:PTOCRNpa0
―翌朝―

パワプロ「おはよーっす!」

マミ「おはよう。パワプロくん」

吉村「おそいぜー」

パワプロ「悪い悪い。キャッチャーの特訓ですか?」

田中(外)「おう。マミさん、かなり捕球安定してきたぜ」

さやか「おはよー!」

中沢「おはよう。美樹さん、今日はいつもより元気そうだね。何かあったの?」

さやか「えっと、ちょっとねー」ニコッ

知久「みんな揃ったね。よーし、練習開始しよう!」

一同「「「オーッ!!!」」」


22 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:49:14.80 ID:PTOCRNpa0
―病院―

(ちゅんちゅん)

ガバッ!

上条「朝か……。今日は調子がいいなあ」

上条の弾道が上がった!

チラッ

上条(ん?このグローブとボール、さやかの?しょうがないな。忘れてったのか)

上条(……ちょっと持って外に出てみようかな)

23 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:49:50.50 ID:PTOCRNpa0
―病院、庭―

上条(なんだ。僕、歩けるじゃないか)

ギュッ

上条(…へぇ。硬球ってこんなに重いんだなあ。さやかの奴、よくやるよ)

ビュッ カツン

上条(おっとっと)ポロッ

上条(ただの壁当てなのに捕れないなんて。元々運動なんてまともにやったことないし、仕方ないか)

上条(……左でも、腕を動かすくらいなら出来るな。慣れてくればボールも捕れそうだ)

上条(もうちょっとやってみよう)ビュッ


上条(ふう……ただの壁当てなのに、やってると案外楽しいな)

上条(パワプロがあんなに夢中になってるのも、分かる気がするよ)

上条(こうやってたら、治らないにせよ気は紛れるかも)

「ハーイ。ミスター。アナタモべーすぼーるぷれいやーデスカ?」

24 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:51:39.79 ID:PTOCRNpa0
上条「!?だ、誰だ!?」

博士「Oh,ワタシ、どいつカラ来マシタ、ダイジョーブ博士ト言イマース」

上条(うっわーなんだよこの人!怪しさ100%じゃないか!)

上条「アハハ……恥ずかしながら、左手のリハビリ中な上に元々体力の無いただのバイオリニストですよ」

博士「リハビリ?左手ウゴカナーイデスカー?」

上条「ええ。今の医学では、治らないって……」

博士「ドレドレ。チョト見セテクダサーイ」ギュッ

………

博士「Oh,コレ、ワタシナラぱーふぇくとニナオセマース」

上条「ええっ!?で、でも今の医学じゃダメって言われたんですよ!?」

博士「ソレハアクマデ、のーまるナ医学ノ話デショウ?ワタシノダイジョーブ医学ナラ、オ茶ノ子サイサイデース」

上条「ほ、本当に治るなら魅力的ですけど……」

博士「トニカク、一度ツイテキテクダサーイ」

ゲドー「ギョギョッ!」バゴァッ

上条「ひでぶ!」バタッ

26 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:52:49.01 ID:PTOCRNpa0
―ダイジョーブ研究室―

上条「……!こ、ここは!?」

博士「ココガワタシノ研究室デース。ス・ベ・テ最先端ノはいてくましーんデース」

博士「ソレデ、ユーハ左手ナオシタイデスカー?」

上条「ええ。治るものなら……本当に治るんですよね?」

博士「ソレダケジャアリマセーン。ユーヲ今ヨリすとろんぐニスルコトガデキマース」

上条「へえ。それは凄いですね」

博士「シカモ実験材ry、イエ、ワタシノ研究ニ協力シテクレレバ、無料デース」

博士「サラニ、今日ハ薬ノ出来……イヤ、治療ノ効率ガイイノデ、50%ぱーふぇくとデース」

上条(それ、パーフェクトじゃないと思うんだけど)

博士「ドウデスカー?治療ウケマスカー?」

上条(正直物凄く怪しいけど……どうせ元々0%に近かったんだ!)

上条「受けます!」

博士「ぐぅれいとぉ!デハ、ソコノべっどニ寝テクダサーイ」

27 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:53:51.32 ID:PTOCRNpa0
上条「これでいいですか?」

ウィーン ガチャン

上条「」

上条「え?ちょ、な、なんですかこれ?」

博士「途中デ逃亡サレナイヨウニスルタメノ、拘束具デース」

上条「え?と、逃亡!?ちょ、す、すいませんやっぱりやm」

博士「治療ヲ開始シマース」ガチャ

上条「わーわーすいません許してくださいーーー!!!」

ビリビリビリビリビリビリ

上条「おーーーーーたーーーーーすーーーーーーけーーーーーー!!!!!」

バタッ

博士「…………」

28 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:54:29.51 ID:PTOCRNpa0
博士「わんだふる!大成功デース!最高ノさんぷるガトレタデース」

博士「治ッタ左手ハさーびすデ、すーぱーぱわーあっぷサセテオイタデース」

博士「げどー君、彼ヲ元居タ場所ニ返シテキテクダサーイ」

ゲドー「ギョギョッ」

―病院、庭―

上条「うーん……」

上条「はっ!?確か僕はここで壁当てしてて……」

上条「その後の記憶が曖昧だけど……気のせいかな?全身が軽い」

ニギニギ

上条「ってあるぇー!!???左手が治ってるー!!!」

上条「しかも、パワーアップしてるようなそんな気が……」

上条「た、試しに……このボールを左でこうやって……そぉい!」ビュッ

ズギュウウウウルルルルルルル

めっちゃ遠くの病院の窓「ひでぶっ」ガシャーン

上条「」

29 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:55:30.57 ID:PTOCRNpa0
―学校、帰り道―

さやか「昭雄、グローブありがと。てへへ、昨日忘れてきちゃった」

矢部「久々に二塁手時代のグローブをひっぱり出したでやんす」

キーイーットアイゲリーキミトマータテーヲツナイーダラー♪

さやか「電話だ。……恭介?」

さやか「もしもし?どうしたの?……え!?左手が治った!!!??」

まどか「ええっ!?」

30 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:56:00.78 ID:PTOCRNpa0
―病院―

上条父「もう処分しろって言われていたが、その幻想はぶち壊した」

上条「ありがとう。弾いてみるよ」

♪~♪~♪~

パチパチパチ

パワプロ「おおっ、本当に治ってる!」

矢部「ヒーローは絶対に死にはしないって、偉いプロデューサーがいってたでやんす!」

まどか「上条くん、おめでとう!」

さやか(恭介……よかったね……)グスッ

パワプロ「でもさ、なんで急に治ったんだ?」

上条「それが、僕もよく覚えてなくて、気が付いたら治ってたんだ」

上条「……ねえ。グラウンドに行かないかい?見せたいものがあるんだ」

さやか「?」

32 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:56:46.67 ID:PTOCRNpa0
―グラウンド―

まどか「上条くん、どうしたんだろ急に」

上条「おまたせ」

パワプロ「え?グローブ?ってかお前、左利きだっけ?」

上条「いくよ!」ビュッ

ギュルルルルルルルル ガシャーン

パ・矢・ま・さ「「「「」」」」」

さやか「ねえ、ここセンターの一番後ろ側だよね……?」

矢部「そこからバックネットまで、全く失速しないでボールが飛んでったでやんす」

まどか「び、ビームが見えたよ……」

パワプロ「か、上条……クン?い、いったい何があったのかなあ……?」

上条「それが、僕にも全く分からないんだ。左腕だけじゃなくて、全身が物凄く軽い」

上条「でもさ、パワプロ。多分ね、君があの時野球のことを話してくれたから、野球の神様が一度野球をやってみろって教えてくれたんだ」

上条「君の言うとおり、奇跡も魔法もあったんだ」

パワプロ「え、あーうん多分そうなんじゃないかな!!??よくわかんないけどね!!」


34 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:57:59.16 ID:PTOCRNpa0
さやか「と、とりあえず恭介!あんた野球やりなさい!!ポジションはライトがいいんじゃない?目指せイチロー!」

上条「僕はそのつもりだよ。……パワプロ。あの時は本当にすまなかった」

上条「よかったら、野球をやらせてくれないかい?バイオリンも続けるけど、野球の神様に恩返しがしたいんだ」

パワプロ「あ、あ、ああ!大歓迎だ!!!(戦力アップだしこれ以上突っ込まないでおこう)」

まどか「上条くん、これからよろしくね!」

さやか「昭雄、いままでスタメンありがとう!」

パワプロ「そうだね。これからはベンチを暖めてもらうよ」

まどか「ティヒヒ、矢部くんのことは忘れないよ」

矢部「ちょ、なんでオイラがスタメン落ち前提でやんすかーーー!!!」

上条が野球部に入った!
上条との間に友情が芽生えた!

36 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 02:59:55.58 ID:PTOCRNpa0
―休日、練習―

パワプロ「とおりゃっ!」ビシュッ!

ギュルルルルルン

マミ「ナイスピッチング!」パシッ

マミ「パワプロくん。すっかりその上る球も持ち球になったわね」

パワプロ「そうですか?おっし、次の大会で度肝を抜いてやるぞー!」

マミ「ところで……その球、名前はなんなの?」

パワプロ「へっ?いや、特にないですけど。別にいらn」

マミ「ダメよ!必殺技には名前をつけなきゃ!!」

パワプロ(ひ、必殺技って、別に誰も殺さないんですけど)

マミ「う~~ん、そうね……。何がいいかしら」


37 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:00:37.05 ID:PTOCRNpa0
矢部「巴先輩!オイラ、先輩の必殺技と同じ『ティロ・フィナーレ』がいいと思うでやんす!」

パワプロ「え~~~……。なんかそれって痛いようn」

マミ「そうね……。確かにこの球はティロ・フィナーレ並みの破壊力だわ」

マミ「決まりね!パワプロくんの上る球に『ティロ・フィナーレ』の称号を与えるわ!!」

パワプロ「え、いや、それはちょtt」

マミ「 文 句 な い わ よ ね ? ? ? 」

パワプロ「な、ないです……」ズーン

パワプロ(うう……この威圧感、断れないよ)

『上る球』の正式名称が『ティロ・フィナーレ』になった!
威圧感を取得した!
やる気が下がった!

38 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:01:40.71 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「上条!勝負だ!」ビュッ

ギュルルルル!

上条「いける!」カキーン

マミ「ショート!」

さやか「ほいきたー!」バシッ ビュッ!

ザザーッ セーフ!

パワプロ「うっひゃー!今のが内野安打かよ!?」

さやか「本当にイチローかアンタは!」

中沢(おい、パワプロ。上条って、体育のとき全然ダメだったよな?……どうして?)

パワプロ(オレが聞きたい)

40 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:02:18.87 ID:PTOCRNpa0
カキーン!

パワプロ「やっべ!中島めーやるな!」

中沢「中沢だっつーの!」

マミ「レフトー!大きいわよ!」

田中(外)「うげえっ!間に合うかなー?」

矢部「うおおおおおお!!!ミタ高の外野守備リーダーの座は渡さないでやんすー!」

バシッ アウト!

田中(外)「サンキュー矢部!」

中沢「くっそー!今のは二塁打になると思ってたのに!」

パワプロ「へへっ、次は三振取ってやるぜ!」

吉村「おーいパワプロー。そろそろ代われよー」

パワプロ「おっと、悪い悪い。そろそろ交代だよな」


41 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:02:46.14 ID:PTOCRNpa0
知久「うーん。新しい人が入ってきて、いい刺激になってるようだね」

まどか「マミさんはキャッチャーとしていい女房になってるし、さやかちゃんは走攻守ハイレベルだし、
上条くんは肩以外も全部平均値を超えてるよ」

知久「矢部くんの足は未だナンバーワン。田中(外)くんも外野手として上手くやってるし、中沢くんだって相変わらずパワーは一級品だ」

まどか「パワプロくんも、最近になってエースとしての風格がますます出てきたよね」

知久「リリーフの吉村くんも控えているし、気が楽になったんだろう。前は気負い過ぎてたからね」

まどか「パパ、じゃなくて監督。早く試合がしたいよね!」

知久「ああ。その日が来るのが楽しみだね」

44 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:03:23.35 ID:PTOCRNpa0
~~~~~~~~~~~~~~~~~

吉村「いくぜー」ビシュッ

パワプロ「オレのバッティングをみろー!」カキーン

さやか「あはは!大ファールじゃーん!あとで取りに行けよー!」

パワプロ「うっ、た、たまたまだって!ごめーんまどかちゃーん、ボールちょうだいー」

まどか「いくよー」ヒュッ

吉村「まどっちサンキュー。オレの見よう見まねクレッセントムーンをくらえー」ビュッ

パワプロ「おーし!次こそ!」カキーン!

タツヤ「いっとぅあー!まぁちがいなくいっとぅあぁー!!はいったはいった、ほーむらんー!」


45 今SSでほむほむは左利き設定です ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:04:36.62 ID:PTOCRNpa0
~~~~~~~~~~~~~~~~~

テクテクテク

ほむら(……ずいぶん、平和ね。ここまで魔女が出ないケースははじめて)

コロコロコロ…

ほむら(あら。野球のボール。ここまで飛んでくるなんて)サッ

ほむら(そういえば、今はほとんど皆野球部なのね。あの上条恭介ですら)

ヒョイッ

ほむら(野球、かあ……面白そうだけど……)

ほむら(私は、アイツを倒すまでは他の事は考えられない)

ほむら(……)キョロキョロ

ほむら「……さあ、今日の先発は左のエース、アンダースローの暁美。第1球を、投げました!」

ビュッ!グイーン

ほむら「あ。曲がった」

ほむらちゃんがカーブを覚えた!

ほむら(……ちょっと楽しいかも)

46 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:06:54.23 ID:PTOCRNpa0
QB「君も野球がしたいのかい?」

ほむら「!!!?!??い、淫獣!?」

ほむら「……い、今の見てたの?///」カアァァ

QB「見てたよ。君が自作自演で実況してたのも含めて」

ほむら「消し飛びなさい!!!!!!」ズガガガガガガ

QB「きゅっぷいっ!」バコーン


47 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:08:03.85 ID:PTOCRNpa0
―練習終了―

知久「よし!今日はここまで!」

一同「「「おつかれっしたぁ!」」」

さやか「ねえねえパワプロ。まだ練習する気力ある?」

パワプロ「ん?あるにはあるけど」

さやか「そんならさー。あたしバッティングの練習したいんだけど投げてくんない?」

パワプロ「ごめん、誘ってくれるのは嬉しいけどオレ、備品の補充で買い物にいかなきゃ」

まどか「あ、いいよ。わたしと矢部くんだけでだいじょうぶだよ」

矢部「練習したかったら、グラウンドは今日もう使えないけど、河川敷なら空いてると思うでやんす」

さやか「そんなら行こうよ!」

パワプロ「いいよ。オレも色々試してみたいし」

マミ「私もいっていい?」

さやか「いいですよ。パワプロもキャッチャーがいたほうが練習になるっしょ?」

パワプロ「うん。それじゃ、巴先輩もいきましょうか」


48 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:08:54.57 ID:PTOCRNpa0
―河川敷―

パワプロ「いよっと」ビシュッ!

さやか「よっと」カァン

さやか「ダメダメ、全然曲がってないよ!それじゃスローボールだって」

パワプロ「う~ん、新しい変化球を覚えようかなって思ってたんだけど、簡単にはいかないよなー」

さやか「まあ、続けなよ。あたしはバットコントロールの練習さえ出来ればそれでいいし」

さやか「たまに、あの上るやつ投げてね」

マミ「ティロ・フィナーレよ!!!!!!上るやつなんて呼ばないで!!!!!!」

パワプロ「おっし、それじゃあ!」ギュルルルル

さやか「おっ、きたー!」ブンッ

さやか「あっちゃあー、やっぱむずいわこの球」

マミ「ふふふ。ティロ・フィナーレはそう簡単に打てないわよ」

「へっ、なーにが難しいだ。あんなしょぼい球、アタシならホームランだぜ」

49 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:09:41.07 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「!?誰だ!いきなり失礼な奴だな!」

「いよっと。ホントのことなんだからしゃあねーだろ」

パワプロ「……女の子?」

「あたりめーだろーが!!ケンカ売ってんのかテメー!」ドゴァ

パワプロ「わーごめんー!」

マミ「あ、あなたは!佐倉さん!」

杏子「お。マミじゃん。しばらくぶりだな。でもオメー、野球なんてやってたっけ?」

さやか「え?マミさんの知り合いっスか?」

マミ「佐倉杏子。魔法少女よ。とはいっても、ほとんど魔女を倒してない不真面目な魔法少女だけど」

杏子「別にいいじゃん。魔女退治つまんねーし。野球のほうが100倍面白いぜ」

パワプロ「え?魔法少女って確か……」

さやか「魔女が落とすなんとかシードでソウルジェムを浄化しないと大変なことになるんじゃ?」

杏子「アタシ、魔法滅多につかわねーもん。バットとボールがありゃ魔女なんか簡単にぶっ殺せる」

パワプロ「mjd」

さやか「そんなんありかよ」


50 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:10:24.91 ID:PTOCRNpa0
杏子「それはともかくなあ、おい、青いの」

さやか「青ゆーな!さやかって名前があるっつーの!」

杏子「なんだよお前のバッティング。見てらんねーぜ」

杏子「ピッチャー、お前もだ。そんな球、そこの青いのくらいにしか通じねーよ」

パワプロ「な、なんだとー!」

さやか「偉そうに!あんたはどうなんだ!」

パワプロ「そうだ!よーし、1打席勝負だ!負けたらもうそんなこと言うなよ!」

杏子「へっ、後悔するなよ!」


51 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:11:04.40 ID:PTOCRNpa0
~~~~~~~~~~~~~~~

マミ(初球から、ティロ・フィナーレよ!全力で来て!)

パワプロ(がってん承知!)ビシュッ

ギュルルルルルル

杏子「ほっ」

ガッキイィィィィーーーン

パワプロ「」

マミ「うそ……ティロ・フィナーレが……」

杏子「ん~。球場ならバックスクリーン直撃ってとこだな。場外狙ったんだけど」

パワプロ「く、くっそー!」

さやか「あ、あのボールをあんなに……」

杏子「ラーメンでもおごってくれりゃあ、お前にバッティング教えてやってもいいぜ」

さやか「誰があんたなんかに教わるか!」

杏子「アタシはいっつもこの辺でウロウロしてるからよ。ホームラン打たれたくなったらまた来な」

「ハーッハッハッハッハッハ!井の中の蛙とはこのことだね!!」


52 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:11:39.83 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「げっ!?この聞き覚えのある声は!!??」

「天が呼んだか、地が招いたかあ!!!」

「とおっとおっとおっとおっとおっとおっ!」

マミ(登場の決めセリフに、掛け声のセルフエコー、中々のティロリズムの持ち主ね)

シュタッ

猪狩守「高校野球界のプリンス・猪狩守、見滝原に推参ッ!!!」ジャーン!

猪狩守「フッ。久しぶりだねパワプロ。キミたちの練習はずっと見させてもらったよ」

53 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:12:25.53 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「よりにもよって一番出てきて欲しくない奴に……。ってか、お前他県だろ!なんで見滝原に居るんだよ!」

猪狩進「お久しぶりですパワプロさん。兄がどうしても見滝原ロールを食べたいって聞かなくて」

パワプロ「!進くん!久しぶりだね」

猪狩進「ええ。あのときの大会以来ですね」

猪狩守「あのロールケーキが無ければ、都会派のボクがこんな未開の奥地に来るわけないじゃないか」

さやか「おいテメー群馬ディスってんじゃねーよテメー」

さやか「……で、誰この凸凹コンビ??」

猪狩守「おやおや。高校球児なのに、この天才ピッチャー・猪狩守を知らない奴がいるとはね」

さやか「しょーがないじゃん!野球始めたばっかなんだから!」

猪狩進「へぇ。いいスイングをしてるから、野球やって長いのだとばかり思ってましたよ」

さやか「おっ、キミ分かってるねー!よしよし、お姉さんキミのこと気に入っちゃった!」

猪狩進「ボクは猪狩進です。そちらの金髪の方と同じく、キャッチャーをやっています」

マミ「巴マミよ。あなた、かなりのティロ・キャッチャーね。オーラで分かるわ」

猪狩進(?ティロってなんだろう?)

54 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:13:14.99 ID:PTOCRNpa0
猪狩守「進。そういう見え透いたお世辞はいいから。彼女のように頭が足りない子は本気にするぞ」

さやか「誰が頭が足りてないだーーーー!!!!」

杏子「おいキザヤローテメー!井の中の蛙ってどういう意味だ!」

猪狩守「そのまんまの意味さ。パワプロごときを打ち崩したからって有頂天になってるようじゃ、まだまだだね」

パワプロ「んだとー!?去年の勝負じゃお前の外野フライだったろー!?」

猪狩守「やれやれ。二流はこれだから。いつまでも過去のことに拘っているんだから救いようが無い」

杏子「ごちゃごちゃうるせー!んじゃあ、お前からもホームラン打ってやるよ!」

猪狩守「フッ。素人は本気でボクから打てると思ってるから困る」

杏子「いいから投げろ!逃げるんじゃねーぞ!」

猪狩守「仕方ない。進、3球で終わらすぞ」

杏子「むきーーーーーー!!!アタシをなめんなよ!!」

猪狩進「よろしくお願いしますね」

55 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:17:04.66 ID:PTOCRNpa0
猪狩守「行くぞ!」ビュッ

杏子(んなっ!?な、なんだこの球……)

ズバッ

猪狩守「バットが動いてないようだけど?今はただの投球練習のつもりだったんだけどね」

杏子「う、うるせー!ハンデだよハンデ!」

猪狩守「2球目!」ビュッ

杏子(よっしゃ!球威が落ちた!)

グググッ

杏子(ってえっ!?フォークかよ!!?)ブンッ

ズバッ

猪狩守「驚いたようだね?でもフォークっていうのは、最低このぐらいは落ちないとね」

杏子「へっ!テメーの球は見切った!次は打てる!」

猪狩守「面白い。大サービスだ。次はストレートを投げるよ」

杏子「んだとー!ナメやがってー!!」

猪狩守「打てるなら、打ってみなよ!」ビュッ

56 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:18:50.13 ID:PTOCRNpa0
杏子(うおわっ!この球、ちょ、むr)ブンッ

ズバァン!

さやか「ほ、本当に三球三振で決めちゃった……」

猪狩守「ハーッハッハ。ボクが言った井の中の蛙って言葉の意味、よく分かったかい?」

杏子「だーっ!くそーっ!」ガツン

まどか「おーいみんなー……!ええっ!?なんで猪狩くんがいるの!?」

矢部「今年はもう一人知らない人がいるでやんす!」

まどか「多分だけど……弟の進くん?雑誌で読んだことあるけど、凄いキャッチャーだって」

猪狩守「やあ、まどかちゃん。……えっと、隣のキミは新しいマネージャーかい?」

矢部「むきーーーー!!外野手の矢部でやんすーーーーー!!!」

猪狩守「おっとすまない。ボクは自分よりランクの低い人間のことはすぐ忘れてしまうんだ」

猪狩守「まどかちゃん。こんな高校転校して、我があかつき大附に来ないかい?ボクはキミみたいな可愛いマネージャーはいつでも大歓迎だよ」

猪狩守「もちろん、ボクの彼女になりたいっていうのもアリだよ」キリッ

まどか「……一体何をいってるかわかんないかなって」ドヨーン

57 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:19:59.16 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「て、てめーいい加減にしやがれー!去年も同じこと言ってたじゃねーか!」

さやか「誰がまどかをあんたなんかに渡すか!」

猪狩守「ハッハッハ。それなりに楽しかったよ。それじゃあ、失礼するよ」

猪狩進「お邪魔しました」ペコリ

タッタッタッ

パワプロ「ちっくしょー猪狩のヤロー!!」

杏子「ちくしょう……ちくしょおおおおおおおお!!!!!」

まどか「うわっびっくりした!」

矢部「誰でやんすこの子?」

さやか「えっとね……」

~~~さやか説明中~~~~

58 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:21:38.06 ID:PTOCRNpa0
矢部「そんなことがあったでやんすねえ~」

まどか「佐倉さん。あんまり気にしない方がいいよ?猪狩くんってああいう人だから」

杏子「……おい。オメーら高校生だよな?」

パワプロ「え、うん」

杏子「大会とかあんだろ。アイツの高校とは対戦するのか?」

パワプロ「あかつき大附とは県が違うから、まず甲子園に出ないと対戦出来ないかな」

杏子「……お前らのとこに入部させろ。アイツをぶっ潰す」

さやか「ちょ、冗談じゃない!誰があんたなんかと!」

杏子「青、テメーはだまってろ」

さやか「だから青ゆーな!」

杏子「心配いらねえ。甲子園にはアタシが出場させてやる。アタシは年齢的にはオメーらと一緒だ。なんの問題もねえ」

マミ「佐倉さん。あなた高校通ってないじゃない……」

杏子「そーだけど、一人くらい居ても別にいーだろ」

パワプロ「無理だって!学籍なきゃ甲子園にだって出れねーよ!」

「その心配はないですわ!!」デデーン!


59 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:22:41.19 ID:PTOCRNpa0
さやか「!?」

まどか「仁美ちゃん!?」

パワプロ「居たの!?」

仁美「どうもイマイチ影の薄いこの私、佐倉さんのために一肌脱ぎましょう!」ピッピッ

パワプロ「?なんで携帯?」

仁美「もしもしお父様?かくかくしかじか」

パタン


60 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:23:38.12 ID:PTOCRNpa0
仁美「佐倉さん!あなたは今から見滝原高校2年生です!学生証は受付で言えばもらえますわ」

パワプロ「ええーーーーーっ!!?」

仁美「私のお父様に掛かれば、このくらい造作も無いですわ。それじゃあ、ごきげん麗しゅう」テクテクテク

矢部「流石仁美ちゃんは格が違ったでやんす」

杏子「とにかくよくわかんねーけど、これで野球部に入れるんだな」

杏子「ピッチャー!ぜってーアイツぶっ潰すぞ!」

パワプロ「あ、あの~オレパワプロっていいます……。名前で呼んでくれたら嬉しいかなって」

杏子「いっけねバイトの時間だ!それじゃ、明日からよろしくな!」タッタッタッ

矢部「嵐のような子でやんすねえ」

さやか「ねえ、マジであいつ入れんの?あたしあいつと野球したくない」

マミ「あの子がチームプレイを出来るとは思えないわ……」

パワプロ「ま、まあ、いいじゃないですか。野球の腕は確かなんだし」

まどか「きっと大丈夫だよ。多分だけど、そんなに悪い子じゃないと思うし」

パワプロ(実際、杏子ちゃんが入れば攻撃力は大幅アップだな……)

杏子ちゃんが野球部に入部した!?

61 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:25:33.84 ID:PTOCRNpa0
―帰り道―

さやか「そういえば、パワプロ」

パワプロ「なに?」

さやか「アンタ、進くんとはしばらくぶりらしいけど?」

パワプロ「ああー、古い話だよ。オレが中3のとき、猪狩のいるあかつき中学と対戦したことがあるんだ」

パワプロ「猪狩がピッチャーで、進くんがキャッチャーね」

矢部「え?パワプロくんってこっちに引越してきたんでやんすか?」

パワプロ「いや?ずっと見滝原だよ?」

まどか「えっ……ってことはもしかして……ぜ、全国大会!?」

矢部「パワプロくん、全国大会経験者でやんすか!!??」

パワプロ「うん、一応ね。でもオレが凄かったんじゃなくて、周りが凄かっただけだよ」

まどか(そんなこと、一言も言ってなかったから分かんなかったよ……)

マミ「やっぱりパワプロくんは只者じゃなかったわね。ティロ・ピッチャーなだけあるわ」

パワプロ「いや、中学の時は外野ですよオレ」

さやか「うん、そこは分かった。でも、ムカツクほうの猪狩はなんであんたに突っかかってくるの?」

62 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:26:04.15 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「んーっと……思い当たるのは……」

パワプロ「3回目のあかつき戦、そのときの3打席目でオレが猪狩からタイムリーを打ったからかなあ?試合には結局負けたんだけど」

パワプロ「オレのタイムリーがなかったらあいつ、全国大会全試合完封勝利で優勝だったんだ。それを阻止されたんだからそりゃあ腹が立つわな」

まどか「ええーーっ!?ってかパワプロくん、すごーい!!」

矢部(ちょ、もしかしてパワプロくんって本当はもの凄い選手でやんすか!?)

パワプロ「いやいや。3年が少なかったし、下位打線だから大したことないって」

マミ「ふふっ。謙遜しちゃって」

63 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:27:05.81 ID:PTOCRNpa0
―猪狩、帰りタクシー―

猪狩進「あの赤い髪の人、かなりのパワーヒッターだったね。もし当てられてたら、兄さんでもホームランだったんじゃない?」

猪狩守「だが、当たらなきゃどうってことはない」

猪狩守「アイツがあまりにも昔のボクそっくりだったから、見てられなかったのさ」

猪狩進「あの青髪の人も侮れないね……。パワプロさん、最近は表舞台で見ないけど、近々対戦することになりそうだね」

猪狩守「その時こそ、因縁に決着を付ける時だな」

猪狩守「……それより進。アイツの球、見ていたか?」

猪狩進「ん?しばらくは新しい変化球を練習してたみたいだけど、最後かな?気のせいかもしれないけど、上にホップする物凄い球を投げていたような」

猪狩守「お前も気付いていたか。……アイツ、しばらく見ないうちにとんでもない物を身に付けていた」

猪狩守(……全国であの一撃を貰うまで、ボクはあの赤髪のような井の中の蛙だった)

猪狩守(あれからだ。キミのお陰で、ボクは更なる高みへと上ることが出来たんだ)

猪狩守(……パワプロ。絶対に勝ち上がって来いよ。キミはこんな所でくすぶっている男じゃない)

猪狩守(あの球、絶対にボクもモノにしてみせる)

河川敷で練習した。とにかくいろんなことが起こった。

変化球ポイントが上がった!
猪狩のやる気が上がった!

64 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:28:09.17 ID:PTOCRNpa0
―週明け、学校―

早乙女「またまた転校生が来てるので、紹介しますー」

バコンッ

パワプロ「ドアを蹴り飛ばすなー!」

杏子「佐倉杏子だ。野球をしに来た!勉強はどーでもいい」

早乙女「コラー!学校は勉強をしに来る所よ!」

杏子「うげっ!?ま、マジ!?勉強しなきゃなんねーの!!??」

さやか「当たり前じゃない……何考えてんだあいつ」

まどか「ティヒヒ、にぎやかになりそうだね」


65 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:28:45.37 ID:PTOCRNpa0
―放課後―

杏子「あーよく寝たー!おら、グラウンド行くぞ!」

パワプロ「っしゃあああオレもよく寝たーー!野球だ行くぜ矢部くん!」

矢部「ぐっすり寝て下半身中心に元気でやんす!モチのロンでやんす!!」

さやか「よっしゃー!一気に目が覚めたー!」

ダダダダダ


ほむら「……野球部の人って、みんなこんな感じなの?」

中沢「いや、あの3人と新しい子だけじゃないかな。他の奴は割とマジメだよ」

ほむら「テスト大丈夫なのかしら」

中沢「ウチのテスト、授業聞いてれば赤点まず無いんだけど……。アイツら聞いてないからなあ」

ほむら(ってか私も3年間飛んでてかなり危ないのよね……)ズーン


66 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:29:34.27 ID:PTOCRNpa0
―グラウンド―

パワプロ「あー、またまた新入部員が来てるので紹介する」

杏子「佐倉杏子。ファーストやってた。打順は4番以外受け付けねえ。目標は甲子園で猪狩をぶっ潰すこと」

ザワ……ザワ……
マジカヨーイカリッテ……

パワプロ「それじゃあ、今日はキャッチボールからはじめy」

杏子「あん?そんなんやる必要ねーよ。打ちてーからお前投げろ」

パワプロ「いやいや、オレ一応キャプテンなんだからオレの指示に……」

杏子「めんどくせー。んじゃあ勝手にやらせてもらうぜ」

パワプロ「っておいおい!言うこと聞けってー!」

さやか「ちょっとあんた!どういうつもり!?」

杏子「どういうつもりも何も、キャッチボールなんか意味ねーっつーの」

マミ「佐倉さん!野球は基礎とチームワークよ!ちゃんと皆と練習しなさい!」

さやか「マミさんの言うとおり!連携ミスして失点したらどーすんだ!」

杏子「1,2点失点しようが、アタシがホームラン打てば4点くれー余裕だっつーの」

さやか「そんな考えが通用するわけないじゃん!いつでも打ててたまるか!」

67 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:30:43.35 ID:PTOCRNpa0
杏子「へっ。凡人の発想だな」

さやか「なにをーーーーー!!!」

ドカスカボカスカドカ!

パワプロ「お、おいやめろって!んじゃあ分かった!まずバッティングからはじめよう!」

パワプロ「そのかわり終わったら守備練習だからな!」

―打撃練習―

田中(外)「んじゃあんこちゃん。オレがトスするから」

杏子「『あんこ』じゃねー『きょうこ』だ!!」ドカッ

田中(外)「ひえええーごめんーー!!」

田中(外)「……ん?そのバット、金属じゃない?」

杏子「竹だ。金属じゃボールが飛びすぎて練習にならねーからな。ほら、早くトスしろよ」

田中(外)「清原選手みたいだなー。ほいほいっと」ヒョイッ

カアァァン!! ブチッ

68 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:31:03.24 ID:PTOCRNpa0
田中(外)「えっ……?ネット破れた……?」

杏子「おいおいーこんな弱いネット使ってんのかよー!もっと強いのにしとけよー!」

中沢「なんつーパワーだ……。俺、今まで一番の強打者だったのに……」ズーン

上条「伊達に「4番以外受け付けない」って言うだけはあるね」

さやか「いくらパワーがあるからって、あんなスタンドプレーヤーじゃ役に立たないって!」

杏子「ヘボい奴ほど、スタンドプレーだとかごちゃごちゃいいやがる」

さやか「なにぃーーーー!!」

ドカスカボカスカドカ!

パワプロ「だからケンカすんなーーー!!」


69 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:31:43.61 ID:PTOCRNpa0
―守備練習―

パワプロ「よーし!次は守備練習だ!」

杏子「キャッチボールなら、やんねーぞ」

パワプロ「ああ。だから今日は変更してシートノックにしよう。これならいいだろ?」

杏子「(げげっ!!??)」

パワプロ「杏子ちゃん?いっとくけど、部員である以上やらないってのはナシだぞ!」

杏子「……お、おう。やってやろうじゃねーか!」

パワプロ「それじゃ、各自守備について!ボールを捕ったら、ランナーを刺すつもりで送球すること!」


パワプロ「いくぞー!」カキーン

マミ「ショート!」

さやか「ほいっ、ファースト!」シュッ

杏子(わっ……!来たっ!)ポロッ

さやか「あー、何落としてんだー!」

杏子「へ、へっ!テメーの送球を見てやったんだよ!」

70 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:32:18.83 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「ほら、余所見しない!」カキーン

マミ「ファースト!……平凡なファールフライね」

杏子(んっと、フライは落下地点を予測して……右手はミットに添えて……)

ポロッ

中沢「えっ!?」

マミ「い、今のは絶対に落としちゃダメな球よ……」

さやか「ちょっとどういうつもり!?そんなにやりたくないの!?」

杏子「うるせーな!ああ、そうだよ!守備なんか大っきれーなんだ!」

杏子「おい、控えの奴、代われよ。アタシは休むから」

さやか「な、何考えてんの!?」

杏子「さっき言っただろ。守備練習なんか凡人がやることなんだよ」




「いい加減にしろ!!!!!!!」

71 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:32:37.35 ID:PTOCRNpa0
中沢「!!??今のパワプロか!?」

矢部「あんなに怒鳴ったの、初めてみたでやんす」

パワプロ「ふざけんなよ!どんなに打てても、皆と練習しねー奴はいらねーよ!」

杏子「おーそうかよ!んじゃ帰らせてもらうぜ!」ダッ

パワプロ「クソッ!……仕方ない。座子田、代わりに入ってくれ。続けよう」

まどか(杏子ちゃん……もしかして……?)

72 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:33:06.55 ID:PTOCRNpa0
―帰り道―

マミ「困ったわね。昔コンビで魔女退治してたときもあんな感じだったけど、治ってないわ」

さやか「ったく何だよアイツ!ふざけんのもいい加減にしろっつーの!」

まどか「……ねえ?」

矢部「どうしたでやんすまどかちゃん?」

まどか「わたし思うんだけど、杏子ちゃん、練習したくなかったわけじゃないんじゃないかな」

さやか「あんなやる気の無い守備してた奴が?」

まどか「そこだよ。本当にやる気無かったのかなあ?」

マミ「始めたばかりの私でも処理できそうな球を捕らなかったのよ」

まどか「ううん。捕らなかったんじゃなくて……」

まどか「捕れなかったんじゃない?」

さやか「えっ?」

矢部「なるほど、分かったでやんす。杏子ちゃんは、守備が物凄く下手なんでやんすね」

まどか「自分の所にボールが来たとき、凄く焦った顔してたの」

さやか「なーんだ。偉そうにしてたクセに、ただのヘタクソなんだ。なっさけなー」

73 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:33:51.54 ID:PTOCRNpa0
さやか「パワプロ。もうあんな奴ほっといて……」

パワプロ「そんなこと言うなよ。下手なのはいいんだ」

パワプロ「オレが怒ったのは、チームの和を乱すようなことをするからだよ」

パワプロ「チームメイトなんだから、自信無いなら無いって言ってくれりゃ、それでいいんだ」

まどか「意地っ張りっぽいから、難しそうだけど……」


―翌日、朝練終わり―

パワプロ「やっべー宿題やってねー!1限始まる前にやんねーと!」

パワプロ「あ、杏子ちゃん。おはよー」

杏子「……」

パワプロ「おいおい。挨拶くらい返してくれよー」

杏子「……おう」

パワプロ「昨日は怒鳴ってごめんな。朝練は自由参加だからいいけど、夕方の練習には来てくれよ」

杏子「気が向いたらな」


74 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:35:24.41 ID:PTOCRNpa0
―放課後―

パワプロ「皆揃ったな。今日は守備を重点的にやろう!」

杏子「なんだよーまたかよー。打撃練習のほうがいいんだけど」

パワプロ「そう言うなよ。守備は皆いなきゃ出来ないんだからさ」

パワプロ「それに試合形式でやるから、ちょっとは楽しいと思うぜ?」

杏子「そんじゃアタシ攻撃側に回らせろよ」

矢部「スタメン有力候補はまず守備からでやんす。ベンチ希望ってことでやんすか?」

杏子「チッ……。わーったよ。つきゃいいんだろ」


パワプロ「座子野!いくぜ!」ビュッ

カキーン

マミ「サード!」

中沢「とおっ!」パシッ

パワプロ「ナイスキャッチ!どんどん行こう!」

75 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:36:45.98 ID:PTOCRNpa0
~~~~~~~~~

カキーン

マミ「ファースト!」

杏子(よしっ、このゴロなら……)

ポロッ

杏子(わっ、やべー!)セーフ!

さやか「何やってんだー!」

杏子「うるせー!お前だってさっき落としてただろー!」

パワプロ「気にすんな!次ちゃんと捕ろう!」


~~~~~~~~~~

パワプロ「よし!一回休憩挟もう!」

タッタッタッ

杏子(ハァ、ハァ、ハァ……しんど……)ドサッ


76 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:37:18.02 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「……まどかちゃん。杏子ちゃんの守備、どんな感じ?」

まどか「う~~ん……。エラー率、かなり高いよ。5割いくかも……」

パワプロ「……とてもじゃないけど、今のままじゃスタメンは無理だな」

まどか「でもバッティングは凄いんだよね。せめて普通に捕球出来るようになってくれれば」

矢部「練習しようとしてくれないでやんすからねえ。このままじゃ代打専門でやんす」

さやか「……」

タッタッタッ

パワプロ「さやかちゃん?」

77 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:38:16.55 ID:PTOCRNpa0
杏子(……くっそーー……なんで捕れねーんだ)

さやか「……ねえ」

杏子「な、なんだ……よ……。少しでも休みてーんだ……話かけんな……」

さやか「なんであのぐらいでバテてんの?」

杏子「バテてなんかねー……」

さやか「バテてんじゃん。バレバレだっつーの」

さやか「……アンタ、守備下手なんでしょ」

杏子「!!!??なっ、て、テメーふざけんな!」バッ

さやか「もうバレバレだから。下手ならなんで練習しようとしないの!?なんで嫌がるの!?」

杏子「なんでアタシが下手って前提で話進めてんだよ!」

さやか「下手なら下手なりに努力したらどうなの!?」

杏子「だから下手っつーんじゃねーよ!!」

さやか「下手に下手っつって何が悪い!このヘタクソ!!!!」

杏子「んだとぉ!!?」ビュッ

さやか「いったっ!!」バチッ


78 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:39:00.43 ID:PTOCRNpa0
まどか「!!パワプロくん、あっち!」

パワプロ「うえええっ!?またやってんのかあの二人!」

杏子「へっ。ショートならこんな球当たり前だぜ。下手なのはテメーじゃねーか」

さやか「いきなり不意打ちで来る球があるか!」ブンッ

杏子「いってっ!」ドコッ

さやか「フンッ。強がってる割にはそんな球でビビってんじゃん。こんな送球ファーストじゃ当たり前に来るけど?」

杏子「テメーのクソボールなんか誰が捕るか!」ガスッ

さやか「何をー!!」ドカッ

ギャーギャー!!
ギャーギャー!!

矢部「け、ケンカでやんすー!」

中沢「やんすー!じゃねーよ止めろよ!うわっ!?」ドカッ

田中(外)「落ち着けーどごぁっ!?」バキィッ

まどか「やめてよ二人とも!!!!」

まどか「同じチームメイト同士で争うなんて……こんなの絶対おかしいよ!!!」

80 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:41:27.27 ID:PTOCRNpa0
さやか「何いってんの!悪いのは下手だって認めないコイツで……」

杏子「下手下手うるせーんだよ!!下手っつーんじゃねーよド下手が!!!」

「止めなさい!」ビシュッ!ビシュッ!

さやか「いったっ!」

杏子「って!誰だボールなんか投げやがって!」

まどか「!?い、今投げたのほむらちゃん!?」

まどか(あの距離からちゃんと急所を外して当てた……すごいコントロール……!)

パワプロ(そういえば最近よく練習見てるよな)

矢部(まさか、オイラに気があるでやんすか……!?)ドゥフフフ

杏子「なんだテメー!トーシロはすっこんでろ!」

ほむら「私は冷静な人の味方で、無駄な争いをするバカの敵。今のあなた達は、間違いなく後者よ」

ほむら「パワプロくん。あなたキャプテンでしょ?ほら、上手くまとめなさい」テクテクテク

パワプロ「なんか言うだけ言って去ってったんだけど!?」

矢部(ただ出てきたかっただけでやんすか?)

81 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:43:42.19 ID:PTOCRNpa0
~~~~~~~~~~~

パワプロ「……杏子ちゃん。はっきり言おう。今のキミはスタメンじゃ無理だ」

杏子「な、何ィ!?コノヤロー、どういうつもりだ!」

パワプロ「キミのエラー率はいくらなんでも高すぎる。それがやる気が無いのか、守備が苦手なのかは
オレには分からない。けど、数値として出てる以上キャプテンとしてオレはキミをスタメンに出来ない」

杏子「て、テメー、まさかずっとベンチとか言うんじゃねえだろうなあ……」

パワプロ「そんなこと言ってない。キミのバッティングは素晴らしい。文句無しに4番打者だ。
もしキミが守備でも最低限の水準に達すれば、オレは4番を任せるつもりだ」

パワプロ「……ただ、キミがずっと今のままであればベンチだ。ましてや今のようにトラブルの原因になるんだったら、ベンチにすら入れない」

杏子「!!!」

パワプロ「チームのムードを悪くする奴は、要らない」

パワプロ「さやかちゃん。キミにだって言ってるんだぜ」

さやか「なっ、ちょ、ちょっと待ってよ!悪いのはアイツで……」

パワプロ「体育会系特有の連帯責任ってやつさ。悪いけど、今日一日頭を冷やしてもらうよ。
頭が冷えたら、また明日から一緒にやろう」ニコッ

さやか「そんなぁ~~笑いながらいわないでよぉ……」

杏子(ち、ちくしょう……ここでもそんな位置なのかよ……)

82 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:44:27.03 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「杏子ちゃん。もし守備が苦手なら、言ってくれよ。チームメイトなんだから、守備練習くらいいつでも付き合うからさ」

杏子「ち、チームメイトだぁ?」

パワプロ「ああ。オレ達、チームメイトだろ?なんでも相談してくれよな」

杏子「……ケッ。そんな上っ面だけのセリフ、聞き飽きてんだよ!」ダッダッダッ

パワプロ「あ、おーい!!!どこ行くんだー!!」

まどか(杏子ちゃん……)

83 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:44:54.08 ID:PTOCRNpa0
―帰り道―

さやか「うう、あの後本当にずっと腹筋させるなんて、こんなのってないよぉあんまりだよぉ」ガックシ

さやかちゃんの筋力ポイントが上がった!

上条「あはは。まあ、さやかだって悪かったんだから仕方ないよ」

矢部「それじゃ、また明日でやんすー」

パワプロ「おつかれー!」

タッタッタッ

パワプロ「まどかちゃん。この後、監督に会えない?」

まどか「杏子ちゃんのことだね。うん、相談しといたほうがいいかも」

84 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:46:15.62 ID:PTOCRNpa0
―まどホーム―

まどか「ただいま~」

詢子「おかえり。遅かったじゃないか」

パワプロ「お邪魔しますー」

詢子「おおっ?そーかそーか!とうとうまどかも男を連れてくるようになったかー!」

まどか「……へっ?え、い、いや、そ、そんなんじゃなくてパワプロくんはただ野球部のキャプテンで……///」アタフタ

詢子「なーんだ。……まあ、まどかならもっといい男捕まえられるよなあー」

パワプロ「うおおおおいいい!?ナチュラルにオレのハートをえぐらないでくださいよー!」

詢子「あっはっはっは。まあそう気を落とすな少年。決して悪くないぞ~?監督に会いに来たのかい?」

パワプロ「そうなんです。ちょっと相談したいことが……」

詢子「奥にいるよ」

~~~~~~~~~~~~

知久「やあ、よく来てくれたね。練習はどうだい?」

パワプロ「実は……」

85 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:47:58.99 ID:PTOCRNpa0
~~~パワプロ説明中~~~~

知久「なるほど、ねえ」

まどか「杏子ちゃん、決して悪い子じゃ無いと思うの。何か無いかなあ?」

知久「うーん。きっとその子、過去に何かあったんじゃないかい?」

パワプロ「えっ?過去に?」

知久「どうも、チームっていうのを意図的に避けてる気がしてね。例えば、チームメイトに騙されたとか」

知久「だから自分のことだけを考えてプレイするようになったんじゃないかなあ」

パワプロ「んじゃあ、何があったか聞いてみたほうがいいんでしょうか?」

知久「いや。彼女の性格からして、自分から話そうと思わない限り聞けないだろうね」

パワプロ「そんなー……。じゃあどうすれば……」

知久「実はねパワプロくん。僕はそんなに危惧するほどでも無いと思ってるんだ」

パワプロ「ええっ!?野球部崩壊の危機ですよ監督ー!?」

知久「大げさだなあ。チームメイト同士の対立なんて、よくあることさ。お互いに、一回衝突しなきゃ分からないものだよ」

知久「僕のチームでも、同じようなことがあったよ。でも、みんな野球が好きな奴ばかりだから、
結局は歩み寄るしかなかったんだ。野球は一人じゃ出来ないからね」

86 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:49:04.54 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「う~~ん、そういうもんなんですか?」

まどか「時が解決してくれる、ってこと?」

知久「うん。その佐倉さんって子も君達と同じく、野球が好きなんだからそのうち馴染めるようになるさ」

知久「それに、彼女には猪狩くんを倒すっていう大きな目標があるじゃないか。すぐに君達の存在の頼もしさに気づいてくれるよ」

パワプロ「オレたち、頼もしいのかなあ……」

まどか「頼もしいよ!それはわたしでも分かるよ!」

パワプロ「ありがと。……分かりました監督。もう少し、様子を見てみます」

知久「また困ったら、いつでもおいでよ。そうだ。君さえよければ、ご飯食べていくかい?」

パワプロ「ええっ!?それは嬉しいんですけど、いいんですか?」

詢子「ひとり、君にいて欲しいって聞かない奴がいるよ」

タツヤ「パワプロにーちゃん!やきゅうしようぜ!」

知久「すぐに用意するから、よかったらタツヤの相手をしてくれないかい?」

パワプロ「あはは。それなら喜んで。おーしたっくん、キャッチボールでもするかー!」


87 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:50:32.13 ID:PTOCRNpa0
― 数日後、教室 ―

パワプロ「最近、杏子ちゃん練習に来なくなったなあ」

矢部「学校にもあんまり居ないでやんすねえ」

さやか「何考えてんだか」

ガララッ

まどか「あ!杏子ちゃん!最近学校来てないけどどうしたの?」

杏子「なんだっていいだろ。ちょっとバイトが忙しいだけだ」

さやか「おいおい高校生。バイトより学業が優先だろー」

杏子「わーってるようるせーな。明日からはちゃんと出るっつーの」

パワプロ「……?杏子ちゃん、顔に傷があるけど」

矢部「ま、まさかケンカでやんすか!!??暴力絶対ダメでやんすよ!!」

杏子「!!?ば、バカちげーよ!ただ転んだだけだ!」

さやか「アンタ、暴力事件で出場停止とかになったら一生恨むからね!」

杏子「だからちげーって!」

まどか「ティヒヒ、ケガには気をつけてね。野球出来なくなっちゃうから」

88 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:51:26.21 ID:PTOCRNpa0
―放課後―

まどか「……あれ?」

パワプロ「どうしたの?」

まどか「いや、気のせいかもしれないけど、ボールが少ないの」

田中(外)「誰か盗んでるのかい?でもボールなんか盗んだってなあ」

パワプロ「きっと気のせいだよ。練習しよう」


―学校グラウンド―

吉村「あれ?あんこちゃんは?」

上条「え?授業終わって一目散に走り出したから、もう来てるのかって思ってたよ」

さやか「サボりかよーあいつ。ふざけんな!」

マミ「練習にも来ないって、困ったわね」

パワプロ「……来てないのはしょうがない。練習はじめよう!」

オーッ

まどか(……あれ?昨日全部拾ったはずなのにボールがいっぱい転がってる……)


89 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:52:03.67 ID:PTOCRNpa0
~~~~~~~~

パワプロ「結局来なかったなー杏子ちゃん」

矢部「まさかホントに……他校生徒とケンカしてないでやんすかねえ?」

まどか「ウェヒヒ。だいじょうぶだって。そんな子じゃないよ」

イクヨー オッシャコイー! カキーン パシッ

パワプロ「……お。野球の練習してる。社会人かな?」

矢部「ノック受けてるでやんす」

まどか(……あれ?あの子、もしかして)

90 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:52:40.52 ID:PTOCRNpa0
―夜、部室―


さやか「やっべー生徒手帳忘れたー!あれが無いと自主トレのメニューが……」

ガチャッ

さやか「あるぇー!?部室の鍵が開いてるー!?」

さやか「……あったあった。グランドに誰かいるのかなあ?」

さやか「……ん?なんで寝袋?」


―グラウンド―

さやか「……お。やっぱ誰かいる。こんな時間まで壁当てなんて頑張るなあ」

さやか「誰だろ?」テクテクテク

さやか(……えっ!?)

91 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:53:33.16 ID:PTOCRNpa0
杏子「ハァ……993……もうすぐ1000だ……今日もぜってーいってやる……」ビシュッ

パシッ

杏子「あ、あと……もうちょっとだ………」

杏子「うおりゃっ!」ビシュッ パシッ

さやか(あいつ……ずっとやってたの……?)

杏子「1000!」ビシュッ バシッ

杏子「っしゃあ!終わったー!」バタッ

さやか(…………)

さやか「ファースト!いったよーー!!」カキーン

杏子「えっ!!??」バッ

杏子「くっ、遠いな!けど!」ダダダダ

杏子「とりゃっ!」バシッ

バタッ

杏子「……よっし、特訓の成果あり!」グッ

92 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:55:17.98 ID:PTOCRNpa0
さやか「ナイスキャッチ!」パチパチパチ

さやか「やるじゃん!」

杏子「うげっ!!誰かと思ったら、お前かよー!一番見られたくない奴に……」ガックリ

さやか「まあまあいーじゃん。はい、タオル」ヒョイッ

杏子「……サンキュ」パシッ

さやか「ずっとやってたの?」

杏子「……ああ。ここしばらく、夕方まで別のとこでノック受けてて、終わったらここで壁当て」

杏子「別のとこってのは、バイト先な。社会人野球のチーム持ってんだ」

さやか「うえぇっ!?そこまでやってたんだー!」

杏子「守備が下手じゃ、スタメンになれねーんだろ。アタシはスタメンで猪狩をぶっ潰すんだ」

さやか「ところでアンタ、鍵持ってたっけ?」

杏子「あんな鍵、ヘアピン一本ありゃ開けられる。つーか今あそこに住んでるし」

さやか「あの寝袋アンタのかいっ!ってか鍵開けるなんて犯罪だっつーの!」ベシッ

杏子「ってっ!別に何も盗んじゃねーよ!ただ住んでボール借りただけだ!」

さやか「あはは。サボってたわけじゃ無かったんだね。てっきり、もう辞めるのかって思ってた」

94 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:55:49.57 ID:PTOCRNpa0
杏子「バカヤロー誰が辞めるか!ぜってー野球はやめねーよ!」

さやか「ゴメンゴメン。隠れて練習しているような奴がやめるわけないよね」

さやか「でもさー、別に隠れてすることないじゃん。水臭いなー」

杏子「なんだよ水臭えって。お前、アタシのこと嫌いじゃなかったのかよ?」

さやか「さっきまでは、ね。アンタが頑張ってるとこみたら、別に嫌いじゃなくなっちゃった」

さやか「頑張ってる奴は、嫌いじゃないよ。それに、チームメイトだしね!」

杏子「ピッ……じゃなくてパワプロみてーなこといいやがる」

さやか「あはは。でも、実際そーじゃん?」

杏子「……」

95 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:56:30.59 ID:PTOCRNpa0
~~~~~~~~~

さやか「はい、ドリンク」

杏子「サンキュ」ゴクゴク

杏子「ぷっはー!」

さやか「うわっ、一気飲みしやがった」

杏子「ノド乾いてたんだ。生き返ったぜ」

杏子「……」

さやか「……」

杏子「……なあ、お前、魔法少女のこと知ってんだよな?」

さやか「うん。なる気は無いけど。留年するらしいし」

杏子「?……アタシさ、親父がプロ野球選手だったんだ」

96 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:58:07.44 ID:PTOCRNpa0
さやか「へっ?」

杏子「元々は神父だったんだけどな。でも、プロ選手の夢が捨てきれなくて、一般参加のテストで入団したんだ」

杏子「……でも、入団したはいいけど万年二軍のお荷物投手で、いつクビんなってもおかしくないような選手だった」

杏子「親父に一度でもいいから1軍で投げて欲しかった。そう思ってたらさ、キュゥべえの奴が来たんだよ」

杏子「アタシは願った。親父を1軍で活躍させて欲しい、ってな」

さやか「それで魔法少女になったんだ……」

杏子「その願いで、親父は変わったよ。1軍で大活躍するエースピッチャーに」

さやか「よかったじゃん」

杏子「……でもさ、万年二軍のオッサン投手がいきなり1軍で大活躍したんだ。
チームメイトから妬まれに妬まれた。グラブやスパイクがボロボロにされてるのは当たり前。優勝しても、誰も親父に駆け寄らない」

杏子「そしてひとりぼっちになって、最後は賭博の濡れ衣を掛けられてクビになったんだ」

さやか「そ、そんな……」

杏子「その後親父は荒れに荒れて、蒸発。アタシ以外の家族も、アタシを置いてどっかいっちまった」

杏子「アタシがよかれと思って願ったことが、家族を壊しちまったんだ」

97 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 03:59:42.12 ID:PTOCRNpa0
杏子「それからアタシは、自分のことだけ考えて生きるように決めた。野球も同じだ。チームなんか信用しないで、自分のためだけにプレイした」

杏子「そうしたら、誰からも相手にされなくなってチームからも外された。
元々下手だった守備だって、練習しようにも練習する相手が居ない。ずっと下手なままだった」

杏子「だからアタシ、夜中にバッティングセンターに忍び込んだりしてバッティングだけは
誰にも負けないように努力したんだ。そうすりゃ守備が下手でも誰も文句いわねーだろって思ってな」

杏子「でも、守備が下手でチームプレイも出来ないから、どっかで助っ人で呼ばれて代打専門。
チャンスの場面で交代して、点を入れたらはいお疲れ様っていう感じだったんだ。もちろん、呼ばれた先でも誰も深く関わろうとしねえ」

杏子「それどころか、面と向かって「下手」とか「聖域」とか「代打子ちゃん」なんて呼ばれたこともあった」

さやか「そうだったんだ……だから、下手って言われてあんなに怒ったんだね」

杏子「……でも、仕方ねえよ。ってかなんでお前にこんなこと話してんだろうな」ハハッ

さやか「ほんっとゴメン!」

杏子「へっ?」

さやか「そんなことがあったなんて知らなかったけど、ひどいこと言ってゴメン!!」ガバッ

杏子「いや、別に謝らなくていいって!頭上げろよ!」

杏子「……むしろ、謝んのはアタシのほうだ。すまなかった」

98 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:00:34.50 ID:PTOCRNpa0
さやか「いーよ別に!……でもさ、一個だけお願いしていい?」

杏子「?」

さやか「今の野球部のみんなのことは、チームメイトだと思って信じて欲しいな!」

さやか「上っ面なんかじゃないからさ!」

杏子「……分かってるよ。けどさ、アタシひねくれてるから、まだ信じられなくて……」

さやか「ん~そっかー。じゃあさ、ちょっと待って!携帯携帯……」

さやか「『野球部、今から来れる人はグラウンドに集合!』っと」ポチッ

杏子「おいおい!もうこんな時間だぜ!来るわけねーだろ!?」

さやか「誰か一人でも来たら、絆もチームワークもあるって信じてよ!」

杏子「流石に誰もこねーって!」


―しばし時間経過―


杏子「ほ、ほら!やっぱ誰もこねーじゃん!」

さやか「……あっち、見て」

杏子「……えっ!?ま、マジで?」

99 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:02:07.65 ID:PTOCRNpa0
田中(外)「美樹ー、来たぜー。おお!あんこちゃんもいるじゃーん」

吉村「あんこちゃんおーっす!」

中沢「佐倉さん!来てくれたんだね!」

パワプロ「おいおい。何かと思ったら、面白いことになってるじゃん」

矢部「秘密特訓でやんすか?青春でやんすねえ」

上条「あはは。みんな来てるし」

マミ「私だけかと思ったら、こんなに来てるなんて」

まどか「ティヒヒ、みんな友情に熱いなあ」

さやか「……ね?絆も、チークワークもあるんだよ?」

パワプロ「おーいさやかちゃーん。それオレが上条に言ったやつじゃん」

さやか「えーでも、最初にあたしが言ったような気がするんだよねー」

アハハハ ワハハハ
ワイワイガヤガヤ

杏子「……何がどうとか言ってねーのに、来るなんて」

100 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:03:06.75 ID:PTOCRNpa0
杏子「……何がどうとか言ってねーのに、来るなんて」

パワプロ「チームメイトだからね。当然だろ?」

まどか「きっと杏子ちゃんがメールしても、ここに居る人は来たと思うよ?」

矢部「当然でやんす!ダチでやんすから」ニコッ

田中(外)「びっくりしたけど、後悔はしてないぜー。あんこちゃんが頑張ってるの分かったからな」

マミ「佐倉さん、きっと守備練習でしょ?泥だらけだもん。頑張ったのね。その顔の傷も練習でついたんでしょ?」

まどか「ウェヒヒ、ボールの数が減ってたの、杏子ちゃんだったんだ」

まどか「あと、夕方ごろノック受けてたでしょ?頑張ってくれてたんだね」

パワプロ「あ、あれ杏子ちゃんだったんだ」

杏子「!!??そ、そっちまでバレてたの?」

まどか「別に隠さなくてもいいのに。ケガしてないかみるから、みせて」

杏子「……みんな」

杏子「みんな、本当にすまねえ!」ガバッ

杏子「今まで、ワガママばっか言って、ゴメン!!!!
今度からちゃんとパワプロの言う事も聞くし、下手だけど守備もちゃんと練習するから、
こんなアタシでよかったら、また明日から一緒にやらせてくんねーか!?」

102 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:04:27.41 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「何言ってんだよ。チームメイトが一緒に練習するのは当然だろ?」

杏子「えっ?」

上条「僕だって始めたばっかりなんだ。佐倉さん、一緒に上達しよう!」

パワプロ「それに、部活に来なかった分きっちり練習してもらわないとな!」ニヤリ

矢部「えへへ。サボりの罰は体で払ってもらうでやんす」ニヤリ

さやか「あんたが言うと違う意味に聞こえるんだっつーの!」ゲシッ

矢部「ばわ!理不尽でやんすー!」

杏子(……こ、こいつら……あんなに好き放題やってたアタシを……)グスッ

矢部「あれ~~杏子ちゃん?泣いてるでやんすか~~~?」ニヤニヤ

杏子「な、なっ、なー!///バカヤロー!誰が泣くか!!!」バコッ

矢部「ぶべえ!あぶ!」バタッ
 
田中(外)「おおーすげー飛んだ。新記録だな」

杏子ちゃんが心を入れ替えてくれた。一緒に甲子園に向かって、頑張ろうぜ!

杏子ちゃんの守備力が大きく上がった!
杏子ちゃんとの間に友情が芽生えた!
チームの絆がさらに深まった!
チーム全体のやる気が上がった!

103 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:05:31.50 ID:PTOCRNpa0
~~~~~~~~~~~~~

QB「全く、人間はスポーツなんて無駄に体力を消耗するもの、それも他人に合わせなきゃいけない
団体競技になんてなんで夢中になるんだい。わけがわからないよ」

ほむら「感情の無いお前には一生分からないわ。淫獣」

QB「そりゃあそうだろうね」

ほむら「寂しい生き物ね」

QB「その寂しいってのすらわけがわからないのだけれど」

QB「そんなことより、彼女達、魔女退治を忘れてるんじゃないかい?」

ほむら「確かに野球に夢中になりすぎてるけど、今回は魔女も少ないわ。いざというときは私がやれば問題ない」

QB「(今回……?)ソウルジェムも大して濁らないし……困ったことだよ」

ほむら「もう諦めなさい。言ったでしょ?お前の思い通りにはさせないって」

QB「仕事だからね。諦めないよ」シュワーン

ほむら(野球をすることで、ソウルジェムの濁りがかなり遅くなってるってこと?)

ほむら(……本当に今回のループで、全て終わりに出来るかもしれない)



マミ(……そういえば、何か忘れているような……)

104 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:06:20.53 ID:PTOCRNpa0
―翌日、放課後―

ダッダッダッ

杏子「ぜぇぜぇ……。お、終わったーーーー!サボりの罰がグラウンド40周っていくらなんでもひどすぎねーかーー!?」

さやか「ぜーたく言わない!そんだけで済んだんだから感謝しなさいな!」

パワプロ「よーし、杏子ちゃんも戻ってきたし、実戦形式で練習しよう!」

~~~~~~~~~~~~~~~

パワプロ「杏子ちゃん、早速いくぜ!」ビシュッ!

杏子「グラウンド40周の恨みーーー!!」カァン

杏子「ってうっひゃあ!弾いちまった!」

パワプロ「巴先輩!いきましたよ!」

マミ(…………)

パワプロ「せんぱーーい!キャッチャーフライですってーーー!」

マミ「!ご、ごめんなさい!」バッ

パシッ アウト!

105 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:07:44.02 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「あはは、どうしたんです?先輩らしくないミスですよ」

まどか「遅れても捕れたのはさすがマミさんですけど」

マミ「ごめんなさい。……どうも、最近何か大事なことを忘れてる気がするのよ」

まどか「?大事なこと?」

矢部「まじマギのDVDなら来週発売でやんす!」

マミ「あ、ああ!それだわ!ありがとう矢部くん!スッキリしたわ!」パワァァ

さやか(うわぁ……マミさんもかよ……)

パワプロ「と、とにかく続けましょう!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

杏子「ファーストはまかせろー(バリバリ」

さやか「(お菓子を食べながら守備につくのは)やめて!」

吉村「おーし、オレだって投げられるぜー」ビシュ

カァン! レフトーイッタゾー!

マミ(……まじマギも確かに大事だけど、もっと大事なことがあったような……)


106 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:08:26.94 ID:PTOCRNpa0
―帰り―

上条「それじゃ、僕これからバイオリンのレッスンあるからここで!」

さやか「んじゃねー恭介!」

矢部「上条くんは急がしそうでやんすねえ。頑張れでやんす!」

タッタッタッ

パワプロ「杏子ちゃん、いい感じじゃん!」

杏子「へっ、まだまだマグレだよ。そのうちセカンドの打球も処理してやんぜ」

まどか「ティヒヒ、大きくでたね」

さやか「今日はちゃんとボール捕ってくれたね。秘密特訓の成果ありってとこかな?」

マミ(あーーーーーーーーーっ!!!!!思い出した!!!!!!!)テレパシー

パワプロ(うわっびっくりした!!!!!)

まどか(どうしたんですマミさん!!??)

矢部「?急に皆無言になってどうしたんでやんす?」

マミ(私達、ずっと魔女退治してないじゃない!!!!!!!!)

まどか(あっ)

107 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:09:16.13 ID:PTOCRNpa0
さやか(そういえば、そうだ……)

杏子(あ、そーなの?でも別にいんじゃね?めんどいし)

マミ(そういうわけにもいかないわよ!一応私達、そういう体で契約してるんだから!)

QB(全く、やっと思い出してくれたようだね)

矢部「!!??キュゥべえでやんす!さあ、オイラと契約を!!!!」

QB(野球をやるなとは言わないけど、魔法少女なんだから活動してもらわないと困るよ)

マミ(ご、ごめんなさい……。つい野球が面白すぎて)

矢部「さあ!!!契約を!!!!!!!!!」

さやか(久しぶりに、行ってみます?杏子もいることだし)

杏子(えーめんどくせー。いかなきゃダメ?)

パワプロ(いや、魔法少女なんだから杏子ちゃんがいかないと)

杏子(ちぇ、しゃーねーな)

QB(分かったら、ほら、始める!)

矢部「……ここまでスルーされると流石に泣きたくなるでやんす」

108 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:10:42.09 ID:PTOCRNpa0
―魔女退治―

ショウさん「セックスだ!セックス、セックス、セックス!セッ↑クス!!」

ホストB「大丈夫だ、問題ない。」

マミ「……ガラの悪い連中の溜まり場に来ちゃったわね」

杏子「おーい、こっちでも全く反応しねーぜー」

さやか「ぴくりともしませんよー」

パワプロ「オレたちのとこもそうなんだ。もう居ないのかなあ?」

矢部「今日は終わりでやんすかねえ」

マミ「う~ん、そうね……ここまでにしましょうか」

杏子「っしゃー終わりだー!なあ、帰りにゲーセンでモゲラやりにいこーぜ!」

パワプロ「おっ、いいねえ。神速のモゲラーと呼ばれたオレの腕をみせてやる!」

まどか「……?あの子、仁美ちゃん?」

さやか「え?おーい!仁美ーーー!!」

仁美「……あら、皆様。ごきげん麗しゅう」

杏子「よお!仁美じゃねえか!あん時は世話になったな!」

109 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:11:34.44 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「そんな集団でどこにいくの?」

矢部「目がトロンとしてるでやんすけど、大丈夫でやんすか?」

仁美「ふふふ……ここよりもずっといい場所ですわ……そうだわ、皆さんもご一緒に如何でしょう?」

マミ(……!彼女の首を見て!)テレパシー

さやか(あ!あ、あれって!前マミさんが教えてくれた!)

杏子(口付けか。アイツ、魔女に魅入られてやがるな)

マミ(追うわよ!)

矢部「??み、みんななんで着いていくでやんす?如何にもあぶなげなふいんきg」

さやか「アンタもついてくの!」ガシッ

矢部「あーーれーーー!!」

110 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:12:37.24 ID:PTOCRNpa0
―倉庫―

児玉「んー、ボク、たんぽぽ製作所って会社経営してたんだけど、今の時代、町工場ってきつかったんだね~……」

児玉「結局潰れちゃって、ボクとしてはそれでもよかったんだけどさ、元社員のみんなを野球しようって誘ったら
みんなボクのこと責めて……野球も出来なくなっちゃったんだ」

児玉「だからさ。もうこの洗剤と洗剤を一緒に混ぜちゃって、来世で皆で野球でも出来ればいいかなーって」

ドクドクドク

パワプロ(!!!え、あ、あれマズイでしょ!!)

まどか(塩素系の洗剤は、他と混ぜると猛毒になるってママが前に……!)

まどか「と、止めなきゃ!」

杏子「うっらあああぁぁぁ!!」ガシャーン

杏子「そのヤべーもんは外に捨てた。これでまず死ぬこたあねーだろ」

矢部「で、でも皆の視線が怖いでやんすよーー!!!」

ギロギロギロッ

マミ「!!皆の視線よりも、恐ろしいのが来るわよ!」

ブワンッ

111 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:13:06.23 ID:PTOCRNpa0
エリー「……」

パワプロ「ま、魔女だ!」

マミ「下がって!」ジャキッ

杏子「一気に決めるぜ!バット貸せ!」

さやか「いや変身しよーよ!」

「その必要はないですわ!」デデーン!


113 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:13:47.91 ID:PTOCRNpa0
まどか「!!?ひ、仁美ちゃん!?」

さやか「えっ何その戦闘体制」

仁美「ごめんなさい。あなた達も騙していましたわ」ベリッ

杏子「あ、その口付けシールだったんだ」

仁美「覚悟しなさい!怪物よ!」ビリビリビリ

パワプロ「うわー服がやぶけたー!」

マミ「さらしを巻いててよかったわね」

仁美「ホオオオォォォォォォ………」

仁美「あーーーーーーーたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!!!!!」

ドガガガガガガガガガガガガガガガ

矢部「も、物凄い拳の量でやんす!魔女がフルボッコでやんす!」

仁美「ほぅあたぁ!!」ドゴォン

エリー「……!」ガクッ

仁美「北斗、百裂拳!!!!」

仁美「……あなたは既に、死んでますわ!」

114 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:14:28.21 ID:PTOCRNpa0
エリー「……ヒデブ」ピィーロォー ブシャアァァッ!!!!

杏子「」

マミ「こんなのってないよ」

QB「あんまりだよ」

パワプロ「いたのかよ」


117 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:15:37.20 ID:PTOCRNpa0
―結界の外―

仁美「ごめんなさい。私の北斗神拳が実戦でも通じるか、試してみたかったのです」

マミ「ま、まあ、みんな無事だしいいんじゃないかしら……あはは」

杏子「お、おう!(魔法つかわねーでグリーフシードも回収出来たし)」

さやか「仁美△」

まどか(あれ?仁美ちゃん、制服破いたはずなのにもう着てる……)

パワプロ「でも、よく術に掛かったフリが出来たね」

仁美「北斗神拳は元来、暗殺拳。この程度のなりすましなど造作も無いですわ」

QB(全く!こんなこと普通の人間にやられたら、僕の商売あがったりじゃないか!)

児玉「……あれえ?どうしてボクはこんなとこにいるんだい?」

まどか「気がつきましたか?おじさん、ここで皆を連れて集団自殺しようとしてたんです」

児玉「ええ~~っ、確かに野球が出来なくてショックだったけど、まさかそこまで動揺してたなんて」

矢部(会社が潰れたのはどうでもいいでやんすか……?)

杏子「……なあおっさん。アンタ、工場経営してたんだって?」

児玉「あーうん。小さかったけどね。そこで野球チーム持ってたんだけど、無くなってショックで」

118 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:17:09.59 ID:PTOCRNpa0
杏子「アタシのバイト先紹介してやろうか?ときめき青春工業っつーんだけど。おっさんなら、きっとそれなりの待遇で雇ってくれると思うぜ」

児玉「うーん、野球チームはあるのかい?」

杏子「あるぜ。社会人リーグにも参加してるし、けっこう強いぞ?」

児玉「本当かい!?やった!また野球が出来る!ぜひとも頼むよ!」

さやか「そこで決めるんかいっ!」

パワプロ「とりあえず、解決したってことでいいのかな……?」

マミ「う、うん!解決よ!任務完了よ!ミッションティロフィナーレよ!!」

まどか「とりあえず、帰ろっか……」

さやか「う、うん!帰ろーおうちに帰ろー!」

QB(わけがわからないよ)

ほむら(淫獣ざまあwwwwwwwwwww)


119 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:17:30.91 ID:PTOCRNpa0
―帰り道―

パワプロ「それじゃー、また明日ー!」

まどか「ばいばーい」

マミ「お疲れ様。明日もよろしくね」

タッタッタッ

仁美「さやかさん。少し、お時間よろしいでしょうか?」

さやか「え?うん、いいけど」

仁美「実は……」


120 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:17:58.45 ID:PTOCRNpa0
―数日後、放課後―

カァァァン!

マミ「ファースト!」

杏子「キツイけど、ぜってー捕る!」バチッ

杏子「だーくっそー!弾いちまった!」

上条「僕が捕る!」ダダダダダ

ズザーッ バシッ

杏子「えっ?マジ?ライトで捕れたの?」

矢部「相変わらず、恐ろしい運動能力でやんすねえ」

上条「あはは。たまたま、浅めに居たから間に合ったんだよ」

パワプロ「よーし!ちょっと休もう!」


121 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:18:45.27 ID:PTOCRNpa0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

マミ「パワプロくん、コントロールよくなったわね」

パワプロ「ホントですか?いやーでも、巴先輩がキャッチャーだからですよ」

仁美「恭介くん」

恭介「仁美。来てくれてたのかい?」

仁美「今日はお稽古お休みだったから……。さっきの素敵だったわよ。はい、タオルとドリンク」

恭介「ありがとう」

田中(外)「あれー?なんかあの二人、仲良くね?」

中沢「数日前からだよな。距離が縮まったというか……」

さやか「あー、あの二人付き合ってるみたいだよ?」

まどか「えっ、ええっ!!??さやかちゃん、よかったの!!!??確かさやかちゃんは……」

さやか「わーわーわー!!大声で言わないでよ恥ずかしいじゃん///」アセアセ

さやか「えっとね……前こんなことがあって……」


122 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:19:26.82 ID:PTOCRNpa0
~~~~回想、魔女退治後の二人~~~~~

仁美『私、実は上条くんのことをお慕い申しておりますの』

さやか『えーーっ!?ひ、仁美がーーー!?ったく、恭介のヤツったらスミにおけないなー!』

仁美『ですが……さやかさんもまた、同じ気持ちであること、知ってますわ』

さやか『えっ?』

仁美『私よりも、さやかさんの方が上条くんを見てきた時間は長いはず。抜け駆けはしたくありません』

仁美『なので、一日だけ、待とうと思いまs』

さやか『あー、待たなくていいんじゃない?』

123 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:20:13.35 ID:PTOCRNpa0
仁美『ええっ!?で、ですが……』

さやか『恭介喜ぶよ?そろそろレッスン終わる頃だし、今すぐいってあげれば?』

仁美『さ、さやかさんはそれでいいのですか?』

さやか『う~~ん、なんていうかなあ~~~。確かにまだ恭介のことは好きなのかもしれないけど……』

さやか『今、あたし野球のことしか考えられなくって!恋愛とかそういうの、めんどくさいって思っちゃうの!』

さやか『それにアイツ、今はチームメイトだしねー。チーム内恋愛ってどーなのよって気もするんだよねえ』

さやか『とにかく、甲子園優勝までは恋愛禁止って決めちゃったんだ!』

仁美『……うーん、その目に偽りは無さそうですわね。ちょっと寝耳に水で整理できてませんけど』

さやか『とにかく、今すぐ行ってきなよ!ほらほら、急ぐ急ぐ!』ドンッ

仁美『わっ……。分かりましたわ。この借りはいつか、お返しいたします!』

タッタッタッ

さやか『がんばれよー仁美ー!』

さやか『さーて。家に帰ったら、鳥谷さんのプレーでも観てショートの動きでも勉強すっかなー』

さやか『あたしって、ほんと野球バカ』

124 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:21:31.52 ID:PTOCRNpa0
~~~~回想ここまで~~~~~~~

さやか「ってなことがあったわけです」

矢部(おいィ?お前それでいいのか???でやんす)

パワプロ「とりあえず、さやかちゃんは納得してるんだね?」

さやか「うん。恭介も仁美も、大事な友達だから幸せそうで何より!末永く爆発しろー!なーんて」

さやか「あとさ、さやかちゃんってば野球部のアイドルじゃん?そんな子に彼氏が出来たら、みんな練習どころじゃないっしょー?」

パワプロ「え?別に全然至って普通に平常に何の問題もなく練習するけど?」

中沢「アイドルって、美樹さんギャグのキレがいいなあ」

さやかちゃんのキレが良くなった!

田中(外)「まどっちに彼氏が出来たら一月くらい泣くけど、美樹なら別にどーでもいいや」

吉村「オレ女に興味ねーし」

矢部「ふっふっふ。さやかちゃんみたいなアバズレ、カキタレであってもごめんでやんすから安心するでやんす!」

さやか「テメーら○ね!!!!全員○んでしまえ!!!!!!!!」

ヒエエエエエーーー!!!コロサレルーーーーー!!!
マテコラアアアアアァァァァァ!!!!!!

125 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:22:44.40 ID:PTOCRNpa0
杏子「元気だなーあいつら」

マミ「スポーツドリンクが入ったわよ」トクトク

杏子「おーサンキュー……ってティーカップに入れるんかい!飲むけど」グビグビ

まどか(…………えっ…………吉村くん………………?)

「……あれは新しい練習メニュー?」

まどか「あ。ほむらちゃん。ええっとあれは……その……」アタフタ

マミ「ティロ・ランニングよ。バットを持ったランナーが他のランナーを追い掛け回すことにより、莫大なティロ・フィナーレ効果が生まれその結果効率の良い筋力・敏捷力強化になり……」

杏子「さらりと嘘をいうな嘘を」

ほむら「まあ、いいわ。……ねえ皆。今日の夜、時間あるかしら?」

まどか「うん。わたしは大丈夫。杏子ちゃんはバイト?」

杏子「今日はなんもねーから、付き合うぜ」

マミ「私も構わないわ」

ほむら「それなら、話したいことがあるの。美樹さやかと……。パワプロくんと矢部くんも連れて、うちに来てもらえないかしら?」

まどか「みんな今日は時間あると思うよ。あとで伝えておくね」

さやかちゃんに追い掛け回されたおかげで、スタミナが少し上がった!

126 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:23:51.41 ID:PTOCRNpa0
―練習終わり、夜―

矢部「うおおおおおおおおお!ほむらちゃんに誘われたでやんす!!!これ絶対フラグビンビンでやんすーーー!!!」

パワプロ「矢部くん。現実の人間にフラグはないんだよ」

さやか「あったとしてもアンタが望む展開にはならないから安心しなさい」

マミ「一体何かしら?話したいことって?」

杏子「おーここだここだ。随分ボロい所だなあ」

まどか「ティヒヒ。家が無い杏子ちゃんよりずっといいかなって」

杏子「誰がホームレスだ!まあ事実だけど」

パワプロ「いい加減、誰かのとこに住ませてもらいなよ。部室に住むのもそのうちバレるぜ?」

矢部「ほーーむーーーらーーちゃーーーん!来たでやんすよーーーー!」

ほむら「いらっしゃい。狭いところだけど、上がって」

127 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:24:37.22 ID:PTOCRNpa0
―ほむホーム―

さやか「うーーーん、この人数だと本当に狭いなあ」

マミ「それで、暁美さん?話って、何?」

ほむら「魔法少女のことよ」

パワプロ「あーそっか。それでこのメンツだけなんだね」

ほむら「既に魔法少女になっているのは、私・巴マミ・佐倉杏子の3人だけなんだけど、あなた達ももう関係者と言っていいから、呼んだの」

ほむら「まず……。魔法少女と、あの淫獣の正体から話すわ」

~~~ほむほむ説明中~~~~

マミ「そ、そんな……。魔法少女が、魔女になるだなんて……」

杏子「しかもなんだよ!ソウルジェムに魂を封じ込めたって!アタシ達、ゾンビになったようなもんじゃねーか!」

まどか「あの時、ほむらちゃんがキュゥべえに近づくな!っていったのは、そういうことだったんだね」

さやか「あいつ、かわいい姿してとんでもない極悪人じゃん!」

マミ「魔法少女が、魔女を産む存在なら……みんな死ぬしかないじゃない!」ジャキッ


128 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:25:20.05 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「うええええっ!?ちょ、巴先輩落ち着いて!」

マミ「……なーんてね。冗談よ」ブワンッ

さやか「あーびっくりしたー!シャレんなんない冗談っスよマミさぁーん!」

マミ「皆と出会う前の私なら、冗談じゃなかったかもしれないけど
今の私は一人ぼっちじゃないわ。死のうなんてとても思えない。
それに私が死んだら、誰がパワプロくんの球を捕るのよ。田中(外)くんには任せられないわ」

パワプロ「(うわっ、この人酷っ。ひどっ!)あはは。ホントですよ~」

矢部「まあ、考えようによっては戦いでは便利でやんすよねえ。肉体が傷ついても、ソウルジェムが傷つかなきゃ無事なわけでやんすから」

矢部「それに、巴先輩も杏子ちゃんもほむらちゃんも、決してゾンビなんかじゃないでやんす!!」

矢部「みんな普通の女の子でやんす!!」キュピーン

129 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:25:57.51 ID:PTOCRNpa0
マミ「や、矢部くん……」ウルッ

杏子「矢部……オメー、いいヤツだな!」ガシッ

矢部「いたたた、苦しいでやんすよー!」

ほむら「……ありがとう。矢部くんのその言葉で、救われたわ」

矢部「えへへでやんす。でも、本当のことでやんすから」

矢部くんがいいヤツになった!

さやか「あれ?でもさあ、転校s、じゃなくてほむら。なんであんたがそんなこと知ってるの?」

ほむら「……それは次、全部話すわ」

ほむら「私の正体と、私が魔法少女になった理由よ」

~~~ほむほむ説明中~~~~~

杏子「ワルプルギスの夜、ねえ……。話には聞いたことあったけど」

ほむら「統計ではあと1週間後、ここ見滝原に来るわ。だから、このタイミングで皆を呼んだの」

パワプロ「今のほむらちゃんの説明で、たまに不思議なこという理由が分かったよ」

まどか「そ、そんな……ほむらちゃんが……わたしのために何回も……」

ほむら「あなたを救うため、何回もこの一月を繰り返して来たわ」

130 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:27:06.92 ID:PTOCRNpa0
さやか「ってかあたし、魔女になってんの!?何やってんだ別世界のあたしー!」

マミ「私たち、今まで中学生だったの?」

ほむら「ええ……。何故か今回だけ高校生なのよ……私の3年間を返して……」ズーン

杏子「あ、ま、まあ!元気だせよ!!お前の話だと、今回がベストなんだろ!?」

ほむら「それは確実よ。魔法少女が3人居れば、ワルプルギスの夜を撃退できるかもしれない」

マミ「もちろん、協力するわ」

杏子「へっ、久々にバットじゃなくて槍を使うことになりそうだな」

さやか「いつも使えって」

ほむら「……そして、パワプロくん。矢部くん」

パワプロ・矢部「?」

ほむら「実はこれまでの時間軸全てで、あなた達は存在していないのよ」

131 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:28:10.58 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「えーーーーっ!!!??」

矢部「ま、マジでやんすかーーーー!!!?」

ほむら「あなた達は、とびきりイレギュラーな存在。
……ただ、あなた達が居たから、この時間軸はベストに近い状態になっているわ」

マミ「確かに、私は魔女に殺されていない」

さやか「あたしも魔女になってない」

杏子「アタシも生きている」

まどか「わたしも、まだ魔法少女になってない」

ほむら「……全て、その結果をもたらしたのは、パワプロくんと矢部くん。あなたの存在よ」

マミ「!確かに、二人が居たから私は助かってる!」

さやか「パワプロが居なかったら、あたしは魔法少女になってた!」

杏子「そしてさやかが魔女にならないから、アタシも生きてるってわけだ」

まどか「そして、こうやってわたし達が野球で繋がることもなかったんだね」

ほむら「私としては、この時間軸をこのままベストにして、決着を付けたいわ」

ほむら(……3年飛び級してるけど)ズーン

132 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:29:03.34 ID:PTOCRNpa0
マミ「あなた達のおかげね。パワプロくん。矢部くん」

パワプロ「いやあ、でも、オレがもしあの時CDショップで、キュゥべえの声が聞こえなかったらこの結果も変わってきたと思いますよ」

パワプロ「そういや、オレって物凄い資質があるらしいんだけど……」

ほむら「それについては……。淫獣。居るんでしょ?」

QB「ずっと居るよ。なるほど、君が何故僕を敵視するのか、ようやくハッキリしたよ」

さやか「あーーーー!出たなこのヤローーーーー!!」

杏子「テメー!今この場でホームランボールにしてやる!」

ほむら「無駄よ。コイツは殺してもすぐにスペアに切り替わるわ」

QB「でも、スペアだってコストが掛かるんだ。無駄なことはよしてくれよ」

まどか「キュゥべえ……。わたし達を、利用しようとしてたの?」

QB「包み隠さずいうなら、そうさ。でもね、仕事だから仕方ないんだよ。
野球だって、点を取るのが目的だろ?それと同じで、宇宙の維持が僕の目的なんだ」

パワプロ「全然ちげーよ!野球は罪もない女の子を利用してまで点とらねーよ!」

矢部「スポーツマンシップに則って点を取るんでやんすよ!」

QB「まあ、そのスポーツマンシップってやつがわからないんだから仕方ないじゃないか」

133 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:29:36.61 ID:PTOCRNpa0
杏子「ああーめっちゃくちゃ殴りてえコイツ」

ほむら「意味が無いわ。やめておきなさい」

パワプロ「……なあキュゥべえ。なんでオレには、物凄い資質があるんだ?」

QB「それについてはまず、魔法少女の資質について話す必要があるね」

QB「魔法少女の資質っていうのは、その人の因果の量で決まるんだ」

QB「暁美ほむら。君は自分でも分かっている通り、何度もこの一月を、鹿目まどかのために繰り返しているよね?」

ほむら「!!……ああっ、ああっ……!!」

まどか「ほむらちゃん、大丈夫!?」

ほむら「まどか、ごめんなさい……!わ、私のせいで……」

さやか「?ねえねえどういうこと?」

QB「簡単に言えば、鹿目まどかのために同じ時間軸を繰り返すことで、
暁美ほむらはまどかを自分の手で最強の魔法少女にして、最悪の魔女にしてしまったのさ」

ほむら「ううっ……そ、そんなぁ……!」

まどか「しっかりして!わたしは、大丈夫だから!絶対に契約しないから!」

マミ「暁美さん。ここに居る皆、誰もあなたを責めないわ」

134 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:30:43.79 ID:PTOCRNpa0
杏子「そうだぜ。お前一人が気にするこたねーよ」

矢部「ほむらちゃんは、とっても優しい子でやんすね。誰も責めたりしないでやんすよ。友達じゃないでやんすか」

ほむら「友達……?わ、私も?」

さやか「当たり前じゃん!」

マミ「ここにいる人皆、友達よ。辛いことは助け合えばいいのよ」

矢部「巴先輩、かっこいいなーあこがれちゃうなーでやんす!」

マミ「それほどでもない。なーんてね」

ほむら「……ありがとう、ありがとう……」グスッ

まどか「絶対に、もう繰り返さなくていいようにしようね」

杏子「まあでもお前、3年間すっとばしてっけどな」

ほむら「急に現実に戻さないでよ……」ズズーン

杏子「あ……。なんか、その、すいません」

パワプロ「?あれ、でもさ、まどかちゃんが凄い資質を持ってるってのは分かった。でもなんでオレは凄い資質があるんだ?」

QB「ハッキリいうと、君の因果はまどか以上。まどかを超える魔法少女になれる」

パワプロ「マジで?」

135 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:32:09.56 ID:PTOCRNpa0
QB「うん。まどかが魔法少女になっても、せいぜい今ある宇宙の理を変えることが限界だろう。
それでもとてつもないことなんだけど」

QB「ただパワプロ。君が魔法少女になれば、新たに宇宙をもう一つ作ることだって可能だ」

矢部「な、なんかとてつもないでやんすねえ……」

さやか「ゴメン。さやかちゃん話が大きすぎてわけわかめです」

パワプロ「な、なんでまたオレにそんな因果が?」

QB「まどかの場合、「鹿目まどか」という人間は一人しか居ないし、いくつもの時間軸を超えているとはいえ
暁美ほむら一人分の因果しか背負っていないけど……」

QB「僕にもよく分からないが君はどうも、これまで様々な世界・時間軸に数千人、下手したら数万人以上の君が存在していたみたいなんだ」

QB「そして、その全ての「パワプロ」の因果を君は背負っている」

パワプロ「ええーーーっ!?いや、でもオレはオレだぜ!?」

QB「全ての君は、野球選手という共通項の元、それぞれ別の人生を歩んでいる」

QB「例えば、高校生だったり、大学生だったり、社会人だったり、プロ選手だったり。
中には選手として活躍出来ないまま終わった君もいるし、逆に球界に永遠に残る名選手になる君も居る。
元々やっかいな持病に悩んでいた「パワプロ」は大抵何処かで行方知れずになっているようだね。
そして中には野球の才能が飛びぬけた「パワプロ」も居たようだ。今の君は違うようだけど」

QB「現状、今ここに居る君が一番新しい「パワプロ」であることは確かだと思うけど、また後ほど別の「パワプロ」が出てくることも有り得るだろうね」

QB「それも、ここではない別の世界でね」

136 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:33:16.66 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「うーーーん……。全然想像つかない……」

QB「まあとにかく、君の力には限界が無いと思っていい。僕の想像を遥かに超えたことだって願えるだろう」

杏子「なあ、一ついいか?」

QB「なんだい?」

杏子「お前、パワプロを契約させていいのかよ?」

QB「どういうことかな?」

杏子「いや、例えばよー。パワプロが「お前の星もお前も全部消し去る!」って望んだら、お前死ぬんだぜ?」

マミ「!!そ、そうだわ!キュゥべえ、あなた自分で自分の首を絞めてるんじゃない?」

QB「うん。承知の上さ。でも一人でも多く契約させて、魔法少女が魔女になる際のエネルギーを回収するのが、僕の仕事だ。
だから、自分で自分の首を絞めるような契約であっても、僕はやらなきゃいけない」

QB「仕事だからね。僕のような下っ端インキュベーターはただ命令をこなすだけさ」

まどか「キュゥべえ。自分が消えちゃうことがこわくないの……?」

QB「感情が無いから、別に何も感じないな」

パワプロ「……。んでも、オレ、契約する気ないぜ?」

パワプロ「別に宇宙を作りたいとか、思ったこと無いし。それよりも、例えばお前と野球が出来るってなったほうが嬉しいよ」

137 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:35:00.10 ID:PTOCRNpa0
まどか「わたしも。今の野球部のみんなと、ほむらちゃんと、他の友達と一緒にいれれば、何もいらないよ」

ほむら「まどか……」

まどか「色々、マミさんの魔女退治に付いていったり、ほむらちゃんの話を聞いて気づいたの」

まどか「当たり前のことが当たり前だっていうことが、一番幸せなんだなって」

さやか「いいこというねえまどか!流石あたしの嫁だー!」ダキッ

杏子「キュゥべえ。諦めたほうがお前のためだぜ?」

QB「……しかし、ワルプルギスの夜は強大だ。3人だけじゃ、勝てないかもね」

QB「そうなったら、まだ契約していない矢部昭雄以外の3人が契約せざるを得ない」

矢部(ここまで徹底的にハブられると、悲しいでやんす)

QB「僕としては、まどかかパワプロのどちらかを契約させれば、ノルマは回収されて終わりなんだ」

QB「悪いけど、最後まで諦めないよ」シュワーン

ほむら「……行ったわね」

杏子「へっ!負けてたまるかよ!ぜってーぶっ飛ばして、こいつらと野球やるんだ!」

138 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:35:50.03 ID:PTOCRNpa0
マミ「3人でやれば、絶対負けないわよ。矢部くんの口上もあるし」

矢部「もうそろそろ、5冊目が完成するでやんす。ワルプルギスの夜前に完成させるでやんす!」

マミ「素敵!矢部くん、楽しみにしてるわ!!」

さやか(え、そんなにあるの……?)

パワプロ「ほむらちゃん!なんだかよく分からないけど、ほむらちゃん達ならやれそうな気がするぜ!
きっと大丈夫!やばくなったら、オレも応援にいくからさ!」

まどか「ティヒヒ、パワプロくんったら。わたし達は契約しちゃダメってほむらちゃん言ってたじゃん」

パワプロ「あ、そっかごめん」エヘヘッ

ほむら「ふふっ。本当に、なんとかなりそうな気がするわ」

パワプロ「もし全部終わったらさ、ほむらちゃんも一緒に野球やろうよ!」

ほむら「ええっ!?わ、私も!?」

さやか「おっ、いーねそれ!昭雄とスタメン入れ替えだね!」

矢部「うおおおおお!!!テンション上がってきたでやんす!!!!!!」

矢部「っておいィィィィィィ!!!!!????」

マミ「暁美さん、ピッチャーが向いてるんじゃないかしら?きっといいティロ・ピッチャーになるわよ」


139 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:36:39.66 ID:PTOCRNpa0
まどか「そうかも!こないだ、凄いコントロールだったじゃん!」

ほむら「私、元々心臓が弱かった上に、野球やったことないのよ?」

マミ「心配ないわ。私だって、最近はじめたばかりよ?」

杏子「もう心臓治ってんだろ?やったことねーとか関係ねーよ。アタシだって、まだまだ守備下手だしな」

さやか「はいはいあたしも始めたばっかー!ついでに、恭介も!アイツはなんか左肩からビーム打てるけど」

パワプロ「プロじゃないんだから、やる気があれば十分さ!やりたいってんなら、オレ達も応援するし!」

まどか「そうだよ!だから、ねっ?」

ほむら「……もし、無事に皆で終わらせられたら、その時はお邪魔するわ。ピッチャーでね」

矢部「こちらこそでやんす!パワプロくん、エースの座を奪われるかもしれないでやんすねえ」ニヤリ

パワプロ「なにー!そう簡単にエースの座は渡さないぞー!」

アハハハ キャッキャッウフフ

ほむら(全く……。最悪の魔女が来るっていうのに、この人達は野球の話しかしないんだから)クスッ

みんなの結束が更に固まった。絶対にもうほむらちゃんに苦労はさせないぞ!

ほむらちゃんとの間に友情が芽生えた!
みんなのやる気が上がった!

141 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:37:28.57 ID:PTOCRNpa0
―帰り―

まどか「それじゃ、またねほむらちゃん」

さやか「じゃーねー!」

タッタッタッ

ほむら「……ねえ、パワプロくん」

パワプロ「?どうしたの?」

ほむら「もし、まどかに何かあった時に助けられるのは、パワプロくんだと思うの」

パワプロ「オレ?他の皆だって、そうじゃないかな」

ほむら「……お願い。まどかのこと、支えてあげて」

パワプロ「勿論さ。まどかちゃんの居ない野球部なんか考えられないからな!」

パワプロ「安心してよ。オレに出来ることは全部やるからさ。つっても、大したこと出来ないけど」エヘヘ

矢部「ほむらちゃん!もう自分だけが犠牲になろうなんて思っちゃダメでやんすよ!
一番がんばってきたのはほむらちゃんなんだから、ほむらちゃんが一番救われなきゃダメでやんす!」

ほむら「!!矢部くん?」

142 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:38:07.02 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「うわっ!矢部くん居たのかよ!」

矢部「パワプロくんのこの場に乗じての点数稼ぎを阻止するでやんす」ニヤリ

パワプロ「ち、ちげーって!オレはただ単に!」

矢部「ほむらちゃん!オイラもついているでやんすよ!パワプロくんだけにいいカッコはさせないでやんす!」キリッ

ほむら「……ありがとう。この時間軸にあなたたちが居て、本当によかった」

矢部「むひょーーー!!!テンション最高潮でやんすーーーー!!!」

矢部くんのやる気が上がった!


143 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:38:31.23 ID:PTOCRNpa0
―1週間後、ワルプルギスの夜当日―



「本日午前7時、突発的異常気象に伴う避難指示が発令されました」

「付近にお住まいの皆様は、速やかに最寄の避難所へと――」



ワルプルギス「キャハハハハハハハ!!!アハハハハハハ!!!」

マミ「揃ったわね」

杏子「おうよ。さあ、とっとと終わらせようぜ!」

ほむら「お願い。皆の力を貸して」

マミ「さて……」ノートメクリッ

マミ「希望の出づる地、見滝原を虚へ葬らんとする闇の権化・ワルプルギスの夜よ!
魔弾の舞踏主・巴マミが推参したからには、アグニの業火で葬ってあげるわ!
今のうちに、主への祈りを済ませておきなさい!」

ほむら(この状況でも言うの……?)

145 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:40:48.51 ID:PTOCRNpa0
―避難所―

ブンッ!ブンッ!

さやか「みんな、今頃やってるんだろうなあ」

矢部「オイラたち、こうやって素振りしてていいんでやんすかねえ」

タツヤ「ぴっちゃー、だいいっきゅーをなげましたー!」ヒョイッ

パワプロ「たっくんナイスボール!」パシッ

まどか「大丈夫かなあ、みんな」

パワプロ「……信じるしかないよ。大丈夫さ!きっとね!」

さやか「アンタは落ち着いてるねえ」

パワプロ「うん。本当はびびってるはずなんだけどね」

タツヤ「にーちゃん、もっとやろー!」

パワプロ「おう!よーしこーい!」

まどか(……)


146 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:42:08.32 ID:PTOCRNpa0
~~~~~~~~~~~~

さやか「長いなあ。まだまだ、止みそうにないなあ」

まどか「……ごめん、みんな。わたし、やっぱり行く」

矢部「ええっ!?ダメでやんすよ!」

さやか「だ、ダメだって!行っちゃダメって言われてるんじゃん!」

まどか「……分かってる。けど、やっぱり友達を放っておけないの」

まどか「ゴメン!」ダッ

パワプロ「待てよ!」ガッ

まどか「止めないで、パワプロくん。わたし、もう決めたの」


147 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:42:54.24 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「一人で行くなよ。……オレも、行くよ!」

矢部「ちょ、なんでパワプロくんまで行く気でやんすか!」

パワプロ「言われたからさ。何かあったとき、まどかちゃんを助けられるのは、オレだって」

パワプロ「それに、言ったからな。オレに出来ることは全部やるって」

さやか「それって……」

パワプロ「オレも同じだ。大事な友達を守りたいんだ。矢部くんの言ってた通り、魔法少女だけが犠牲になるのはおかしいよ」

まどか「ありがと、パワプロくん。それじゃあ、行こっか」

矢部「……しょうがないでやんすねえ。さやかちゃん、オイラ達も出動準備でやんす!」

さやか「おっしゃ待ってました!」

パワプロ「み、みんな!」

矢部「親友が行くって聞かないからでやんす。このツケはラーメンおごりで許してやるでやんす」ニコッ

さやか「まったくもー。二人揃ってワガママなんだから!」

まどか「……ゴメンね、付き合わせちゃって」

さやか「いーのいーの!実はあたしだって行きたくてたまんなかったし」

パワプロ「それじゃ、行こうか!」


148 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:43:44.56 ID:PTOCRNpa0
~~~~~~~~~~~~

ダッダッダッ

「おい、お前ら」

まどか「?……ママ?」

詢子「何処に行こうってんだ?まさか、外に出る気じゃねえだろうな?」

まどか「お願い。通して。わたし達、行かなきゃ行けないところがあるの」

パワプロ「大事な友達を助けたいんです!行かせてください!」

詢子「馬鹿野郎ッ!素人のお前たちに何が出来る!んなもんは消防に任せとけ!」

詢子「勝手やって、どれだけの奴に迷惑が掛かると思ってんだ!テメエらだけの命じゃねえんだぞ!」

まどか「分かってる。ううん、皆と出会って、分かったの。でもだからこそ、わたし達にしか出来ないことをやりたいの!」

まどか「パパとママに、大切に育ててもらったことも分かってる。お願い。通して」

矢部「お願いでやんす!まどかちゃんのことも、オイラ達のことも信じてほしいでやんす!」

パワプロ「おばさん!お願いします!!」ガバッ

さやか「あたし達、絶対に帰ってきますから!」

詢子「……その目に偽りはねえな?」

149 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:44:17.45 ID:PTOCRNpa0
詢子「ほら、とっとと行け。絶対に帰って来いよ!帰ってきたら説教だからな!!」

まどか「……ありがとう、ママ」

タッタッタッ

詢子「パワプロ君。君はちょいと待て」ガシッ

パワプロ「えっ?おばさん、なんか目が怖いんですけd」

詢子「おばさんじゃなくて、お・ね・え・さ・んだろ????」ギリギリギリギリ

パワプロ「わーわーすいませんすいませんーーー!!!〆ないでーーー!!!!」

150 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:45:19.23 ID:PTOCRNpa0
―外―

さやか「うっひゃあー、すごいことになってる……」

パワプロ「げほっげほっ!み、皆は何処だ?」

さやか「!あ、あっち!」

マミ「……」

杏子「……」

ほむら「……」

まどか「!!!??そ、そんな……」

矢部「遅かったでやんすか……」

杏子「ば、ばかやろー……勝手に殺すんじゃねー……」ゼエゼエ

マミ「皆、生きてるわよ……かろうじて……ね」

ほむら「ま、まどか……な、なんで来たの……?」

まどか「ごめんね。やっぱり、友達を見捨てることなんて出来ないよ」

矢部「野球部は連帯責任でやんす。辛いことは皆でなんとかするでやんす!」

さやか「とりあえず、安全なところまで運ぶよ!」

151 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:46:04.13 ID:PTOCRNpa0
さやか「ここなら、ちょっとは休めるでしょ」

矢部「お疲れでやんす。休んでくださいでやんす」

マミ「ありがとう……でも……もう、ダメよ……」

ほむら「やはり、強すぎたわ……。もう、見滝原はおわりよ……」

矢部「何言ってるでやんす!ケガはオイラ達でみるでやんす!体力回復したらリベンジでやんす!」

マミ「ありがとう……でも、魔女の攻撃は、魔法か自然治癒じゃなきゃ治せないわ……。
回復を待っている間に、ワルプルギスの夜はここを破壊しつくすでしょうね……」

さやか「くうぅ……。あたし達、もう終わりなの……?」

パワプロ「いや、まだだ!まだ諦めるのは、早い!」

杏子「な、何いってんだ……もうアタシ達、指一本動きゃしねえよ……」

パワプロ(まどかちゃん)テレパシー

まどか(うん。避難所を出てから、ずっと決めてた)

パワプロ(へへっ、オレも同じだよ)

パワプロ「キュゥべえ!!居るんだろ!?」

152 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:46:58.10 ID:PTOCRNpa0
QB「ああ」

まどか「わたし、見つかったよ。叶えたい願い」

パワプロ「オレもな」

マミ「!?」

ほむら「な、何言ってるの!?」

矢部「二人とも、落ち着くでやんす!」

QB「ようやく見つかったかい。さあ、聞かせておくれよ」

杏子「ば、バカヤローやめろ!お前ら聞いただろ!?魔法少女になることがどういうことだって!」

ほむら「まどか、お願い!!やめて!!!」

ほむら「折角、皆生きているのに!新しい大事な友達も出来たのに!」

ほむら「今ここであなたが魔法少女になったら、全部……」

まどか「ねえ、ほむらちゃん。聞いて」

まどか「今まで、周りの皆に囲まれて楽しくすごしていたわたしって、きっとほむらちゃんが
頑張ってくれたから、存在してるんだと思うの」

まどか「わたし、ほむらちゃんに恩返しがしたいの。ようやく、答えが見つかったの」


153 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:48:00.59 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「……やっぱり、魔法少女が犠牲になるっておかしいよ。
もうみんな、十分過ぎるくらい頑張ったんだ。恩返し、しなくちゃな」

パワプロ「心配しないで。オレたち、犠牲になる気なんか無いよ。みんなまとめて助けたいんだ」

さやか「あんた達……」

パワプロ「お願いだ。みんな、オレたちのこと信じてくれよ」

さやか「……分かった。あたしは、信じるよ。親友だもん」

矢部「パワプロくんとまどかちゃんが選んだ道でやんす。信じるでやんす」

ほむら「だ、ダメよ……。お願い……」

マミ「……暁美さん。信じてみない?」

杏子「そこまで覚悟が決まってんなら、しゃーねーって。コイツら、アタシ達がいくら言おうが聞かねーよ」

ほむら(そんな……何も……出来ないの?)

QB「……話はまとまったかい?」

QB「まず、鹿目まどか。君は何を希う?」

まどか「わたしは……。過去からずっと存在している、魔女と魔法少女という概念を、消し去りたい!」

ほむら「!?」

154 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:49:00.12 ID:PTOCRNpa0
QB「!!予想はしていたけど、とんでもない願いだね」

まどか「魔女だって、元は魔法少女だったんだよね?いっぱい、頑張ってくれたんだよね?
だから、助けたいの!もう、皆の祈りを無駄にしたくない!皆が泣くだけのこの世ルールなんて、消し去ってやる!!」

QB「全て無かったことに、かい?そんな願い、叶ったら君はきっと、君で居られなくなるよ?」

パワプロ「んなことさせるか!」

パワプロ「キュゥべえ!オレの願いは、「皆と楽しく野球が出来るようにする」だ!」

QB「おや?君ほどの資質の持ち主が、随分普通な願いだね」

パワプロ「皆っていうのは、これまで倒してきた魔女も、お前も、魔法少女の皆も、今目の前にいるワルプルギスの夜も、
それもひっくるめて皆だ!」

まどか「!?」

QB「な、なんだって!?」

155 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:50:45.84 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「……お前、前ほむらちゃんの家で自分が消えるとしてもオレを契約させようって言ってたよな」

パワプロ「それ聞いたとき、なんだかかわいそうに思えたんだ」

ほむら「かわいそう……?」

杏子「何言ってんだ!こんなヤツ、どうなったって……!」

パワプロ「杏子ちゃん。もしさ、キュゥべえがインキュベーターとしてじゃなくて、普通のヤツとして生まれてきたら
きっとこんなこともしないで、普通に過ごせてたと思うんだ」

パワプロ「キュゥべえだって、この魔法少女っていうシステムの犠牲者なんだ」

マミ「……」

QB「考えたことも無かったね。斬新な発想だ」

パワプロ「そして……もし野球が無かったら、オレが皆とここまでの親友になることなんて無かった。
矢部くんも、中沢も、田中(外)も、吉村も、上条も、監督とも繋がらなかった」

パワプロ「まどかちゃん・さやかちゃん・巴先輩・杏子ちゃん・ほむらちゃんとだって、こうやって今一緒に居なかったはずだ」

パワプロ「確信したんだ。野球は、皆を繋げる大きな力だって」

パワプロ「だから、オレは皆と野球がしたい。ワルプルギスの夜とだって、野球が一緒に出来ればきっと友達になれる」

パワプロ「キュゥべえ。お前ともな」

QB(……友達、か……。マミ、君は今でも僕のことを友達だって思ってくれてるのかい?)

156 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:52:09.74 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「ほむらちゃん。オレ、言ったよね?犠牲になる気が無いって」

ほむら「ええ……でも……」

パワプロ「オレ、自分の為に願いを叶えたいんだ。そして、誰かが犠牲になるようなそんな世界を終わらすんだ」

パワプロ「この願いが叶えばきっと、ほむらちゃんはもう何もしなくていい。キュゥべえだって、もう二度とこんなことしなくていいんだ」

まどか「パワプロくん……。ちょっとだけ違うけど、わたし達の願いって、ほとんど一緒だね」

パワプロ「そうだね。まどかちゃんの願いだって、要は皆を救いたいってことだもんな」

まどか「うん。ねえ、みんな。わたし達のこと、信じて」

パワプロ「絶対、皆助けるよ」

さやか「あたしは、信じるよ!そんな途方も無い奇跡も魔法もあるって!」

矢部「親友の言うことなら、信じるしかないでやんす!」

マミ「ふふっ。もう、何も怖くないわ」

杏子「ったく、仕方ねえヤツらだ。いいぜ、アタシだけひとりぼっちは寂しいからな。乗ってやる!」

まどか「ほむらちゃん。お願い。わたし達の見つけた答え、信じて」

ほむら「……分かったわ。大切な友達の、言うことだから……」


157 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:52:42.80 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「よーしキュゥべえ!契約だ!」

QB「ああ。ちなみに、君達程の資質の持ち主で、更に因果律そのものを翻そうとする願いが二つ同時だ。
そんな前例は無い。僕にだって、どうなるか分からない。本当にいいんだね?」

まどか「うん!」

パワプロ「ああ。やってくれ!」


ピカッ!!!


ギュワアアアアアアアアアア




QB「君達の願いは、エントロピーを凌駕した」





159 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:53:08.08 ID:PTOCRNpa0
まどか「……この服、前わたしが考えた……」

矢部「あのときのデザインまんまでやんす」

さやか「でも、武器とかそういうのって無いんだね」

パワプロ「オレは、あんまり変わらないな。いつものユニフォームだ」

杏子「でも、なんかすげー光ってるボール持ってるぜお前」

パワプロ「ホントだ。これがオレの武器なのか?」

QB「二人の願いが交じり合った結果、君にだけ武器があるっていう特殊事態になってるね。
ちなみにそのボール、鹿目まどかの力も入っているみたいだ」

マミ「!!わ、ワルプルギスの夜が!!」

160 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:57:00.17 ID:PTOCRNpa0
さやか「えーーーっ!?バット持ってるーーー!!!??」

QB「おやおや。この展開は、僕も予想してなかったな」

ワルプルギス「………」ジャキッ

杏子「随分大人しくなって、構えてるぞ。……おい。まさかアイツ、パワプロの投球待ってんじゃねーだろうな?」

まどか「ううん。きっとそのまさかだよ。だから暴れなくなったんだよ」

パワプロ「……おい!オレと勝負したいのか!?」

ワルプルギス(コクリ)

矢部「野球好きになってるでやんす!」

QB「なんてことだい。わけがわからないよ」

パワプロ「よーし、分かった!悪いけど、今これしかボールが無い!1球勝負だ!」

パワプロ「いくぞ!!」

ブワァン!!!!

ギュルルルルルルルルル!!!!

161 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:57:33.26 ID:PTOCRNpa0
ほむら「なんて球威……!これがパワプロくんの魔法少女としての力……」

マミ「!今までで最高のティロ・フィナーレだわ!」

杏子「もらった!あの球は打てねーだろ!」

ワルプルギス「!!」


ガッキィィィィィィィン!!!!


矢部「あ、あ、あの球が、う、打たれたでやんす!」

パワプロ「くっそおおおおーーーー!!!!」

まどか「!み、見て!ワルプルギスの夜の打ったボールが……!」


162 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:58:10.47 ID:PTOCRNpa0
ギュイイイイイイン!!!ゴオオオオオオオオ!!!


さやか「きれい……」

ほむら「!光が、ソウルジェムとグリーフシードを浄化してる……?」

杏子「おおっ!?ほ、ほんとだ!……ってあれ?ソウルジェムが消えてくぞ?」

マミ「変身が解けていく……。魔法少女の力が、無くなっていくわ……」

QB「まどかの願いで、魔法少女という概念が無くなっていってるんだ」

矢部「ワルプルギスの夜も、消えてくでやんす!」

ほむら「あいつが破壊した街も、戻っていくわ!」

さやか「す、すごい……こんな奇跡、あったんだ……」

QB「魔女という概念も無くなっているからね。確かに、こうなることは十分に考えられるな」

QB(だけど、そうしたらマミも消えてしまうはず……何故彼女達はそのままなんだ?)

163 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:58:34.97 ID:PTOCRNpa0
ワルプルギス(……パワプロ……)シュワワワワ…

パワプロ「?なんだい?」

まどか「どうしたの?」

パワプロ「ワルプルギスの夜が、今オレに話しかけたんだ」

杏子「えっ!?全然何も聞こえなかったぞ!?」

ワルプルギス(アリガトウ……)シュワワワワアアアアン

マミ「いってしまったわね……」

パワプロ(こっちこそ。最高の勝負が出来たよ)

164 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 04:59:18.18 ID:PTOCRNpa0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

矢部「とにかく、全部終わったんでやんすよね!?」

マミ「ええ。間違いないわ。私達の勝利よ!」

杏子「っしゃあああああ!!」

さやか「やった!やったよまどか!皆無事で終わったよ!」

まどか「……」

さやか「まどか?」

ダッ

まどか「ほむらちゃん!」

まどか「……ほむらちゃん。終わったんだよ。みんなで、終わらせたんだよ」

ほむら「本当に、本当に、終わったの?」

まどか「うん。もう、辛いこと繰り返さなくていいんだよ」

まどか「今まで、本当にお疲れさま。ありがとう」ギュッ

ほむら「……」ブワッ

165 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:00:00.95 ID:PTOCRNpa0
ほむら「まどかぁーーーーーーーーーーー!!!!」ダキッ

ほむら「ヒック……。夢じゃ無いんだよね?もう、いいんだよね?私、もう繰り返さなくて、いいんだよね!!?」

まどか「うん。ほむらちゃんが頑張ってくれたおかげだよ」

ほむら「うわあああぁぁーーーーん!!!辛かったよぉ……!もう、離れたくないよぉ……!」

ほむら「……諦めないで、本当によかった……!」グスッ

矢部「……そうでやんすよね。ほむらちゃんは何回も、まどかちゃんの死ぬところを見てきたんでやんすよね……」ウルッ

杏子「ヒック……。矢部ー、男のクセに、泣いてんじゃねーよー!」

さやか「アンタも……泣いてんじゃん……」グスッ

マミ「暁美さん……。好きなだけ、泣いていいのよ」グスッ

まどか「パワプロくん。あの投球、最高だったよ」

パワプロ「……あはは。安心したら、一気に疲れが来たよ」バタッ

パワプロ「ほむらちゃん、約束どおり、リリーフよろしく!」

ほむら「えっ……?」

パワプロ「全部終わったんだ!次は皆で野球やろうよ!」

166 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:00:58.68 ID:PTOCRNpa0
矢部「先発でもいいでやんすよ?」

さやか「新エースの誕生だね!」

まどか「ティヒヒ。魔法少女から、野球少女に変身だね!」

マミ「野球少女ほむら☆マギカ、ね!」

パワプロ「おいおい、エースはオレだって!」

ほむら「……うん。精一杯、頑張る!」

パワプロ「それじゃ、明日からよろしく!ピッチャーのことは、オレが色々教えるよ!」

矢部「ええーっ!?明日からもう練習でやんすかー!?」

まどか「ティヒヒ。もう5月なんだし、夏の大会も近いからちょっと頑張ってみようよ」

ほむら「ふふっ。楽しみだわ」

こうしてオレ達は、無事にワルプルギスの夜を倒した。1球勝負には負けたけど。
全部、終わったんだ。また、野球が出来るんだ!そして新しい仲間も増えた。
ほむらちゃん、一緒に頑張ろう!

ほむらちゃんが野球部に入部した!
球速が上がった!
スタミナが上がった!
球のノビが更によくなった!
ティロ・フィナーレがパワーアップした!

167 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:02:11.02 ID:PTOCRNpa0
―しばしの間―

QB「ふう。ようやく、今の世界の状況が掴めたよ」

杏子「あー!テメー、まだいやがったのか!今までの分、とっちめてやる!」

パワプロ「杏子ちゃん、落ち着けって。もうキュゥべえは、インキュベーターじゃないんだから」

パワプロ「そうなんだろ?」

QB「うん。僕は今、ただの野球好きな不思議な生き物さ」

まどか「えっ?そうなの?」

QB「君とパワプロの願いは、交じり合ってこの世界に見えない所で大きな影響をもたらしたようだ」

QB「まず、魔法少女と魔女は、無かったことになった。新しいこの二つが生まれることは無いし、僕に契約の力は無い」

QB「しかも、魔法少女の絶望エネルギーを回収しなくても、この宇宙は問題なく維持出来る。僕の仕事も、終わった」

マミ「?でも、魔法少女が消え去ったのに何故私達は居るの?」

QB「まどかの願いだけだったら、君達は今居なかっただろう。だけど、パワプロの願いが大きくその結果を変えたんだ」

QB「彼の「皆と野球がしたい」という願いは、彼の資質もあって魔法少女と魔女を、野球好きな人間としてとして再構成したんだ」

QB「無論、君達が今まで倒した魔女も、野球選手としてこの世に再構成されている。そのうち、会うかもしれないね」

パワプロ(!!また、あいつと勝負できる!)

168 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:03:15.44 ID:PTOCRNpa0
QB「しかも、ただ野球好きとして再構成されただけじゃない。君たちの野球選手としての適正も上がっているよ」

QB「まあ、まどかやパワプロは魔法少女であった期間が短すぎて、あまり大きな影響は無いようだけど……。
例えば佐倉杏子のようにある程度の期間魔法少女をしていた人には、見て分かる程度の影響はあるようだね」

杏子「!た、確かに、なんか体がすげー軽いぜ!」

マミ「私も……。きっと、暁美さんもじゃないかしら?」

ほむら「そうなのかしら……」

さやか「なんだよーそれずるくねー!?あたしも魔法少女になっとくべきだったかなー?」

QB「そして僕や、僕の惑星から来た仲間は、野球をする為にやってきた、という風に再構成されているようだ」

矢部「そうなると、キュゥべえも野球がしたいでやんすか?」

QB「ああ。野球がしたくてたまらないよ」

パワプロ「いいぜ?野球がしたくなったら、いつでも来てくれよ!」

まどか「でも、キュゥべえの体格で出来るのかなあ?」

矢部「パワプロくん、流石にそれは無理があるでやんすよ……」

マミ「ましてや、高校生じゃないから私達とは出来ないわよ」

パワプロ「うっ……。で、でも、情熱があれば野球は出来るはずだ!」

169 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:03:33.92 ID:PTOCRNpa0
QB「うん。僕は諦めないよ!」

パワプロ「いつでも待ってるからな!」

QB(マミ……。もし僕が野球を始めたら、今度は君と、本当の友達になれるかな?)

パワプロ(ワルプルギスの夜……お前もきっと、この世界の何処かにいるんだろ?今度は、球場で勝負しよう!)

やる気が上がった!
巴先輩と杏子ちゃんの能力が上がった!


170 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:04:27.57 ID:PTOCRNpa0
―翌日―

パワプロ「ふああぁぁ……。おはよー」

まどか「おはよう」

パワプロ「今までのことってさ、夢じゃなかったんだよなあ」

まどか「うん。わたし達が魔法少女になったのも、夢じゃなかったんだよ」

パワプロ「やっぱりそうかあ。いやなんかさ、現実味が無くって」

矢部「おはようでやんすー!」

さやか「おはよー!」

パワプロ「矢部くん。さやかちゃん。おはよー!」

さやか「……昨日まどかのママに5時間正座させられて、足がまだ笑ってるんですけど」ズキズキ

パワプロ「うっ、じ、実はオレもだ……」ズキズキ

まどか「ウェヒヒ。ほらやっぱり、夢じゃなかったんだよパワプロくん。わたしも痛い……」ズキズキ

矢部「オイラ、走力BがDくらいになってるでやんすきっと」ズキズキ

敏捷ポイントが下がった!
精神ポイントがかなり上がった!

171 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:04:43.82 ID:PTOCRNpa0
―学校―

パワプロ「あれ?グラウンドの位置なんか間違えるはずないんだけど……」

矢部「おかしいでやんすね。野球場が見えないでやんす」

マミ「おはよう、みんな」

パワプロ「巴先輩、おはようごさいます!」

まどか「マミさん、野球場ってここですよね?」

マミ「うふふ。皆、あれを見て!」バサッ

パワプロ「?」

(ジャーン!!!)

172 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:05:14.29 ID:PTOCRNpa0
さやか「ええええええっ!?」

矢部「で、でっかいドームでやんす!!」

パワプロ「両翼90超えてるぜ!?」

マミ「中は甲子園球場と同じ土に芝。天気のいい日は屋根を開くこともできるわ」

まどか「えっ、な、なんであんなのが!?」

上条「みんな。おはよう」

パワプロ「お、おう上条!なあ、あれ一体なんだか分かる?」

上条「今朝、僕が来たときに……」ピラッ

さやか「なに、このメモ?どれどれ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コノ間、ワタシノ研究ニ協力シテ下サリ、
最高ノさんぷるニナッテクレタオ礼デース。
コレカラモべーすぼーるニ励ンデクダサーイ。

             どくたー・Dヨリ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

パワプロ「」

173 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:05:55.99 ID:PTOCRNpa0
まどか「と、とにかく、今度からここで練習していいんだよね?」

上条「そういうことだと思うよ」

杏子「おーお前ら、来てたのか!」

矢部「杏子ちゃんおはようでやんす」

杏子「すげーぞ!!練習用具が一通り揃ってるぜ!!バッティングセンターにあるよーなマシンもある!!!」

さやか「マジでー!?あたし打ちたーい!」

杏子「変化球も投げられるみてーだぜ!さやか、どっちが打てるか競争だ!」

ほむら「みんな、おはよう」

パワプロ「あ、おはよー!」

まどか「ほむらちゃん!早速来てくれたんだね!」

矢部「あれ?そのユニフォームはなんでやんす?かわいいでやんすね」

「僕が用意したのさ!」

さやか「?あー!キュゥべえー!」


174 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:06:34.86 ID:PTOCRNpa0
QB「やあ!僕と契約して、野球選手になってよ!」

パワプロ「もうなってるって。ってか、なんでお前までほむらちゃんみたいなユニフォームなんだよ……」

まどか(犬みたい……)

QB「ちなみに、見滝原高は皆、今ほむらが着ているユニフォームで統一だよ!」

パワプロ「えっ……オレもあれ着るの……?」ズーン

まどか「今気づいたけど、キュゥべえカラーだね……。男の子はちょっと恥ずかしいかも……」

さやか「ってかさあんた、なんでうちの野球部に居るの?」

QB「学生だから」

パワプロ「えっ」

QB「僕、見滝原高校の2年だよ」

パワプロ「ええーーーーーーーっ!!!???」

QB「ほら、学生証。制服だってあるよ」

さやか「そんなんありかーーーーーーー!!!???」

上条「仁美が一晩でやってくれたらしいんだ。なんでも「借りを返す」だとか。キュゥべえ、パワーは無いけどいい動きをするよ」

マミ「私と同じクラスよ。キュゥべえ、セカンドなんか向いてるんじゃないかしら」

175 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:06:57.93 ID:PTOCRNpa0
QB「そんなわけで、キャプテン。よろしく頼むよ」

パワプロ「あ、ああ……。まあ、野球やりたいなら大歓迎だ!」

QB(ふふふ。君の願いは、こんな所にまで影響を及ぼしているようだね)テレパシー

パワプロ(えっ?てかテレパシーってまだ出来るんだ)

QB(元々僕の能力だからね。このドームは、君の願いの恩恵を受けて出来たものさ。
ここまでの資金力がある人間がいるのに驚きだけど)

QB(ほら。他にも、君の願いで影響が起きてるみたいだよ)

「あの~~~……野球部って、ここですよね?」

まどか「うん、そうだけど」

さやか「すごい人数だね~。何、みんな野球やってみたいとか?」

「そうなんです!」

矢部「ちょ、マジでやんすか!?」

「僕たち1年なんですけど、今って空前絶後の野球ブームじゃないですか。ずっと面白そうだなって思ってたんです」

QB(ね?今この世は、世界的な野球ブームなのさ)

176 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:07:53.34 ID:PTOCRNpa0
パワプロ「練習はすっげー厳しいぜ?それでもやりたかったら、大歓迎だ!」

「はい!頑張ります!」

パワプロ「よろしくなみんな!」

まどか「ティヒヒ!すごいよ!これだけ居れば、控えも全部埋まっちゃうよ!」

QB(……ね?言っただろう?)

パワプロ(すごい、すごいぞ!とてつもないことが起きている!)

まどか(2人しか居なかった野球部が……こんなに大きくなるなんて……グスッ)

177 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:08:06.68 ID:PTOCRNpa0
さやか「おっしゃー!スタメンキープのため、もっと練習頑張るぞー!」

矢部「もう足が痛いとかいってられないでやんす!うおおおおお!燃えてきたでやんすーーー!!」

上条(やっぱり、野球の神様って居たんだ……!本当にありがとう、神様!!)

中沢「俺、スタメン大丈夫かなー?」

田中(外)「オレもそろそろ本気ださねーとな」

吉村「ほむほむ!負けねーぜ!」

ほむら「ふふっ。私だって!」

マミ「暁美さん、今度秘密特訓しましょうね!」

杏子「おいほらキャプテン!練習しようぜ!」

パワプロ「……ああ!」


178 ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:08:32.79 ID:PTOCRNpa0
「よーし、練習始めよう!!!」


「「「「「「オーーーーーッ!!!!」」」」」」


こうして、オレの長かった1ヶ月は終わった。

魔法少女、魔女、インキュベーター……。

とにかく色々と不思議なことが起きて大変だった。
でも、大切な仲間も沢山出来たから、オレの野球人生においてこの1ヶ月は
忘れられない出来事になるに違いない。
オレはこのチームで、絶対に甲子園に行く!
よーし、そうと決まれば、早速練習だ!!


―― 栄光へのオレ達の挑戦は、今始まったばかりだ!


第一部 完


キュゥべえが野球部に入部した!
1年生が沢山野球部に入部した!
練習レベルが大きく上がった!
練習の効率が大きく上がった!

179 おまけ ◆hbyXXSVN2g 2012/02/22(水) 05:08:58.27 ID:PTOCRNpa0
マミ「そういえば……このドームに、名前を付けないとね」

パワプロ「えっ、名前?見滝原ドームとかでいいんじゃないです?」

マミ「う~~ん、普通すぎるわ。もっと、こう……ティロリズムを感じる名前を……」

矢部「それなら、『ドーム・円環の理』なんてどうでやんすか?」キュピーン

パワプロ「えー、それはちょtt」

マミ「確かに、野球選手とは、勝利を手にするために円環に囚われている存在……。いいかもしれないわ!」

マミ「決まりね!ここは、今日から『ドーム・円環の理』よ!!!矢部くん、相変わらず最高のセンスをしてるわね!」

マミ「ね?いいわよね、パワプロくん?(ニコッ」

パワプロ「え、あ、は、はい……」ズーン

パワプロ(正直恥ずかしいんだけど……笑顔が怖すぎる……)

練習場の名前が『ドーム・円環の理』になった!
矢部くんがセンス◎になった!
やる気が下がった!
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